チャンブラにて

劇場公開日:

チャンブラにて

解説

南イタリアのスラムを舞台に、劣悪な環境の中でもたくましく生きるロマの少年の姿を生々しく描いた人間ドラマ。イタリア、ラブリア州レッジョ・カラブリア県にあるコムーネ(共同体)のジョイア・タウロ。スラム化した通りのチャンブラには、大昔から迫害され、差別を受けてきたロマの人々が暮らしている。まともな職に就くことができない彼らは、他人のものを盗み、それを売ることでしか生活することができないのが現実だ。14歳にしてすでに酒を飲み、タバコを吸う少年ピオは、兄のコジモからストリートで日々の糧を得る術を学び、家族や仲間を支えていた。しかし、父親と兄が警察に拘留されてしまい、家族を背負う負担が一身にのしかかってくる。そんな折、アフリカからの移民のアイヴァと知り合ったピオは、アイヴァの協力を得て金を稼ぎ始めるが……。主人公ピオを演じるのは、実際にチャンブラで生活していたロマの少年ピオ・アマートで、アマート家の家族も実名で出演。

2017年製作/118分/R15+/イタリア・アメリカ・フランス・スウェーデン合作
原題:A Ciambra
配給:武蔵野エンタテインメント
劇場公開日:2019年1月26日

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映画レビュー

3.0家族のために

2019年3月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

家族のために盗みを働く少年。
子供だけど、もう子供じゃないよ、大人だよ、って言いたくなる年頃。
育つ環境が違えば、もっと違う人生だったかも、って思うととても悲しい。
家族のために友達を裏切ることになって流した涙が切ない。

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DAI

3.5"ワライ"

2019年1月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

難しい

タバコ吸って酒飲んで親からは公認?の割には、帰りが遅いと怒られたり説教される基準が謎!?

真っ当に生きて欲しいと願いながらも子供にそうさせてしまうしかない現状を変えられない大人たち、そんな大人を見て育った子供たちは、家族を養うために何の躊躇もなく行動し罪悪感のカケラもない。

そんな家族を一概に悪い集団とは決めつけられない複雑な問題がある訳で、これから先も現状維持のままなのか?排除されていく運命なのか?

ピオが流す涙に子供らしさや良心があるのだとホッとする反面、本当の一線を超えてしまう戻れない道へ突き進むキッカケでもある涙にも思え複雑な気持ちになってしまう。

本作の雰囲気とは掛け離れたエンディングで流れるエレクトロな音楽の違和感が、また良い。

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万年 東一

2.5囚人は労せず食える

2019年1月26日
Androidアプリから投稿

悲しい

難しい

イタリア南部カラブリア州のジョイア・タウロという町にあるチャンブラ通りに定住したロマの家族の少年ピオの話。

14歳の主人公がスラムのその環境下で盗みを働いたり人を貶めたりして大人になっていくストーリー。

これを成長といって良いのかどうかは判らないけど、人種差別や貧困からくる荒んだ生活実態が重々しく色々と考えさせられる。

実際のロマの人々が演じており、フィクションとはいえかなりリアルな作品とのことで、14歳の主人公どころかもっと小さな子供達も平気で煙草を吸ったりしていてびっくりした。

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Bacchus

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