劇場公開日 2018年8月31日

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「安心して子どもと観れるファミリー向けマーベル映画」アントマン&ワスプ はるさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5安心して子どもと観れるファミリー向けマーベル映画

2018年10月9日
iPhoneアプリから投稿

評価:★★★★☆ 85点
映画館で『アントマン & ワスプ』観賞。
アメコミヒーロー映画『アベンジャーズ』に属する『アントマン』のシリーズ2作目の作品であり、シリーズ初のバディ映画です。MCUでは20作品目。

物語の流れとして最低限鑑賞しておいた方が良い作品は『アントマン』➡︎『キャプテン・アメリカ シビルウォー』です。
前作『アントマン』では主人公"スコット"がヒーローになるまでの物語を、『シビルウォー』では"キャプテン・アメリカ"と共に"アイアンマン"と戦い、逮捕されるまでが描かれています。

さて、早速今作の感想を話していきます。
笑い、アクション、笑い、感動、笑い、アクション、最後に笑いと、他のMCU作品と違ったジャンルのコメディヒーロー映画であり、良い意味でとても軽い映画であると感じました。

シリアスなトーンで物語が進むキャンプテン・アメリカシリーズ、政治色の強いブラック・パンサー、学園青春もののスパイダーマンなどとは違い、アントマンは家族愛をテーマにしていて、安心して子どもと鑑賞することの出来るファミリーレストランに行くような感覚の映画です。

前作から引き続き物語はシンプルで、テンポも良く、キャラクター達の掛け合いの笑いのツボもしっかり押さえていたと思います。
ルイス役のマイケル・ペーニャは本当に面白い。尋問シーンは声を出して笑いました。また前作も可愛かった娘も格段に可愛くなっています。スコットとのやり取りから、これは・・・。次の続編に期待です。
また今作の最も魅力的な部分は嫌らしい悪役が存在しなかったことです。ヒーロー映画で最も重要なのは、悪役であると他のレビューで書きましたが、インフィ二ティ・ウォーで絶望感な悪役サノスが存在し、鑑賞者に強烈なインパクトを残したからこそ、アントマンで一休みさせる優しさというか、狙ったのか、次に繋がるような優しい悪役を存在させたMCUの巻物は本当に見事であると感じました。

ただ、不満点もけっこうあります。
脚本が一週間で忘れてしまいそうなほど軽く、前作にあったスモールサイズでのアクションの良い要素がなくなってしまったことが残念でした。前作の方が全体的に私は好きです。
この作品が他のMCU作品より不利である点は前作が『アベンジャーズ インフィ二ティ・ウォー』であったことです。ヒーロー達が次々と消滅して終了するというあまりにショッキングな出来事であった為、ファンとしてはアントマンがこの状況から、どう繋がるかを意識しながら鑑賞していたと思います。あまりクロスオーバーがなかったことは少し残念でしたが、私はアントマンはアントマン世界を独立して、継続してくれた監督はナイスな判断であると思いました。
アントマンのさらなるシリーズ化に期待です。三代目アントマンも早く登場してほしいですね。
次の4作目アベンジャーズにアントマンがどう関わっていくのかが楽しみです。

さて、次作は女性ヒーロー『キャプテン・マーベル』の登場です。予告編も解禁されました。
力のレベルがスーパーマンと同格である為、MCUのパワーバランスが少し心配ですが、ルッソ兄弟の手腕に期待しましょう。
投稿遅くなりましが、映画館に行く事を強くオススメします。

はる