劇場公開日 2018年12月21日

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「ネット社会に共感出来る人のみのアニメ映画」シュガー・ラッシュ オンライン 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ネット社会に共感出来る人のみのアニメ映画

2019年5月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

ゲームの裏側の舞台にてラルフとヴァネロペが今度はインターネットの世界にてひと騒動。
インターネットの世界をうまく取り入れ、良くも悪くもひとつの物語にしているのは褒めたい所。

しかし、観ているうちに別映画「ボス・ベイビー」でも感じた感覚がこの映画でもよぎってしまった。
「これはどこの年齢層向けなのか?」と。
今までの子供を愛するディズニー映画には相応思えず、ネットオタクが自分らの趣味や面白さの範囲で作ったとしか思えない。

子供にも影響が悪い事たくさんだ。
子供には悪い所は悪いとキチンと説明しなければならない。それがこの映画には無かった。
ユーチューバーになりなんでもかんでも動画をあげて荒稼ぎ。
車泥棒(ネット内違法アイテム取得)も簡単に謝り終了。
自分が気に食わなければネットで小細工し放題(改造、ウイルス)。元にも戻そうとしない後味の悪さ。
大人なら察知出来るが、子供はどうかと思うと嘆かわしい。

また、悪い事をした後ラルフとヴァネロペが喧嘩別れした後、ある理由で仲直り。理由は第三者である。
これでは子供は他人の力を借りれば後ですぐにどうにでもなると考えてしまう。そんなに現代社会は甘くない。

これではネット社会に共感出来る人のみのアニメ映画だ。

私も低い評価の人と同じく疑問を持ってしまった。
家族となんか絶対観たくない映画でした。

巫女雷男