陸軍前橋飛行場

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陸軍前橋飛行場

解説

太平洋戦争末期に群馬県の旧群馬町(現・高崎市)に急造された陸軍前橋飛行場に関する記録や証言をたどり、戦後70年以上がたち風化しつつある戦争体験を現代に伝えていくドキュメンタリー。太平洋戦争のさなか、群馬県の中央部に作られた前橋飛行場だったが、利用されたのは敗戦までのわずか1年だった。建設のため田畑が強制買収され、地域の人々が駆り出され、そして完成した飛行場から訓練された若者たちが戦場に飛び立っていった。そしてそこには、特攻隊員と地域の人々との交流など、さまざまなドラマがあった。戦時中の村人の苦痛や忍耐生活を記録した「村日記」を清書して今に伝える住谷佳禹さんをはじめ、当時を知る人々の証言を丹念に収録した。監督は「プッチーニに挑む 岡村喬生のオペラ人生」の飯塚俊男。

2018年製作/69分/日本
配給:パンドラ
劇場公開日:2019年12月7日

スタッフ・キャスト

監督
製作
飯塚俊男
撮影
重枝昭典
構成
鍋島惇
編集
鍋島惇
助監督
大澤未来
ナレーター
中村万里
朗読
長沢大
選曲
園田芳伸
MA整音
園田圭吾
題字
住谷無幻
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フォトギャラリー

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写真提供:アムール

映画レビュー

3.0ご当地映画

2019年12月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「陸軍前橋飛行場」という名称であるが、軍事に関する内容ではなかった。
「私たちの村も戦場だった」という副題の方が、しっくりくる映画で、当時は少年少女であった老人たちの証言で構成される。
農地の強制接収、建設現場への動員、特攻隊員との別れ、また、飛行場および飛行機の製造工場があるために、一帯が“空襲の標的”になったことなどが描かれる。

ただ、資料不足もあるだろうが、軍関係の情報が乏しく、「飛行場」の実態は、本作品を見る限りは、よく分からなかった。
また、時系列に沿った状況説明が不十分なので、土地勘もない自分は、話について行けないことが多かった。
全体的に“地元”の少年少女の戦争体験の証言集であって、群馬県の“ご当地映画”の枠にとどまる印象だ。

日本軍は、関係文書を、終戦間際に一斉に焼却した。
証言者の親の世代の証言や、日本側の資料を使って実態を知ることができれば、もっと面白かったはずである。

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Imperator

5.0貴重な記録映画

2019年5月27日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

怖い

知的

記憶を記録に。

戦争を知る世代の方が少なくなる中、こういった作品をつくっていただけることはとてもありがたいです。

つらいこと、悲しいことには蓋をしておくのが一番だが、「それではいけない」という想いで動く、尊敬すべき人たちがいる。

わたしは、せめて、その想いを広めたり、周りに伝えたりしていきたい。

群馬の方には、是非見ていただきたい。

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woo