ワンダーウーマン 1984のレビュー・感想・評価
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作品のつくりも80年代
アレコレと考えずに観る映画です。願いが叶う世界があったら、さぞかし楽しく、幸せだろうと思う。しかしすべての人の願いを叶えることは難しい。実際は、誰かの願いは誰かの不利益になってしまうことがあるものだ。すると、今の世の中と一緒であると思えてくる。残虐なシーンもなく、また敵も大して強くない。子供と一緒に観ることができます。内容も80年代の映画の様です。今どきのワンダーウーマンは聖闘士星矢のゴールドクロスを身に纏い活躍し、遂には空を飛ぶまでに成長⁈する。ガル•ガドットは適役だと思うが、私には最期に登場するリンダ•カーターの変わらぬ美しさと可愛らしさに魅了された。
心優しき戦士
※ネタバレを含みます*
ワンダーウーマンの良いところは、決して暴力で解決しない所だ。今回の作品でも悪役との最終決戦の際、拳でねじ伏せるのではなく心に語りかけるようにして説得している。 また他のヒーローたちとは違い、罪のない敵にはたとえ攻撃してきたとしても無駄に攻撃しない所が魅力である。
女性版スーパーマンとも言える彼女だが、スーパーマンとの対照的だった点はスーパーマンは恋人が側にいることで強くなれるが、ワンダーウーマンは恋人を失うことで強くなる点である。愛するスティーブを二度も失うことになった彼女だが、悲しみにくれる暇もなく世界を救うために疾走し、ついにスティーブの才能でもあった『空を飛ぶ能力』も手に入れることができた。スティーブは彼女の中で、信念、希望、そして愛として生き続けるのであった。
強く賢く美しいダイアナだが、恋愛経験の少なさと一度愛した人を永遠に愛し続けるピュアさがまた魅力的だ。
ホリデイシーズン向けのエンタメ大作
前作へのトリビュートネタもあるようだけど、未見でも私は問題なかった。
冒頭からの子供時代の競技シーンからして壮観。子役もよかったし、主演のガル・ガドットさんもよかった。二人の子持ちとは思えないスタイルで、でも多分、人生経験を反映した哀愁があって。監督とこだわって極力実写で撮ったというアクションの演技も凄かった。
女だてらに地球の平和を護るために一人で戦う戦士なのだが、今までの私の洋画のイメージにはない、敵を殺生してしまわないで最後は言葉の力で敵の良心に訴えるところが、良い意味で女性らしい=しなやかな闘い方でいいなと思った。
とにかくスケールの大きな場面の連続で、大画面で観て本当によかったと思った。
おいおい…
最後までは、まあ楽しく見れてたんですよね。
魔法の石の仕組みとか面白かったし。
ただやっぱり気になるのが、願い取り消した後のバーバラの消息よ!なぜ出てこないの!
なんかカットされたバージョン観てるのかと思ったくらい。あのあと出てこないっておかしくない?
優しさと明るくて思いやりのあるところが戻った彼女が幸せに暮らしてないと、結局ダイアナの強さと美貌を手に入れた彼女のほうが幸せだったってことになりません?
え、見逃してた?本当はバーバラ幸せだった?
ドジで華が無くても内面の魅力に気づいてくれる人がいるってことを最後に描いて欲しかったなーなんて。
“真実”で生きる彼女が見たかったよ。
それまですっかり流していた、あれダイアナ魔法使えるようになったの?とか、凄く気になってきちゃって。いやいや、あの助言だけで空飛べるならもうとっくに飛んでたわ、とか。
なんで早くパーティ会場に着いたダイアナのが、見つけるの遅いねん、とかとか。
あと日本版予告よ、何故ダイアナとバーバラの戦闘シーン入れちゃったの、、、あれ完全ネタバレでしょ。
オフィシャルトレーラーではそんなシーンなかったぞ。
だから、今回のワンダーウーマン予定調和な感じがして、あまり衝撃がなかったんだよなー。
もちろんガルギャドットの魅力は存分に感じれます。
本当に誰もが憧れるよね。
強くて、クールで、愛がある。
ファッションもすごい良くて、あのパンツスーツ最高にかっこよかったなあ。
言葉のメッセージ性が強い
最初の導入部分は必要じゃないと仰ってる方がいますがワタシはそうは思いません。なぜならそこで教わった真実と向き合えということがちゃんと前作から活かされてたし、今回の戦いでも出てたから。
スティーブが蘇るというよりはあの願いの石で別の人がスティーブになったという感じでした。
ただやっぱりスティーブと再会できたダイアナがすごい嬉しそうなんですよねー。
それをを見るとこっちまで嬉しくなりますね笑
早くキスしてくれってずっと思ってました。
この映画の敵は欲望でした。欲望というのは他人の意思であって、他人の意思を変えるのは本当に難しいことだと思います。でも最強のワンダーウーマンはそれが出来ちゃいました。最後のシーンで彼女が全国民に問いかけたことに対して「美貌も強さも手に入れた完璧な女が真実と向き合えと言ったって響きやしない」と言う人もいるでしょうが彼女が愛する人を2度失ったことを、しかも2度目は欲望まみれのクソみたいな地球を助けるために自分の愛する人を手放したということを知っているなら心の奥底にまで刺さった言葉だったのではないでしょうか。
3作目が楽しみ
恋するダイアナ
可愛いダイアナが見られる。
どんな願いも一度だけ叶えてくれる石。
そんなものが敵として現れるわけだが…整合性などつかない事情だらけの全世界は大混乱なのである。
若干ツッコミたくたくなるのは「この世界には世界の平穏を欲するものなど1人もいないのか?」って事だ。
まぁ、欲深いことこの上ない。
ただ、そんなモノを願ってしまえば物語は急速に収束してしまうので、善なる心は影を潜める。
アクションはなんか大味のものが多かった。
楽しくはあったのだけど…なんつうか流して見れちゃう感じが多かったなぁ。
その代わりに恋するダイアナが目一杯。
どのシリーズを見ても、あんな楽しそうなダイアナはお目にかかれない。どころか、全編通してストイックな印象でもあった。
何も望まない。
世界を守る使命に直向き。
そんな彼女が愛を謳歌する姿は感動的だった。
結果、自らの使命の為に恋人の存在を諦める。
その泣き顔の切ない事…胸が締め付けられるとは、この事だ。
そして、まぁ、そっからの爆発力を期待するのだが…どうにも食い足りなかった。
最終的には全世界の善意に委ねられたような結末なのだけど…このへんのルールが分かりにくく「??」は残る。最後はスッキリまとめた感はあるものの…どちらかと言うと、コレじゃない感はあったかな。
ワンダーウーマンが空飛べるようになってたのにも驚いて…設定崩壊的なアレコレがウザい。
願いなんて代償がつきもの
内容は願いがかなう石を手にしたバカが世界破滅へと導いてしまう、ストーリーは割と普通な感じ。戦闘シーンは主人公がなるべく関係のない人は傷つけない信念をもち、人柄を感じれたし、見応えがあった。一方で過去に死なせてしまった恋人を蘇らせた代償はアレだったけど、結局願いを取り消して1人で戦うって、、なんか居た堪れない気持ちになりました。
愛が全て
ラストはマックスが息子を守るために、願いを取り下げるより、他者の願いの代償で息子だけを守ることも選択肢としてあったのではないかと思えました(そうすると過去繰り返されたバッドエンドかな)。
ストーリーは大味な感じがしますが、愛に溢れているので個人的には嫌いではないです(笑)。
コロナ禍の中、上映されたことに感謝して☆5
おまけ映像有り
但しエンドロール短めなので最後まで座ってても良し。
ガル・ガドットがとても美しくて堪能してました😉
特にある事をキャンセルするに至る一連のシーンは感情豊かで惚れ惚れします😍
これはラブ・ストーリーかな?と思って観てました😘
ストーリーは・・・😅
アクションの爽快さももう少し観たかった😅
人間相手に闘うより、すっごい悪い神様あたりをボッコボコにしてくれたら良かった😀
これはガル・ガドットさんを堪能する映画😘
幸福の黄金の戦士
今年はコロナで満足いく劇場鑑賞が出来ず。特にハリウッド大作が。
秋の『TENET/テネット』でこのままフェードアウト…。
と、思いきや!
2度の公開延期に負けず、最強美女ヒーローが予定通り公開!
いやはや嬉しい~!
だって、今年特に楽しみにしてた作品の一つだもん。
まあ多くの人は間もなく国内歴代1位になる“鬼”だろうが、個人的にはコロナの被害に見舞われた今年の最後の最後に、ビッグ映画プレゼント!
2017年に公開され世界中で大ヒットしただけじゃなく、アメコミの女性ヒーロー物やDCユニバースの“救世主”に。
その待望の続編。
結論から言うと、今回も満足。
やっぱ『ワンダーウーマン』って、DC作品の中でも特に面白い!
前作もそうだが、何と言っても一番の魅力は、ワンダーウーマン/ダイアナことガル・ギャドット!
今回もその美しさ、カッコよさ、強さ、繊細さは余す事無く。
ダイアナも洗練された大人の女性になり、今回は舞台が1984年と現代に近付いたので、パーティーシーンでのドレスアップ姿はさらに美貌が映える。
アクション・シーンは言うまでもなく。
冒頭、ショッピングモールを襲った強盗退治。ただカッコいい、強いだけじゃなく、ユーモアやしなやかさも織り交ぜ、『BvS』や『ジャスティス・リーグ』とはやはり一味違う。
中盤、カイロでのハイウェイ・カーチェイスは見せ場の一つ。ワンダーウーマンもそのスーパーパワーを発揮するも、ある理由からピンチに。ハラハラ、スリリング!
そしてクライマックスは、今回の目玉、ゴールドアーマー! 従来のバトル姿も非常にいいが(チョー好きだが)、インパクトは圧倒的。黄金の鎧、翼、ある頂きに達したかのようなワンダーウーマンを見逃すな!
第一次大戦~1984年。時代の守護神のようなダイアナ。しかし、その心は、孤独…。戦友も、唯一愛した人も…。
そんな時出会った、久し振りに心通わせた相手。同じスミソニアン博物館で働くバーバラ。地味で冴えない彼女は、ダイアナに憧れを抱く。
今回のメインストーリーは…
スミソニアン博物館で調べる事になった謎の“石”。人の願いを叶えるという。
一体それは、神なる力か、魔なる力か…?
その石を手に入れようとするTVでも人気の実業家、マックス。
今回のヴィランで、傲慢でもあるが、SFチックな悪役ではなく、ペドロ・パスカルが現実味や悲哀さも滲み出す。
バーバラもある願いを。彼女に徐々に異変が。
名コメディエンヌのクリステン・ウィグが、序盤のコミカルさから終盤の敵対へ、巧演。
ダイアナにも願いがある。願う。それは…。
今回、驚きのキャスティングがあった。
前作で戦死したスティーヴを演じたクリス・パインの名が。
石の力で、スティーヴが“生き返った”。
愛する人との再会に喜ぶダイアナ。この時ばかりは恋する乙女。
二人で80年代デート。1910年代男のカルチャー・ギャップが面白い。
やはり、願いが叶えば皆、幸せ…?
否!
願いと引き換えに、ダイアナもバーバラも“ある物”を失う。
願いの代償。
これはまるで、日本の大傑作アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』ではないか! なので、非常に惹き付けられる題材だった。
石を手に入れ、願いの力を逆手に取ったマックスの恐るべき大陰謀。
世界が混沌に包まれる。
それに立ち向かうダイアナ。
失ったものを取り戻すには、別のものを失わなければならない。
それは彼女にとって、悲しい別れ…。
石の力そのものを手に入れたマックスや願いで“チーター”なる怪人と化したバーバラなどアメコミ的なヴィランも登場するが、本作の本当の邪悪なものは、人の“欲”。
欲、願い…。人ならば持って当然。
あれが欲しいこれが欲しい、ああなりたいこうなりたい…。
それは時に人の心を押し潰す。
欲にまみれた世界や人々に救いなど…?
それでもダイアナは信じた。
人の本当の心を。
それが、真実だ。
ワンダーウーマンの大活躍を劇場大スクリーンで観るに相応しい、アクション・エンターテイメント。
本当に劇場で観れて良かった。
でも、それ以上のものがあった。
今世界は、未曾有の脅威に襲われている。
もし今、願いが叶えられるとしたら…?
世界中の誰もが一個人の欲深い願いではなく、こう願うだろう。
世界がまた、幸せになりますように。
ダイアナとスティーブは素晴らしかったけど敵役が今一
あれだけ多くの人を苦しめておきながら結末が謝って終わりっていうのが腑に落ちない。しかも謝ったのは自分の子供にだけだし。1のときもそうだったけど、敵役に全く魅力がなかったのが残念。だから余計長く感じた。
ダイアナとスティーブはとても良かった。彼らは変わらずに優しく他人のことまで慈しむ素晴らしい二人だった。アクションもかっこよかったし映画館で観れて良かった。冒頭のダイアナが強盗を退治する最中、女の子をスライディングさせて大きなぬいぐるみにダイブさせるところなんか愛嬌があって好きなところ。スティーブの「さよならはもうしただろ」という台詞にも泣きました。二人のキャラクターがいいだけにストーリーをもっとなんとかできなかったのかなと…もったいない。
久々の
アメコミ作品でワクワクして見ましたが、少し期待外れかな?ストーリーは間延びしている感じだし、映像も1984製?という感じでした。敵は自分の心の中にある と言う事ですね。
ストーリーが強引すぎる
前作は、かなり楽しめたので期待して鑑賞
コロナの影響で洋画は、ほとんど新作がないので
久々の大作もあって期待度さらにアップ
見た感想がまず、いくらなんでもなんでもありすぎる
まず、ヴィランの目的が分からない
世界をめちゃくちゃにしてまで、世界人口分の希望ってなんだ?希望が世界の破滅なら分かるが、自分の子供が危なくなるまでもなく、希望叶えたあとの世界に暮らしていける環境じゃなくなってますよって気づくと思うのだか
また、主人公の代償がパワーの一部という中途半端さ
代償なら全て失うぐらいしないと
さらに、願いが簡単に取り消せて、代償も戻ってくるのも、都合がよすぎる
その割には、願いに関連した事象は完全に無かったことにはならない
だいたい、人間の欲望は際限がないから、過去の文明は、滅びたんじゃなかったの?いくら呼びかけても、そんなすぐには、取り消さないと思うんだよね
さらにさらに、ドリームストーンに触れて願いを願うと代償をもって願いが叶うはずが、衛星からの電波の映像を見たことが、触れていることになる理論が分からない
どう考えても触れてないだろ
電波に触れていると言うなら、テレビの目を見て言う必要もないと思うのだが
でもって、せっかくのアクション映画なのに、一部?のパワーを主人公が失うから、アクションシーンも最後の戦闘シーンまでは、パッとしない
最後に次回作を匂わすシーン入れて来てるので、次は、きちんと楽しめるシナリオでお願いしますよ、ほんと
残念
期待値が高すぎたのか、すごくがっかりしました。スーパーヒーローの映画にしては展開が遅く、長くつまらない内容。悪役も弱く、よくわからない設定。DCの映画なので期待していましたが残念、ただ眠たかったです。最初のシーンとGal Gadotの美しさだけ見応えがあった感じです。彼女の演技は普通だと思いますが、スクリーンにとても映えて見応えがあります。
ロシアだの核兵器だのとっても単純。
内容にがっかりです。
色んな意味で面白かったです。
前作と同じ印象なのですが、前作よりも楽しめたかと思います。最後のシーンでまるで視聴者にダイアナが訴えかけているシーンは、まるでプリキュアの映画にて、観客に向かってメッセージを放っているシーンに似ているシーンがあり、少し、いや、かなり笑ってしまいました。結構ゴリゴリのバトルシーンの後だったので、余計。。。
2週連続
最初のSASUKEのシーンの馬に乗るシーンで、ここまでクリア出来た人の数しか馬が用意されておらず、雑で期待できそうにないと感じたのですが、終始つまらなかった。
先週観た三国志に続いて2週連続で外れてしまいました。
やれやれ。
WWが好きで好きでたまらない女性が撮ったWWw
いやぁ、エピローグで確信しました。ウフフってなりましたもんw
もうね。話は無茶苦茶どすから。願いが叶う件も最初の数名はまだしも。カイロに飛んだ辺りからは、ナイナイナイの連続かも。並列複座の小型ジェットで双発エンジンは、SAAB105とかですかねぇ。ワシントンから大西洋を越えてカイロまで飛べるんか?などの突っ込みは無しです。と言うか、突っ込み所はそーんな所じゃ無いw
広島市唯一のIMAXは鬼滅に占領されてたので、久しぶりのIMAX鑑賞でしたが、やっぱり迫力が違います。冒頭のハイパー・コロシアムから興奮の連続。かなり汗かきましたw
愛する人との永遠の別れを二度繰り返すダイアナ。子供は不幸にならない結末。殺生無しの甘々なバトル。代償を払わず、罰も受けずにキャンセル出来るダーク・パワー。全世界性善説なオチ。
ええんか、こんなにユルユルで。過去には、幾つもの文明を滅ぼして来たって言うのに。などと、オジサン的には思ったりするけれど。
欲望を捨てて、今、目の前の人生を精一杯生きよう。的なメッセージに難癖つけるのも野暮ってもんで。
ど偉くスケールの大きいセーラームーン。って事で。
楽しかった。とっても。
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12/21 追記
バーバラ役のクリスティン・ウィグは本業コメディエンヌ。ホットファズのコンビと共演した「宇宙人ポール」なんて「おバカ」なSFものなんかが、一番似合う女性ですが、多彩を絵にかいたような人材。脚本は書くわ、声優はやるわ、今回はアクションもやるわで、アクティブな才女です。超絶美女の影に隠れてますが、ウィグも良かったです!
余談
幕間の予告に"Dune". あーシドニー・シャラメだぁ、ゼンデイヤも出るんだよねぇ。なんて、迫力の有るCGを眺めてたらですよ。なんか、どっかで聞いた事のある音楽が。
all that you touch, all that you see, all that you.....
あ。ピンク・フロイド。the dark side of the moon やがな。eclipseですやん。また意味深なw
There is no dark side of the moon really. Matter of fact it's all dark.
全てが闇なんです。だから、月には「暗い裏側」なんて存在しない。
人の心も、この世界も、全ては闇なのだ。的な。
Duneが待ち遠しくなりました。
映画化ではMCUよりDCの方が好き。まだ人間臭いから。でもこの映画は感心出来ません。ただ、70年代のアメリカのTVドラマを楽しんだ世代としてはラストのサプライズで大目に見ましょう。
①冒頭の少女ダイアナがアマゾン族の大掛かりな障害物競争に挑むシーンが快調な演出でこの調子なら面白くなりそう、と期待したが尻すぼみな出来で終わってしまって残念。②先ずは悪役が弱いと思ったが、詰まるところ話が悪いのだ。クリス・パインにもう一度出てもらうのに良いアイデアだと思ったかも知れないが、それ以外の部分がかなりお座なりである。③ダイアナが自分の愛よりも世界を救う方を選ぶくだりはフェミニズム時代としては大変結構。前作の二人の別れのシーンと台詞(“I will save today. You will save tomorrow.”)が感動的だっただけに、そこにおんぶにだっこしてはいるが、ダイアナが究極の選択をするところは泣かせる。女性だって色恋に血道をあけているだけではないのだ。偶然だろうが、MCUもDCも最強のヒーローがどちらも女性というのも私的にはグー!④先ず『石』に纏わる部分が適当。『石』に妖気が漂わず正に紛い物にしか見えない点でダメ。出所がハッキリせず、途中でそれなりに謂れが出てくるが、その『石』のパワーの源?である邪悪な神が最後出てくるかと思いきや有耶無耶に終わってしまった。結局あの『石』って何だったの?⑤マックスがどうやって『石』の事を知ったのか全然説明がないし、マックスみたいな子悪党が知っていたのならもっと大悪党や国家レベルのスパイとかもその存在に気付いていたでしょ。その辺りのフォローが全くありません。⑥マックスが何故あのような野望を抱くようになったかの描写がかなり杜撰なので説得力がなく、子悪党がたまたま大いなる力を手に入れて火遊びしちゃたという印象しかない。マックス役の俳優にカリスマ性が無いのが致命的。しかも最後に父性愛を取り戻して何とか最悪の事態が回避されるという安いメロドラマみたいな展開。ワンダーウーマンでないと解決出来なかった話にしないとダメでしょう。⑦クリス・パインは年取ったね。ガル・ガドットも年を取ったが、こちらはその分逆に美貌に迫力が増している。⑧アステリアについても中途半端で終わったな、と思っていたら最後にサプライズで取っておいたのは良しとしましょう。
うーんどうなんだこれは
1は死にかけのDCユニバースに息を吹き込んだ快作でした。
2である「1984」はどうかというと、尺はたっぷりあるのに少し物足りない印象です。
今回のストーリーラインは、「なんでも願いを叶える魔法の石」を軸に形成されています。フィクションの世界では、まあ古典的とも言える設定ですね。
本作も例にもれず、うまい話には必ず代償があるわけですが、テーマにしている割に本作はそこがどうにもぼんやりしていると思いました。
ダイアナ、バーバラ、そしてマックスから始まり、やがて世界中の人間が好き勝手に願いを叶えはじめることで、物語はとんでもない方向に展開していくわけです。
…いや、いいんですよ。いいんですけど、あまりにも規模がでかすぎないですか?
全世界、もうひっちゃかめっちゃかの滅茶苦茶ですよ。マーベルになりますが「アベンジャーズ インフィニティウォー」の指パッチン後と同じくらいひどい状況かもしれない。
結局マックスの力で願い事をした世界中の人々はダイアナの言葉に胸を打たれ自ら願いを取り下げることで事態の収拾を図るわけですが、そんな簡単にいきますか?
みんな願いを取り下げるなんてありえるかな?全員が取り下げたかどうかも描写があるわけじゃないのでわかりませんが。
仮に全員が願いを取り下げたとしても、前述の通りもう世界はめちゃくちゃになってるわけですよ。無秩序と化した結果失われ、戻らない命もあるでしょう。それが世界規模で起きてしまったあとなわけです。
マックスはヒーロー映画史に残るほどとんでもない悪事を働いてしまったわけで、それが最後は自分も願いを取り下げて息子のもとに帰りなんとなく良い感じに終わる…なんてあってはならないと思うんですよ。彼はちゃんとヒーローに負けて、手痛い「代償」を払うべきだったのでは?
だからダイアナには、「魔法の石」と戦って勝ち、全てを取り戻してほしかった。マックスのように魔法の石の「抜け穴」を探して、暴力では勝てない相手に「知恵比べ」で真っ向から勝利するのが最も美しい結末だったのではないでしょうか?(冒頭の近道をしたシーンはここの伏線かと思ってました)
身体が強いだけではなく聡明なワンダーウーマンであるならば、それができたはずなのでは?
まあ人々の良心が魔法の石に打ち勝った、と肯定的な見方をすることもできるでしょう。が、私はそうは思えなかった。もっと言えば魔法の石自体が倒すべき相手として描かれているとも思えなかった。
人間の要求は基本忠実に叶えてくれるし、大した代償も求めないし。(普通、こういうのって要求を意地悪に解釈して登場人物を苦しめたりするもんですけどね…)
もしかしたら倒すべき相手は人間の欲だとかエゴ、という風に描きたかったのかもしれません。そこは前作もそうでしたね。
しかし、ならばそもそも論ですけど、願いを取り下げてしまえるという設定はよくなかったと思うんですよ。「報酬と代償」というテーマがぼやけてしまう気がするんですよね。
結局まともな代償を払った人って、今作いましたっけ?後で取り消すとはいえ、願い事「し得」じゃない?これ。
それって、描きたかったことに合ってます?
というような理由で、私は本作のストーリー自体はあまり評価していません。それでもじーんとくるようなシーンは多々ありましたし、ダイアナの魅力はたっぷり描けていました。
スティーブとの絡みは素晴らしかったですね。女性監督ならではの感性というか、二人のパートはロマンチックで素敵でした。
そしてなんといっても本作のパンチラインは、スティーブとの再びの別れのシーンでしょう。願いを取り下げて、涙ながらに力を取り戻しながら全力疾走するダイアナは本当に美しく格好良かった。自分のエゴよりも世界を選んだこれ以上なくヒロイックな名シーンです。
あとは、戦闘シーンは漏れなく格好よかったですね。光る縄(名前なんでしたっけ)は今回大活躍で、縄のアクションは画がすごくスタイリッシュでスクリーン映えするなと感じました。
うん。嫌いじゃないんですけどね。ちょっと期待が高すぎたかもしれません。
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