劇場公開日 2018年12月21日

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「Bradly Cooper」アリー スター誕生 vary1484さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5Bradly Cooper

2019年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

難しい

ブラッドリー・クーパーの監督デビュー。レディー・ガガの主演女優デビュー。
世界中の期待が一身に集まった本作。何度もリメイクされている脚本で挑んだ。

正直に言おう。ブラッドリー・クーパーが映画賞を獲るために作った作品。残念ながら私には一切ハマらなかった。期待が高かったのも理由かもしれないが。どこでリズムをつかみとればいいのかわからずに終わってしまった。
まず、ブラッドリークーパーの役。これは絶対にブラッドリークーパーがやらなかったほうが良かった。なぜなら、かっこよすぎるから。今までの彼のイメージ、そしてこの作品におけるカリスマ的な彼の立場とは大きく違ったからだ。この作品での彼の描き方も謎。正解はないのかもsれないが、過去のスターとして、世間から見放されていないといけなかったんじゃないんだろうか。最初のライブシーンからほとんどのシーンで、ブラッドリークーパーがかっこよすぎて、レディーガガの役とのギャップが薄まり、誰が悪者なのかが掴めなかった。つまりは、誰に感情移入したらいいのかわからなかった。ジャックに感情移入して、嫉妬や孤独、後戻りできない極限の状態を感じながら、アリーの役に感情移入して、成功への喜び、自分の愛するものへのこだわり、感謝を応援して、その2人の関係性に心を打たれ、それでも叶わない思いに涙する。というのがこの作品の望んだところなのではないのだろうか。

ジャックの孤独は感じられず、アリーの愛するものへのこだわりも感じられない。つまりは、悲劇におけるクライマックスの部分がぽっこり抜け落ちていた。本当に1つ、2つシーンが抜けてたんじゃないかと思うぐらい。ジャックがアリーのグラミー賞受賞式典で失態を起こしてからのジャックの葛藤。それを見捨てず、これまでのジャックを尊敬する意味でのアリーの心からの行動。これがなかった。なぜ?なぜ?わからない。音楽の歌詞に込めたつもりかもしれないが、もっと素直に伝えて欲しかった。

そして、細かいところだが、所々見られるジャンプカット。使いすぎて、いざというところでのインパクトが薄すぎる。撮影は、彼独特のカメラワークが見られたが、流行のカラーライトの使い方がストーリーにマッチしていない。赤と青での表現したいことはわかるが、あまりトーンがあってなかった。

監督デビューとしてのポテンシャルはすごい。細かなところや、演技へのこだわりがすごいところは伝わってくる。でも2時間の映画として、視聴者に旅をさせる大きな枠組みでのストーリーテリングにかけている。あくまでも個人的な感想。

レディー・ガガは素晴らしいデビュー。圧倒的な歌声と、カメラを感じさせない目線はまさに表現者。これをどこまで引き延ばしていけるのかを楽しみに待ちたい。

vary1484