ピンカートンに会いにいく

劇場公開日:

ピンカートンに会いにいく

解説

「東京ウィンドオーケストラ」「エキストランド」の坂下雄一郎監督が、再起をかけた大勝負に挑むアラフォー女性たちを描いたオリジナル作品。かつて存在した5人組アイドル「ピンカートン」。20年前にブレイクを目前にして突如解散してしまったこのグループのリーダーだった優子は、今も売れない女優をつづけていた。ある日、優子のもとにレコード会社の松本と名乗る男からピンカートン再結成の誘いの電話が入る。所属事務所もクビになり、崖っぷちに追い込まれた優子はこの再結成に再起をかけ、松本とともに元メンバーたちに会いに行く。しかし、メンバーの3人はすでに芸能界を引退し、一番人気だった葵の行方はわからないという厳しい現実が待っていた。主人公の優子役は、本作が映画初主演となる内田慈。ピンカートンの元メンバーたちを松本若菜、山田真歩、水野小論、岩野未知が演じる。

2007年製作/86分/G/日本
配給:松竹ブロードキャスティング、アーク・フィルムズ
劇場公開日:2018年1月20日

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(C)松竹ブロードキャスティング

映画レビュー

3.5【”夢を諦めきれない。”アイドルになる事の大変さ。アイドルでいる事の大変さ。アイドルを引退した後の大変さをシニカル且つコミカルに描いた作品。】

2023年6月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

ー 少し前だが、あるアイドルグループの売れる前の姿に密着したドキュメンタリー映画を観たことがある。
  そこに描かれていたモノは、厳しい芸能界の真なる姿であった。
  売れているアイドルグループが横に居る中での握手会のシーン。
  大行列の人々を横目にしながら、自分達の前にはパラパラとした人の列。
  だが、そのアイドルのメンバー達は笑顔を受かべ、一人一人に語り掛け握手をしている。厳しい世界だな、と思ったモノである。
  更にグループ内でのセンター確保、及び人気によって歌う列が変わるというシステム。
  ”10代の若き女性に、何て仕組みを押し付けるんだ!〇〇〇!(敢えて、名は伏す)”と思ったモノである。(因みにそのアイドルグループは、今や大スターである。)ー

■かつて、ブレイク寸前で突然解散してしまった伝説の5人組アイドル・ピンカートン。
 20年が過ぎ、リーダーだった優子(内田慈)は今も売れない女優を続けていた。
 ある日、ピンカートン再結成の誘いが舞い込み、崖っぷちの優子は再起を懸け、元メンバー4人に会いにいくが、子供が3人居る女性や、反抗期の娘がいる女性や、30代の女性の現実を知る中、且つて一番人気だった葵(松本若菜)だけ消息が分からず・・。

◆感想<Caution! 内容に触れています。>

・今作のメインを務める優子を演じる内田慈さんの魅力炸裂作品である。
 30代後半でも派遣でコールセンターで働きながら、映画の端役で頑張る姿。
 けれど、妙にプライドだけは高い姿。
ー 観ていて、可なりイタイ。だが、何だか応援したくなってしまうのである。そんなイタイ女性を内田慈さんが絶妙に演じている。-

・山田真歩さんは、矢張り存在感が素晴しいが(邦画の中堅女優さんとして、盤石の地位を築いている。)何よりも中川葵を演じた松本若菜さんの仮面ライダー電王でのデビューから変わらぬ美しさにヤラレル。
ー あー、ファンだよ。否定なんかしないさ。この映画だって、松本さんが出演しているから観たさ!幼き息子は佐藤健氏が変身した電王を、私は松本若菜さんを、ウットリと見ていたさ!-

<諸説あるが、トップアイドルになるのはそこそこ大きい企業の社長になるよりも難しいという説がある。更にその地位をキープするのは、加齢もあり至難の技だそうである。
 今作は、そのような厳しい条件の中、アイドルの夢を諦めきれない30代の女性達の姿を描いた作品なのである。>

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NOBU

4.0ライブシーンだけが心残り

2020年2月29日
スマートフォンから投稿

泣ける

笑える

楽しい

これは誰が劇場に観にくるの?って映画なんだけど最高に面白いって所が更に愛おしさを高めてくれる映画。
40くだりのおばさんたちがアイドルを再結成するかどうかを巡ってあーだこーだ押し問答を繰り広げて結局ライブを一回やってみたら全然お客さん来ませんでしたという馬鹿みたいな話なんだけど、笑って泣けるのが映画マジック。

マジック繋がりで言うと、過去の自分と現在の自分が会話をするというマジックリアリズム。これもベタなんだけど、会話が生々しくて生きたシーンになっているし、アイドル再結成と聞くと芸道スポ根映画を想像してしまうのだけど、そうではなくて、「芸能界にしがみつきたいという自己欲求の塊の主人公が、昔の仲間たちと交流を持ち続けるうちになんでもいいからやりたい!という友情話になっていく」という人間関係を描いた群像話に仕立てている所が大人の涙を誘うのだ。

というわけで、ライブはおばさんたちが歌って踊るというだけのライブになってしまわざるをえないんだけど、ここはどうにかできなかったのかなと思う。曲の歌詞と映画の内容がリンクしてメイン2人が対峙するという構成にするとかやりようはあったと思うんだけど。ライブ自体はショボくて良いんだけど、ショボいだけだと映画的ではない。でんぱ組の曲みたいに個人のキャラを立てていく曲ならなー。

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ニックル

1.0過剰な演技と不自然な演出

2019年6月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

まず主演の女優の演技がとにかく不愉快。
過剰過ぎて気持ち悪い。
変顔と素っ頓狂なリアクションすれば名演だと思っているのか。だいたいあんなテンションで生活している人間はいない。
居たとしても気味悪いし見たいものではない。
というか演技に対するアプローチも考えかたもまるで中学生の演劇部である。
オーバーであれば良しなのか?

加えて台詞も陳腐だし、ディテールがあれこれ弱い。
演出の方向性も訳がわからない。
脚本と演出が同じ人物である弱さがモロに出てる。

とにかく金取って見せるようなもんじゃない。
レベルが低すぎる。
本当は星の数は0.1でいいよ

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aisisi

2.5軽く見れます

2018年6月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

きょうは多数本見るので、軽いものもはさまないとね、と考えて、本作と「巫女っちゃけん」を選んだ。正解、軽く見られました。
元アイドルグループが30代後半で再結成という話のどこに魅力があるのかと・・やはりあまりない。
しかし配役と演技は見事だった。5人のキャラは、アイドルグループだったら、そんな感じに組むんだろうなあという組み合わせで、いかにもという演技が各自決まっていた。ひとりくらいはすっきり美人になって、リーダーは口が悪くて誤ることが不得手で、、そうそう、そんな感じ、と知っているわけでもないのに訳知り顔で楽しめた。

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CB
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