劇場公開日 2018年6月23日

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カメラを止めるな!のレビュー・感想・評価

全1177件中、1~20件目を表示

4.5「諦めたらそこで終わり」という普遍的メッセージがそこにはある

2018年10月30日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

昔から低予算で観客を驚かせるにはゾンビ物が有効だ。とはいえ、ロメロ以降、映画作りの鉄則として知られるこの手法を、まさかこれほど呆気にとられる形で駆使して、しかも観客にハイレベルの楽しさと「なるほど!」の快感、それに何とも言えない爽快感と感動をもたらすとは恐れ入った。

もしも前半の長回しの趣向だけで終わっていたら、タイトルはそのまま「ワンカット・オブ・ザ・デッド」で良かったに違いない。本作のタイトル「カメラを止めるな!」はまさしく秀逸な後半部なくして生まれ得なかったもの。この映画には「諦めたらそこで終わり」という普遍的なメッセージが満ち満ちており、それが登場人物の心にしっかりと寄り添い、ひいては映画作りにとどまらず、作り手の生活や人生、そしてあらゆる観客たちの心を鼓舞する応援歌のように響き始めるのだから不思議だ。本作を見ると底知れぬ勇気と元気がこみ上げてくるのはきっとそのためなのだろう。

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牛津厚信

4.5フレームの外に面白さがある

2018年10月11日
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鑑賞方法:映画館

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楽しい

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高森 郁哉

5.0ただただ面白さを追求することの尊さ

2018年9月30日
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鑑賞方法:映画館

興奮

なんでこんなに観終わった後に清々しい気分になれるんだろうか。一応ゾンビ要素もスプラッター描写もある作品だというのに。

とにかく脚本の構成が抜群にいい。ゾンビものかな?>あれ、メタフィクションものかな?>いや、メタメタフィクション?、と思わせる最初の37分間、そうしたら種明かしパートであの展開である。バックステージものは数多くあるが、工夫の仕方がひときわユニーク。家族愛に落とし込む展開も見事。実際のアクシデントもあったようで、どれが計算でどれが偶然なのかわからないところがかえってリアリティを作って観る人を引き込む効果を作っている。

テクニカルに優れた作品だけど、小難しさは一切ない。映画を楽しんでほしいという気持ちに溢れているのが本当に好感が持てる。

ネタをすでに知っている二度目の鑑賞ではそこまで楽しめないかと思っていたら、一回目とは全く違う楽しみも発見できるので繰り返し鑑賞をオススメしたい。

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杉本穂高

4.0ギミックの先に届くナニカを望むのは贅沢か?

2018年6月30日
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楽しい

よく練られたアイデア、それを実現する実行力と演出力、要求された表現を実体化する役者陣。「低予算なのに」みたいな枕詞を付けるのは失礼なくらい、非常に完成度の高いコメディである上に、映画作りの映画でもあるのだから、なんと行き届いていることか! あまりにも感心させられたので、この映画の作り手にはもう少し先まで望んでみたい。最初に解くべき謎を提示して、みごとに伏線を回収し、最後には感動めいたものまでもたらしてくれる。確かにアッパレであるのだが、予定通りにキレイに収まった、という以上のふくらみがあれば無敵なのではないか。ものすごくよくできている、けれど、同時にこれは傑作をものにする出発点ではなかろうか。

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村山章

5.0みんなで作る楽しい映画

2024年4月17日
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鑑賞方法:VOD

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楽しい

興奮

今更サブスクで鑑賞(笑)気になっていたものの優先順位が後ろだったので…。

ここまで有名で話題になった映画のレビューなんて何書けばいいんだ…?一応ネタバレしないようにさらっと。

もしこれから観る方がいらっしゃるなら、最初の30分は肩の力を抜いて、多少の違和感はスルーして観てください。後半ぶったまげます。この映画が90分あることには必然的な意味があるのです。ゾンビであることに必然性は?…ある!映画といえばゾンビだもの!(笑)

ずっと「あー!なるほどー!」って言ってました(笑)素晴らしい脚本。本当によくできた映画。まだ観てない方、今からでも是非!

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どすこいたろう

4.5映画を止めるな!

2024年3月31日
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鑑賞方法:映画館

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興奮

 僅か2館で始った本作。新宿では初日以来連日満席が続いたという。僅か84席のミニシアターでとはいえこれはすごい。かくいう筆者も知らずに行って一度締め出し食ったのだったが、その後拡大公開が広がり、遂に大メジャー日比谷のシネコンまでもが上映することになった。

 まったくのマイナー作品である。監督も出演者もまったく無名。高校の映画サークルの文化祭制作といえばだいたいゾンビ映画と相場が決まっているのと同じ程度の自主映画、よく言えばインディーズ。そんな小品が何でこんな騒ぎになっているのか。これはこの目で確かめねばなるまい。

 なるほどこれは面白い。いきなり始まる37分ノーカット。廃墟となった山奥の工場跡、ゾンビ映画の撮影現場。そこに本物のゾンビが出現して修羅場と化すその一部始終がものすごい勢いで展開するわけだが、映画の規模こそ違え、昨年の韓国製ゾンビ映画の大傑作『新感染』にも迫る勢いなのである。これだけでも結構面白いのだが、このあと映画は思いもよらない方向へと進んでいく。 『ワンカット・オブ・ザ・デッド』なるタイトルのその映画のメーキングを、そっくりそのまま映画にしてしまうという前代未聞のアイデアである。そこにあるのは、ワンカットでやらなければならないからこそのてんやわんやの撮影風景。うっかり落としたカメラの映像まで止まらない。それこそ修羅場。もう腹を抱えて笑い転げるほど面白い。

 これを「映画の発明」とまで言った人もいる。その着想がツボに嵌まりに嵌まって、あれよあれよの96分。観終わっての感想は、今見ていたのはいったい何だったのかとキツネにつままれたような心地よさが残る。メジャーでは絶対にできない、破れかぶれの映画作り。映画の革命だとも言いたい。

 劇中映画のラストシーンは、手持ちカメラのクレーンアップによる俯瞰撮影である。こんな小規模作品でいったいどうやって撮ったのかとやや違和感を覚えるが、最後のその種明かしには感動さえしてしまう。映画マニアによる映画大好き人間の映画。カメラを絶対に止めないというその覚悟。ここには「映画を止めない」という映画人間の映画への愛と熱気が溢れている。だから映画は面白い。

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inosan009

4.0じんわり来るところがあって、あと味の良い映画

2024年3月20日
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鑑賞方法:TV地上波

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単純

冒頭からのB級ホラーは、長い伏線になっていて、後半のメーキングのパートに人間ドラマがあるという構成がとても面白い。よくできた構成で、リメイク版が作られるのも納得する。

主人公の監督が中間管理職のつらさの中で奮闘するのに共感してしまう。特に、撮影準備のつらい状況の中で古い娘の写真を見て涙ぐむ場面がグッとくる。この場面を最後で回収する脚本もうまいと思った。
監督やいろいろな人がそれぞれ頑張って、目的を達成するのであと味が良い。ホラーのラストシーンを撮影するための機材がダメになって、みんなでなんとかする場面はベタな感じが気持ち良い。

演技や映像は洗練されてはいないし、カッコ良いシーンはないけど、低予算でもアイデアで面白い映画になるという好例で、良い映画でした。

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p.f.naga

4.0ユーモアセンスに感服

2024年3月18日
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鑑賞方法:VOD

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数年おきに観たくなる。
前半、アマチュアが作ったようなホラー作品を温かい目で視聴する必要があり、それは『涼宮ハルヒの憂鬱』の中の『朝比奈ミクルの冒険』等、アマチュアが作った映画を思い出すのだが、その作品のラストがB級のわりに凄いので鳥肌が立った。

その後メイキングシーンを見せられるのだが、完成までの過程が断然面白い。
視聴中は、役者たちが演技しているということを忘れ、ドキュメンタリーでも見ているかのように引き込まれていた。

ワンカット撮影の大変さや、どうやって撮ったのか氣になっていた部分のネタばらしが一種の伏線回収となって、感心したり尊敬したりと前半の温かい目で観ていた自分が恥ずかしく思えてくるほどである。

そして最も今作の魅力といえるのは、映画を制作している真剣な人たちを愉快な氣持ちで見ることが出来ることだと思う。
笑いを誘うテクニック、ユーモアのセンスが卓越しており、人の心理に関する研究材料としての価値も感じる。

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Don-chan(Daisuke.Y)

3.0発想は凄い!ただ?

2024年3月15日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

単純

ようやく観れたカメラを止めるな。
BSで録画視聴。
なるほどね。これは上田監督のアイデア満載の
映画だった。
ストーリーとしては単調。アイデアはいい。
ただ、今の御時世でこの作品を観るとちょっとどう
なのだろうか?と思う事もある。

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ナベウーロンティー

3.52017年。映画界の話題を独占した映画

2024年3月8日
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鑑賞方法:DVD/BD、VOD

製作費は300万円以内。
それで興行収入が日本だけで、31億円以上。
公開されたと国は12カ国。
DVDやその後の配信で更に収益は上がっただろう。
2022年にはフランスで「キャメラを止めるな!」の題名で
リメイクされている。
観てはいないが、とても忠実なリメイクだと聞いた。
「アーティスト」のロマン・デュラスが監督7したと言うから
驚きである。

映画は前半37分が、
『One Cut of the Dead』で、37分でエンドロールになる。
ここで終わったか?と思うが間違い。

その後は37分ワンカットのゾンビ短編映画を頼まれる
日暮(濱津隆之)が引き受ける経緯や
日暮の個性的な妻(しゅはまはるみ))と娘の真央(真魚)との
ホームドラマ形式になる。
意を決して監督を引き受けた日暮はいよいよ撮影に入る。

そして最初の短編のシーンの裏話やネタ話や、妻が急遽メイク係の
代役になり、護身術を披露したり大活躍して笑いをとる。
ワンカットの長回しなんて言うけれど、カメラを抱えて
撮影している監督を、撮影しているカメラマンが別にいるのだから、
違うと思う。
それにしても300万円で完成したのはすごい。
信じられない。

監督一家の妻と娘の父親思いの優しさと、映画への情熱が妻と
娘にも乗り移っているのが微笑ましい。

もう一つ付け加えたいのは、ロケ地となった建物」
ロケの主役は水戸市公認廃墟【旧芦山浄水場】だそうです。
なんともハイカラでしかも近代的。
ここで撮影出来たのは大きい。

ラストも出演者の組体操で締めるあたり暖かくて後味が
最高でした。

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琥珀糖

4.0映画撮影のヒューマンドラマ

2024年2月9日
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鑑賞方法:DVD/BD
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ゆかした

4.0確かに面白いけど

2024年1月1日
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プライア

5.0世間がざわつき始めて社会現象になる前に劇場で鑑賞!

2023年12月29日
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単館作品でミニシアターが連日満タンでヤバイよってニュースを見て当時全くノーマークだったこの作品を絶対見ようと思い近隣のミニシアターに(車で1時間)念の為に上映開始の40分前に到着するように劇場に行ったのですが初めての現象ってくらい客が居て自分の後ろの人が今回の回はもう満席で次でお願いしますとか言われて実際に劇場に入ったら自分とか臨時のパイプ椅子に座らされて満タンを超える客席での鑑賞になりました!
つうかまだ感想言ってなかった!
最初の本編のシーンで変な間があったり見ていてなんだこれ? 大して面白くないやんけ!って思いながら見てたら30分かからないくらいでエンドクレジットが流れて、アッ!これはやられたわ 誤情報に騙されたって思ってたらその後の制作風景の場面で神が降臨したかのような伏線回収が始まり劇場であそこまでみんなが大爆笑してるのはマジで見た事無いってくらい全員が大笑いしていて本当に劇場でみんなと共有して大笑いするのって最高だなあと思いながら帰りましたよ。
この作品の凄いところは世界中で公開されたのですが
地域差が一切無く監督が狙った場面の笑わすポイントで確実に笑わせるという至難のワザを成功させてるところなんですよね!
その後に劇場を拡大して大手シネコンとかで遅れて公開されたりして凄かったですね。

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お主ナトゥはご存じか2世

3.0誰か~奥さんを止めて!

2023年12月28日
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鑑賞方法:VOD

ゾンビ映画だと思っていたら
制作側の大変さをタネ明かしして
オモシロ可笑しく撮った🎬

唯一奥さんの暴走は笑った

制作側のチームワーク
チームプレーがやりきった感が
…味わえる。

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しろくろぱんだ

4.5邦画嫌いもこれは観るべき

2023年10月11日
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鑑賞方法:TV地上波

笑える

興奮

幸せ

舐めてた。
僕は普段邦画を観ない。黒澤明や是枝裕和、濱口竜介など、海外でも名の知れた名監督ならいかん。どう見てもB級映画のポスターに大した金もかけてないはずなのにゾンビ映画をやるなんて、絶対糞映画だと思っていたから舐めていた。
もちろん海外で評価され、リメイクまで作られているのは知っていたが、それは海外の物好きが、余りにも日本映画が面白くなくて逆に面白いと天邪鬼に考えたのだろうと思っていた。
でも、傑作だった。
めっちゃ面白かった。ワンカットでホラーを撮るって言う無茶な企画を最初観た時目が離せなかった。妙な間も演出だと断定して感動した。(多分本当の演出)兎に角胸が熱くなる映画だった。
邦画は適当で面白くないものと思っていたし、実際その通りだが、それをここまで笑いに換えて、逆説的に傑作を産む脚本に感動した。
めちゃくちゃ面白かった。
舞台裏の人間の個性の強さ。偶然の必然で起こる強烈なカタルシス。それらがワンカットゾンビ映画を傑作たらしめていた。これをフィクションとして予定調和で取る技術に脱帽だ。しかも本当にワンカットで撮ってるんだからイカれてる。
傑作です。邦画嫌いもこれは観た方がいい。

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HAL2005

4.0途中で観るのを止めるな!

2023年9月14日
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鑑賞方法:VOD

笑える

興奮

幸せ

まさか、こんな幸せな温かい気持ちになる映画だったとは!
途中のエンドロールで観るのを止めそうになった自分が笑える。

よくできた映画だ。『四畳半神話体系』とかと同じジャンルかな。全てが伏線系。
たぶんVODで観ている人の大半が、後半と前半を比べながら再度観てるはず。(私もやりました。)楽しめるわー。

娘を肩車した写真もああいう意味があったのね。素晴らし。

しかし「あのシーン」は単に脚が映りこんだだけだったのか。(笑

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momokichi

3.5よく考えられた作品

2023年8月16日
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笑える

楽しい

知的

多視点で何度も同じシーンを見て後から理解できます。最初つまらない作品に見えてしまうので我慢して後半を待ってください。そうすると面白くなります。

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くいしんぼう

3.0ワンカット撮影に必然性を感じられるなら…。

2023年8月8日
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鑑賞方法:VOD
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Fate number.9

4.5やっぱり面白い!

2023年7月22日
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鑑賞方法:DVD/BD、映画館

 劇場公開当時、映画館にて鑑賞しました。その後、ブルーレイを購入していたのですが、久しぶりに鑑賞しました。

 自分が初めて劇場で見たとき、既に複数回見ているであろうお客さんが最初のゾンビドラマ部分でクスクス笑っている人がいました。何を笑っているんだろうと思ったわけですが、その後の展開で納得したことを覚えています。初見の時も、最後のネタバレパートはついつい声を出して笑ってしまった記憶があります。
 きれいに3パートに分かれていて、2パート目は3パート目のために各キャラの設定を分からせないといけないわけですが、改めて見ると短い時間でしっかりと分かるように作られていてすごいな、と思いました。
 ただただ単純に面白いです。今後も時々見返したいです。

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kame-pukupuku

3.0思ったより面白かったよ!

2023年4月11日
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 ゾンビの映画と思っていたので、あまり観る気になれず今まで放置。リメイク版のフランスの映画を観るにあたり、鑑賞。
 生放送のTVドラマを制作するにあたってのドタバタ劇が面白い。監督本人とたまたま見学に来ていた奥さんが出演することになったり、奥さんが趣味で観ていたテレビの護身術がとても活かされていたり。
 後半の娘も加わっての家族の連携のドタバタがとても愉快で、想定外の面白さだった。

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アンディぴっと