「珍しくカッコいい阿部サダヲ」音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!! オレさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5珍しくカッコいい阿部サダヲ

2019年2月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

世界的ロック歌手のシンと声が小さすぎて聞こえない歌手ふうかの2人が出会うことで始まるシンの声を巡る争奪戦を描いた、奇才、三木聡監督によるロックコメディ。

脱力系コメディの迷監督三木聡による久々の新作。驚異的な歌声を持つシンに意外にも初共演の阿部サダヲ、声が小さすぎて全く歌の聞こえないシンガーのふうかに大人気の吉岡里帆を迎え、ふせりえや松尾スズキ、麻生久美子などの三木組常連を加えた作品。
「三木聡」というある種ブランドで鑑賞した為、1mmも映画的な良さを期待してなかった自分にとっては、もちろん癖はあるけど普段の役どころと違ってどこかカッコイイ阿部サダヲがとても新鮮で、声帯ドーピングだとか後半の釜山行って手術する件とかもうすごくどうでもよくていいから阿部サダヲに喋らせてくれって感じだった笑。
「やらない理由を探すんじゃねぇ!」と絶妙なアングルからふうかを叱責し、ルールを嫌うと豪語する小峠に対し、「じゃあなんで曲順なんか決めてるんだよ」とんちの効いたニヒルな返しに痺れた笑。

映画の尺的には少なかったけど一応ロックをメインとして映画な訳で音楽的な面でいろいろ力を入れているんだけどある意味ここが1番面白かった。
hydexいしわたり淳治x阿部サダヲというありそうでなかったキューンミュージックコラボで送る「人類滅亡の歓び」に始まり、大人気の女性シンガーあいみょんが作詞作曲し、同年のFNS歌謡祭で吉岡里帆の歌の上手さが話題を呼んだ(らしい)「体の芯からまだ燃えているんだ」などのオリジナルソングの質がかなり高く、サントラは必聴盤となっている。
普段グループ魂のボーカリスト、破壊として歌2:コント3:下ネタ5くらいの割合でライブ活動を行なっている阿部サダヲが良い曲を良い声で歌っているその様に思わずカッコイイと思ってしまった笑。
個人的には劇中歌で吉岡里帆が披露していた「ゆめのな」がすごく好きで、後の解説で作詞作曲橋本絵莉子と気づき、同年のチャットモンチー完結も相まって尚更好きになった。
チャットのセルフカバーもいつか聴きたい。。

今作のタイトルとキャストが発表された時点で阿部サダヲがめっちゃ大声で叫んでそう!と思ったらホントに劇中で叫んでたし、その声聴いてこの役は阿部サダヲしかできなかった役だなと思った。
歴代の三木聡映画からしたらある意味わかりやすいエンタメ寄りの作品だったなと思った。
評価的な面ではさておき、三木聡の新機軸となるか、そしてどうなる12年ぶりまさかの時効警察3笑。

オレ