砂漠のシモン

劇場公開日:

砂漠のシモン

解説

「アンダルシアの犬」「皆殺しの天使」などの異才ルイス・ブニュエルが1965年に手がけたメキシコ映画で、実在した柱頭修行者「聖人シメオン」の伝説をモチーフに撮りあげた中編ドラマ。砂漠の真ん中にそびえ立つ柱の上で、6年6週6日の修行に励むシモン。悪魔の誘いにも乗らず、毎日レタスだけを食べながら神に祈りを捧げ続ける彼は、一段と高い別の柱に移って新たな修行を開始するが……。第26回ベネチア国際映画祭で審査員特別賞、国際映画批評家連盟賞などを受賞した。日本では劇場未公開だったが、2017年12月のブニュエル監督作「皆殺しの天使」リバイバル公開にあわせて劇場初公開。

1965年製作/46分/メキシコ
原題:Simon del desierto
配給:アイ・ヴィー・シー
劇場公開日:2017年12月23日

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映画レビュー

3.5ブニュエル特集2本立て

2018年8月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

シネマテークのブニュエル特集で、「アンダルシアの犬」と「砂漠のシモン」の短編中編2本立で観てきました。
前者はダリとの共作で、美大生時代に観て時計仕掛けと共にLDで持ってた名作を年を重ね再びスクリーンで観てもあの衝撃は変わらない。
後者も含め、ブニュエル自体は初めてで、前知識なしで観て大正解。
今まで知らなかったのが恥ずかしくなったくらい、例えようのない名作だった。
TVやDVDだと真ん中くらいまで観てやめちゃうかもしれないけど、やっぱり引きずり込まれる何かがあって食い入るように観たりしながら、最後にあの展開へ持っていくのにやられた。
一瞬頭が混乱するも、あぁそういうことが言いたかったのかと納得しつつ、ばっさりFinの文字で強制終了。
またもやられた感、一気にブニュエルファンになりました。
振り返れば、最後のシーンのためにあったあの長いシーンはとても重要で、人間とはいつどの時代であろうと根っこの部分はまったく変わらず、その人生は修行のようなもの。
そこがまた、ブニュエルのすごいところ。
あの時代に空飛ぶ物体が出てきて唖然としたけど、あの時点でシモンは死んだんじゃないかな。
それで次のシーンでタイムトリップのように生まれ変わった時代でも同じことをしないといけない。
洒落にならない現実。
腑に落ちた。
ブニュエル作品はまだあと2本やってるので観たくなった。
見終わった廊下の上映情報の3月に、#廻り神楽 を発見。
「四万十」、「被ばく牛と生きる」と、気になるドキュメンタリーが目白押し。

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fuhgetsu
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