スーサイド・ライブ

前半かなり良かった。
生放送で番組の時間内に自殺しきれない件が発生してから男の性格がブレはじめ、その辺から面白くなくなっていった。割と小さい男だったみたいな感想。ストーリーがもっと心の葛藤の方向にいくと思ったが、ショービジネスとしての展開きてしまった。
あとはキャスト関係なしに全体的にB級感漂う。

それなりに良かったと思う。
きっと今の星2.4というレビューを見ていたらつまらなそうだなと思ってみていなかっっただろう。
だから、僕は最近レビューを見るのをやめて予告だけで判断している。

結果、それなりに良かった気がする。
確かに、流れが不自然かつロジャーが狂気に染まっていく様も流れ的には当然だが、演出的に突飛な感じはした。どうせなら「いい番組の方向性」で狂いそうになりながらやり遂げられるくらいのウルトラCの演出力を表現してほしかった。

番組全体を通して、「いい番組の方向性」はほぼ皆無で、結局「過激な死」だけが見たいのよという言葉通りになっていく。

最後に、ロジャーの妹が「寂しくなるわね」というセリフのときには、迫真過ぎて泣きそうになった。そうなったときに、ああ、この番組は完成したのかもしれないなと思った。

正直、この妹俳優が演技最強すぎて全て持っていく。
このワンシーン5秒だけで3.3すべて持っていく。

抜群に後味が悪い。
どんな展開になるかは、すごく分かりやすいけど、分かってても最悪な気分。

アメリカではこんな番組も許されるの？日本ではまずあり得ない。おそらく爆発的人気は出るだろうけど。

アメリカ怖いわ

TVの恋愛バラエティショーでフラれた女が男を殺し自らも命を絶つ瞬間が放映されたことを機に、自殺をみせるTVショーが流行り倫理観と欲の間で葛藤するキャストと関係者達の話。

これが現実だったら…
命を軽視するつもりはないけれど、SNSでイイネを欲しがる若者さながら自身のアピールや金の為という背景が透けてみえて、こんな番組に見入るのは物珍しさからの2～3回かなと思う。

偏りはありながらもそういう描写もありつつ話が進むのは良いけれど、映画としてみた時に葛藤だったり同じことの繰り返しだったりが当たり前過ぎて面白味に欠けるし意外性もない。

これをみた時に、作品を超えて色々考える部分はあるしつまらなくはないけれど、作品そのものの魅力は今ひとつ。