劇場公開日 2017年12月16日

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花筐 HANAGATAMIのレビュー・感想・評価

全43件中、1~20件目を表示

4.0横尾忠則の絵を思わせる過剰なまでに饒舌な映像世界

2017年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

知的

癌により一時余命3カ月と言われたとはとても思えない、大林宣彦監督のエネルギッシュで自由で工夫と企みに満ちたこの最新作のパワーには驚かされる。檀一雄の小説世界に自らの夢や幻想、さらには現代の「唐津くんち」(祭り)の実写も組み合わせ、一時期の横尾忠則の絵のような過剰さを思わせる。昭和レトロなセットや衣装おかげで戦争の時代の青春はノスタルジックでありながらどこか戯画的でもある。

キャストの中では、病弱な美那と対照的な位置づけとなる、豆腐屋の娘を演じた山崎紘菜の健康的な魅力が光っていた。これまで彼女が出ていた作品を結構観ていたのにあまり印象がなかったが、今後は注目していきたい。

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高森 郁哉

3.0「転校生」以来

Mさん
2022年10月6日
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大好きな監督。
大きな期待を持って見に行った。
伝えたいことはわかる気がした。
しかし、映画は自己満足ではだめなのではないか。

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M

4.0抑圧された時代を生きた若者達の姿が切ない

2021年5月10日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

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こころ

4.0殺されやしないぞ、決して。戦争なんかに。

2021年5月10日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

難しい

先週の『野のなななのか』に続き大林監督作。
『野のなななのか』とは違った難解さ、良さのある反戦映画となっていました。

戦争の影がちらつき始めた1941年の唐津。
アムステルダムから帰国した俊彦を中心に、若者たちの青春模様が描かれる。
幼い俊彦は、アポロ神のように雄々しい鵜飼や虚無僧のような吉良に憧れ、肺を患い先が長くない美那やあきね、千歳に惹かれ、青春ゆえの恋や友情、葛藤を経験していく。
しかし、そんな彼らにも戦争が迫ってきて…

『花筐』は檀一雄の純文学、もっというと能の演目の一つということもあって、予習が必要な作品のように思いました。
『野のなななのか』が舞台的で難解だったのに比べ、こちらは芸術的で文学的な難解さ。
大林映画は色彩感覚がすごいですが、これはよりカラフルで絵画のよう。
相変わらずの血の表現や裸で馬に跨るところ、部屋が海になるところなど、クドいくらいのセンスは大林監督だからこその唯一無二の映像でした(モノクロからカラー、ストップモーション、海に飛び込むなど『時をかける少女』に近いものを感じました)。
原作読んでからなら、だいぶ語れることも多くなるかと思いますが、やはりテーマは戦争によって散っていった若者たち。
「おくにのために」の戦時中、病気で自分は役に立てない非国民だと、彼らは“自分”とは何なのかを模索する。
“勇気を試す冒険”、自分と他者との比較、命の重み。
俊彦の青春は鬼ごっこの鬼のようだった。
じわじわと日本人を蝕んでいった“戦争”という毒がよくわかる映画でした。
唐津のおくんちも素敵。
コロナ禍が開けたら是非とも行きたいお祭りですね。

とはいうものの、劇場のシートの座り心地と前日の寝不足で少し夢の世界へ。
最近もう一度観直したい映画が多いんですが、特にこの映画は観直したい映画でした。

追記:キネマ旬報シアターで鑑賞したため、上映終了後に『第91回キネマ旬報ベストテン』表彰式での監督の受賞コメントの映像が特別に流れました。
監督のこれからの時代への期待と平和な世の中への希望を、一所懸命熱く語られていました。
最後の「あと30年は映画を作る」という自信に満ちた言葉。
その願いは叶いはしませんでしたが、その後遺作をもう一本撮られた熱量は本当に素晴らしい。
多分今日のインタビューを忘れることは一生無いと思います。
お疲れ様でした。

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唐揚げ

3.5てんこ盛り

2021年1月31日
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テーマも映像もどれをとっても集大成的作品で、ラストシーンはまるで遺言のようでもある。169分という長尺の上にセリフやアイテムに含められた情報量の多さ。なによりもここまで作り込めることに感心させられる。

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Kj

5.0もはや、この創造性は、手の届かない所に

2020年12月8日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

難しい

めくるめく、個の世界に、矮小な思考がついて行くことなどできない。しかし、ビジュアル的な快楽だけで、この長い叙情詩を不思議と噛みしめることが出来たわけで、何物も寄せつけない創造性ながらも、途轍もないメッセージをしっかりと受けとめることができた気がする。
混乱きわまりないこの映像の塊は、ともすると独りよがりなものに捉えかねないけれど、その想いが強く反映されていると感じることができるし、数々の名作を生み出してきたからこそ、この偉業が成し遂げられていると、個人的には全面肯定して鑑賞しきった。
分かりづらいし、陰湿で生やさしくないので、気軽に見ることはできないかもしれない。ワールドワイドとはいかない作品だし、いろんな意味で狭い世界でしかないと思える映画だったけれど、この創造性を超える作品は世界を見渡しても数少ないはずと思います。

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SH

3.0うーん

2020年7月30日
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鑑賞方法:映画館

何が言いたいのかよくわからない作品。

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りあの

4.0大林宜彦、戦争の警鐘と映画への執念

2020年5月13日
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鑑賞方法:映画館

この作品を撮っている最中に大林監督は余命3ヶ月を宣告される。遺作としてなんとか完成できたらと思いきや、飽くなき映画への執念と愛情が監督の生命を漲らせその後2年半以上も生き遺作どころかさらにもう一本撮りきる快挙を。
この作品は映像の魔術師としてのファンタジー要素満載の歴史純文学の群像物語である。大林監督のメッセージは「青春を戦争の消耗品にするな」だそうで、戦争直前の張り詰めた緊張感の中で生きる若者の悲哀を描いている。ワンカットワンカット魂が篭っている。戦中戦後の惨めでやりきれない時代を知っている大林宣彦しか作れない渾身の一作です。

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トシくん

3.0戦争前夜、狂おしい青春を謳歌した若者たち

2020年4月28日
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●全編に漂うエロティシズム
●満島真之介、常盤貴子の妖艶な演技
●狂おしい青春時代の追憶

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sensei_nyanko

4.0コラージュが織りなすシュールレアリスム

2020年4月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

映像もコラージュ 編集もコラージュ
台詞もコラージュ 脚本もコラージュ
音楽もコラージュ 引用もコラージュ
コラージュが織りなすシュールレアリスム!

一歩間違えればヘンテコな映画になってしまうのですが、
大林監督の老齢にしてますます鋭敏なる手腕!
明確なヴィジョンと緻密な計算。
病を押し退けるほどのパッションが
作品をきれいにまとめあげているし、
余韻余白を多分に残してあるのはさすが!

そしてラストカットの、
座り主のいないディレクターズチェア…
ひょっとしたら、監督はこの作品で最期になることを
覚悟してこの作品に挑んでいたのかもしれない…
でも、臨終の間際まで映画を撮り続けました。
あらためて、
ご冥福をお祈りするとともに
感謝の気持ちを捧げます。

ヒトの想いや感情も
うつろえばコラージュに見えるかもしれない
未来から見たら過去に起こった出来事は
つぎはぎだらけのコラージュの積み重ねかもしれない
戦争も平和もまた、歴史のコラージュの一部かもしれない

そんなものを繋ぎ合わせて、つじつまを合わせて
わたしたちは生きているし、活かされてもいる

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野々原 ポコタ

3.5狂ってる

2019年12月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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吉泉知彦

4.0飛びます、飛びます

2019年8月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 大林監督が原点に戻ったような雰囲気の色使い。すぐに思い出したのは『HOUSE ハウス』(1977)だった。調べてみると、檀ふみの父親でもある原作者の壇一雄さんは山梨県都留市とあるので何だか懐かしくなった。都留市出身なんて根津甚八くらいだと思ってたのに。そんな壇さんも肺がんで亡くなり、同じく余命宣告された大林監督も肺がんという共通点があり、映画化する資格をもらったと言わせたとか。

 舞台は第二次大戦直前の佐賀県唐津。アムステルダムに住む両親の元を離れ、唐津に暮らす叔母の家に身を寄せていた榊山俊彦の物語。肺病を患い、従妹にあたる美那にほのかな恋心を抱きながらも、学友の鵜飼、吉良、阿蘇と仲良く青春を謳歌し、女友達の千歳やあきねとも交流してゆく。しかし、時代は軍国主義一色の時代。やがて彼らも茶色い戦争に染まっていくかと思われたが・・・

 吐血、バラの花びら、指の血、とにかく赤い色を中心に、海に浮かぶ孤島と大きな月。幻想的な中に若者たちの虚無感と自由な死生観が絶妙なタッチで描かれていた。戦争というものはすべてを破壊する。彼らの友人、女友達、身内の美少女と麗しき叔母。直接の戦争を描かずに、赤紙や出征する少年兵の亡霊のような行進が気味悪さを強調する。また、学友たちの“性の象徴”として存在していた美那(矢作穂香)が抽象的ではあるがアイドルとして君臨する。

 76年後にその家を訪れる俊彦。誰もいない空き家となった家で「お飛び、お飛び」と発する母の言葉がこだまする。複雑な人間関係の中にいても、一人浮いていた道化役のような阿蘇やあきねの存在も素晴らしい。もっとも心地よかったのは戦争で死ぬくらいなら自由に死にたいという気持ちが伝わってきたことだろうか・・・

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kossy

3.0反戦映画

2019年8月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

楽しい

1941年の佐賀県唐津市の学校に通う主人公(窪塚俊介)は帰国子女、個性的な学友たちと楽しい日々を過ごしていたが、戦争が近付いてきて様子が一変する。
心情を映像化しているシーンが多く、ちょっと戸惑うが、大林宣彦監督の思いは伝わってくる。

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いやよセブン

1.5トリッキーさがしんどい..

2019年5月8日
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不自然な合成も慣れると魅入ってしまう映像美、不自然なキャスティング(設定が)、笑ってしまう程のトリッキーなキャラ、、、
どれも良いのだけど2時間40分近く観るのはしんどさがありギブアップしてしまった。

馬も全裸だから!って理由で男二人全裸で乗馬したのち抱き合うシーンはなかなか衝撃が強かった。

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cocoまる

1.5これが二位

2019年4月19日
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鑑賞方法:DVD/BD

ごめんなさい、よく分からなかった。コミカルなカメラワーク、背景や舞台設定、前半は集中して見られた。ただ、長い。正直飽きました。生まれてきた時代が違っていたら、どんな青春だったのだろう。いや、この時代だからこそ、この青春だったのか。

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いつこ

4.0死を前にして生を繋いだ大林監督の魂!~そして数々の名作を残し、旅立ってしまった…(4月12日追記)

2019年3月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

知的

名匠・大林宣彦が、デビュー作の前に脚本を書き上げ、40年以上温めていたという企画を映画化。
『この空の花 長岡花火物語』『野のなななのか』に続く、戦争3部作の最終章。
クランクイン前に余命宣告を受けながらも、執念で完成させた入魂作。(抗がん剤治療で病状は改善し、余命は撤回された)

1941年、佐賀県唐津。
叔母の元に身を寄せる17歳の青年。
彼と彼の学友たちが謳歌する青春模様。
肺病を患う従妹、その友人たちとの恋模様。
そんな若者たちに、戦争が忍び寄る…。

本作、話だけを追ったらなかなか難解。文章的でもあり、哲学/思想的でもあり…。
本作は、独特の世界観や映像表現、大林監督の才気と手腕にこそ酔いしれる。

膨大な量の台詞の応酬。
絵画的でもある映像美。
レトロな美術、衣装。
延々と流れ続ける音楽。
めまぐるしい展開、編集…。
戦争3部作のどれかを見た事あるならきっと分かる筈。

若手~中堅~ベテラン、大林組初参加&常連の豪華キャスト。
彼らが織り成す群像劇はユーモラスなやり取りも。
吐血などの真っ赤な鮮血は初期のホラー作品を彷彿。
冒頭のある人物と人物のくちづけ、ラブシーンは官能的。
めくるめく映像美は幻想の世界。
本作を形容するなら、傑作、大作、意欲作、実験作。と同時に、怪作、異色作でもある。
169分、大林監督のこの作風/世界観にただただ圧倒される。

尾道3部作の後の監督晩年の古里映画の部類でもあり、舞台の唐津の風景/伝統文化が郷愁を誘う。
若者たちの生き生きとした青春劇。この瑞々しい感性は、青春3部作を手掛けた大林監督ならでは。

そんな中に、印象的な生と死。
病弱のヒロイン、何処か無虚さや空虚さを感じさせる登場人物たち。
戦争。戦争ごっこで死ぬふりをする子供たち。徴兵。自決…。
死や戦争を身近に感じながらも、必死で生き抜こうとする若者たち。
その姿が、死と闘いながら本作を完成させた大林監督にリンク。

戦争の悲惨さを語り継ぎ、死を前にしても尚、生を繋ぐ…いや、実際に本当に繋いだ。
あらゆる要素、あらゆる意味で、大林監督の集大成と呼ぶに相応しい。

4月12日追記。
大林宣彦監督が4月10日に死去。
奇しくもこの日は、コロナが無かったら公開されてた監督最新作『海辺の映画館 キネマの玉手箱』の初日。何か数奇なものを感じる…。
大林監督と言えば、『転校生』『時をかける少女』『さびしんぼう』の尾道三部作。
『ふたり』や個人的に大好きな『青春デンデケデケデケ』などの青春映画の名手。
CMディレクターから映画監督となり、デビュー作はホラーの『HOUSE/ハウス』。多彩なジャンルを手掛け、SFの『漂流教室』やファンタジーの『時の旅人』など時に出来不出来の差がありつつも、ミステリー『理由』などにも手腕を発揮。
近年は戦争レクイエム三部作『この空の花 長岡花火物語』『野のなななのか』、本作を発表。
ナレーションが多く、音楽が延々鳴り続け、流れるような映像や編集は、“大林ワールド”としか例える事の出来ない作風。不思議な陶酔感がある。
最新作にして遺作は、今年非常に気になっていた作品の一本。地方故、地元の映画館ではおそらく上映せず(隣町の映画館で上映したら必ず!)、レンタル待ちになるかもしれませんが、大林監督の最期の映画への思い、絶対に見ます!

改めて、ご冥福を…。
数々の名作をありがとうございました。

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近大

4.0強烈な映像世界

2018年12月22日
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鑑賞方法:映画館

すごい色彩。血の赤。ものすごく作りものの映像だとわかるのに、そしてえらく前衛的で物語がするっとは入ってこないのに、没頭した169分。若者たち(えっ?長塚圭史?と思ったのは否定しない)が抗えないものに対して抵抗するさま、生を輝かせ、散らす少女、なんというか何もかもが...強い。
映像の強さに幻惑され、登場人物たちの掴めない様に主人公同様翻弄され(窪塚俊介の翻弄され感ときたら半端ない)、そして否応なくやってくる戦火の色に暗澹とさせられる。
映像はコラージュめいていて、そして色彩の派手な使い方、光、影、エロス。観ていてひたすら幻惑された。大林宣彦監督はよくもまあこんな緻密な映画を作ったなあと感嘆してしまった。そして、彼の戦争というものへの強い姿勢を感じた。喪うもののなんと多いことか。
これだけ映像を強くしても、物語というかキャラクターが負けていなかった。

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andhyphen

4.0今年初泣きの映画

2018年8月12日
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鑑賞方法:映画館

今年の初映画は、数年ぶりのシネマスコーレで大林宣彦監督の「花筐 HANAGATAMI」となった。
尾道三部作世代として、実に数十年ぶりの大林作品。
これが戦争三部作の三作目ということで、最近まで新作を作り続けていたことすら知らなかったのを後悔するほど、素晴らしい作品でした。
癌となってクランクインしたことで話題となってから知り、ぜひとも観たいと思ったのだが、巨匠の域の80近い監督が安定した手法の完成形で作り上げるのではなく、こちらが圧倒されるほどの映像センス際立つ、キャリアも年齢も関係ない現役である現在の監督のそのままのリアリティが映し出されていた。
この時代を批判するわけでもなく、そう生きるしかなかった若者たちの、運命の中で懸命に生きる姿。
その背景にはしっかりと戦争があり、それを口にするでもなく、もがきながらも生きていく姿が今の時代とオーバーラップする。
そのリアリティが、観る側にとって強烈に戦争を批判するエネルギーに転換される。
原作の「花かたみ」の持つ力もすごかったんだろうけど、大林マジックというか、全面協力したという唐津くんちの壮大な迫力と、伝統の祭りの持つ縦軸のエネルギーに支えられ、病や時代のせいとせず、生と死を極限まで受けとめようとする物悲しさ。
それを伝えなければならないという使命感のようなものがあったのでしょう。
脚本から数十年の時を経てこの時代に完成させた監督の心意気とメッセージに、今年初泣きです。

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fuhgetsu

3.5劇画チック

2018年4月7日
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鑑賞方法:映画館

大林監督の映画を始めて鑑賞した。
私は明治〜昭和時代の映画がひどく好きで、この映画が日中戦争の頃の物語ということもあってすごく楽しみだった。

前半は 映像と映像の切り替えが斬新だったり、無理やりで雑なCG合成、17歳という設定とは思えない大人びた役者たちに違和を感じた。

しかし次第に、これが大林節なのかと気づき映画にのめり込む自分がいた。

結果として、3時間弱 物語自体に引き込まれることはなかったが、独特な監督の演出に、映画の視野の広さを感じることが出来た。

とても満足である。

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オードリー