劇場公開日 2018年3月10日

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「想定の範囲内」去年の冬、きみと別れ flying frogさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0想定の範囲内

2018年3月18日
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鑑賞方法:映画館

知的

原作既読。
キャスティングを知った時点で原作から何らかの改変があることは分かるが、どこをどう変えたかということも想像がついてしまった。
だって原作でもキーパーソンになった「小百合」が「僕(恭介)」の恋人の名前になってる、ということは…「仕掛け人」は原作とは違って、…てことでしょ。

そしてそのとおりの展開だった。
なんせこれでもかというほど説明してくれる映画なので(原作も多少説明過多の嫌いはあったが)、分かりにくくはなく、ここまで説明しなくても分かるってば、と言いたくなるほどだけど、この構造で「観客を驚かせる」のは難しいだろうなぁ。

最も重要な2人、岩田剛典と山本美月はやはり物足りない。「化け物」というほどの変貌が感じられないので、映画全体がどんでん返しがある割りにフラットな印象になってしまった。
山本美月も、この役に必要な凄みは感じない。
2人とも、斎藤工と北村一輝という「狂気」を感じさせるのが上手い役者に完全に食われてしまっている。
残念。

flying frog