「想い出の美化なのか」コードギアス 反逆のルルーシュII 叛道 やべっちさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5想い出の美化なのか

2018年2月14日
PCから投稿

興奮

劇場三部作の二作目。

一作目は駆け足ながらエンタメ色が強くて、興奮する非常に良い作品だったが、今作は学園祭演出などアニメ色がより強くなってて、前作より人を選ぶ感じになっていると思う。

10年前に初めてこの作品を見た時分、高校生だった私には本当に衝撃的で、今後これ以上面白い映像作品に出会うことなどないんじゃないかと、若気の至りなりに真剣に考えていたもので、そのセンセーショナルな当時の体験はおっさんになった今でも、心の片隅に常に刻み込まれている、そんな思い出深い作品だった。
・・はずなのだが。

常に主人公目線だった本作が、途中で一瞬わき役目線になったり、中盤から、記憶の迷宮?だのなんだので中2色が急に強まりだす展開で、置いてけぼり感が強まる。あれ・・?ちょっと待って、こんなんだったっけ・・?という感じ。

新展開に作り替えてるのかな?と思って、当時のシナリオ調べてみていたら、そこまでは変わってないようで、当時の想い出が10年で美化し昇華されていたのか?とちょっとへこんでいます。

10年前一度きりの鑑賞だと、やっぱり本作の中盤シナリオは忘れてしまってますね。軽くでも復習しておいたほうがよかったのかもしれません。

ただ、このアニメの最も評価されるべきポイントは、一期全般と、二期のラストだったように記憶しているので、ラストの3部作目には変わらず期待しています。2作目は、1作目と比べて自分的には少し不発でした。

やべっち