セブン・シスターズのレビュー・感想・評価
全97件中、1~20件目を表示
北欧出身監督ならではの独創性が炸裂!
北欧監督ならではの独特な感性に満ちた怪作だ。セットやCGを工夫して、コンパクトながら鮮烈な近未来を築き上げている。その創造性にまず驚かされ、次に登場する一人7役のノオミ・ラパスにまたビックリ。彼女の役どころは7つ子。人口爆発に伴って政府による一人っ子政策が続く中、彼女らは祖父に匿われて暮らしてきた。「マンデー」から「サンデー」まで7つの曜日の名をつけられ、一人のIDを7人で共有する日々。しかしある事件をきっかけに平穏な日々に変化が芽生え・・・。この設定からしてすでに独創的だが、初めは見分けるのが面倒に思えた7人の演じ分けも、次第にそれぞれの個性を感じ、別人格なのだと思えるようになっていく。単にCGで人を増やしたり、切り張りするだけの映像ではなく、しっかり魂がこもっている点に唸らされる。そしてウィレム・デフォーの慈愛と厳しさを秘めた演技がとてもいい。うっかり見逃してしまうのは勿体無い作品だ。
オススメです
2024年2月18日
映画 #セブン・シスターズ (2016年)鑑賞
異常気象と人口過剰で資源が減少し、遺伝子組換作物の影響により多生児が増加
2人目以降の子供は強制的に冷凍保存される一人っ子政策が始まった中で産まれた七つ子
屋根裏で隠れて1人の人格を曜日ごとに分担していたが
ハッピーでもない結末
つまらん
ノオミ・ラパスが好きじゃないので内容もつまらなく感じるし、実際つまらなかった。トイレではいたりトイレで闘ったり気持ち悪い。映画にトイレシーンなんて入れなくてもよくないか?人口爆発を防ぐために子供はひとりだけの法律とかもわけわからんっすわ。人間として生まれてきたら食べ物くってセックスして子供作ってなんぼですわ。この広い宇宙に数千億個ある銀河のなかの数千億個ある星の一つである地球の人口がどんだけ増えたところでなんか弊害あるん?
文句ばかり書いてしまったので一ついい知識を分け与えてあげよう。
日曜日 太陽
月曜日 月
火曜日 火星
水曜日 水星
木曜日 木星
金曜日 金星
土曜日 土星
二度と見ることは無い時間の無駄になる作品です。
【作品のディストピア世界観や設定が秀逸なる、恐ろしき近未来SFアクション映画。脳内フル回転で観るジェットコースタームービーでもある。】
■舞台は近未来。
人口食料が原因で多生児の出産が相次ぐ世界規模の人口爆発と食糧不足を受けて、欧州連邦は1家族につき子供1人のみとする「児童分配法」を施行する。
そんな中、ある病院で7つ子が誕生する。
母が死亡し、祖父(ウィレム・デフォー)に引き取られた彼女たちは児童分配局に見つからず生き延びる方法を教え込まれる。
祖父は七つ子に”月曜"”火曜”・・・”日曜と名付け、外に出るのは一人だけというルールを作る。
◆感想
・ノオミ・ラパスが1人7役で一卵性の7人姉妹に挑戦。優等生”月曜"やヒッピー、武闘派、天才エンジニアなど、同じ顔にバラバラの個性を持ったキャラクターを巧みに演じ分けているのだが、慣れるまではやや混乱する。
・が、物語が進むにつれ内容の理解も進み、面白くなる。
・カレン・セントマン(ノオミ・ラパス)は名前の曜日に銀行に出勤し、その日在った出来事を帰宅後に共有するシーンも面白い。
・だが、同僚のジュリーがカレン達の企みに気付き、”昇進”を譲れと”月曜”に脅しをかけてくる。
そして、”月曜”翌日出社した”火曜”は戻って来ない。
ー クダラナイ男である。で、アッサリ児童分配局に射殺。-
・児童分配局は”七つ子”を無かった事にするために、彼女達の住居に押し入って来る。
ー この辺りは迫力がある。次々と凶弾に斃れる”七つ子”達。
だが、”月曜”の恋人である警官エイドリアンと”土曜”がSEXした際に、彼から情報を吸い上げ児童分配局のシステムに侵入するのである。-
■恐ろしきシーン
・児童分配局が、多生児を人工保存すると民衆に伝えながら実は、焼き殺していた事が分かるシーン。
・”月曜”が一人生き残るために、児童分配局を支配するケイマン(グレン・クローズ)と”契約”を交わしていた事が分かるシーン。
ー だが、その企みに気付いた”木曜”は”ケイマンが行っていた事をパーティー会場で流すのである。-
・ラスト、生き残った”火曜”と””木曜”とエイドリアンが、”月曜”が遺した双子を眺めるシーンは少しの希望を感じた。
<良く出来た近未来SFである。
だが、今や日本を含めた先進国は将来の人口減少に伴う高年齢化問題が深刻化し、一方行進国は今作で描かれているような、人口過密による食糧難に喘いでいる。
皮肉なモノである。
原題:”What Happend to Monday”ウーム。>
ノオミ・ラパス見たさで鑑賞したけれど
7人分の演技分けはやっぱりすごかった。一人レディガガそっくりだったが。
感想は…
まぁ想像できるというか…
それよりも、映画のストーリーそっちのけでエンディング曲がハードロックの映画って、
感動するようなしないような微妙な映画だよって言ってるみたいな法則でもあるんだろうかってくらい、共通したシナリオの薄さを感じるのは私だけだろうか…。
一年後にはほぼ場面忘れる映画カテゴリだな…。
みんなは真似事よ
途中までは引き込まれる要素があったのだが、途中でオチ的な所が分かったところから筋のアラが散見され、あり得んでしょうになってしまった。うーん何が正義で悪か?ある意味法を犯している自分達が生き残る為、言われた仕事をしている人を殺していくのが果たして正義か?まぁ元々がおかしいと言えばおかしいのかもしれんが、人間の存在自体が悪なんだよねー結局。
人口爆発による深刻な食糧危機で、一人っ子政策が断行されている世界。...
人口爆発による深刻な食糧危機で、一人っ子政策が断行されている世界。
7つ子として生まれた姉妹が一人の人格を演じて生き延びてきた。
実際に主演の女優が一人7役を演じているが、本当にその場に7人いるかのような雰囲気があった。
2人目以降の子どもは冷凍睡眠で食料問題のない時代まで眠り続けるという名目だったが、実際は焼き殺していたというホラーな展開。
7姉妹の存在も当局にばれ、一人、また一人と殺されていく様子は緊迫感たっぷりだ。
最終的に一人っ子政策の法律が廃止されたが、それでハッピーエンドではない。
食料危機をどうやって乗り越えるのか、解決を先延ばしにしたに過ぎない。
重いテーマで考えさせられる作品だ。
大きな可能性を感じる失敗作
これはいろいろと残念な作品。もっと本気で取り組んでいたらSF映画の金字塔にもなり得たというのは大げさだろうか?
それでも、ノオミ・ラパスの熱演には賞賛が与えられるべきだし、彼女の頑張りは相変わらず。パフォーマンスに見合うだけのギャラがもらえているんだろうか、なんて余計な心配までしてしまう。
何しろ、7人が1人に成りすますなんて発想がぶっ飛んでる。映画の中で彼女たちは生き残るための手段としてやむを得ずやっている。大前提にあるのは、おそらく映画製作者の「やってみたいことリスト」とでもいうべきアイデア帳からだろう。一人二役を、もっと面白くアレンジできないか?原題のWhat Happened to Mondayこのタイトルを見れば、発想の出発点がここにあることがうかがえる。双子が一人の人間に成りすます。。。3人に増やしたらどうだろう。。。いっそ7人で一週間演じ分けたら、面白くないか?日曜日には教会に行く真面目な性格で、土曜日には遊び人、月曜日は仕事人間。コメディ向きの実に魅力的なプロットだ。SFをベースにしたスリラー映画にするべきじゃなかっただろう。
それでも映画の出来は悪くなかった。がしかし、あえて失敗している部分を取り上げたい。第一に監督がオマージュを捧げる映画を詰め込み過ぎで、無駄に時間を浪費しているし、もっと他のことに予算をつぎ込めば良かった。メインヴィジュアルにも採用されているビルを飛び移るアクションは、「ブレードランナー」からだし、網膜スキャンをくりぬいた目玉で突破するあたりは「マイノリティ・レポート」だろう。悪い予感というセリフは「スターウォーズ」から。他にも切りがないほどイースターエッグが仕掛けてある。
監督の遊び心を許せるのはせいぜい2、3回。過剰に仕掛けてあっても、予算と時間の浪費だろう。前例のないスタントとか、目を奪われるようなド迫力のシークエンスは映画に無くてはならないものだ。だからと言って、一番大事なプロットが傷ついていいわけがない。前出の眼球のくだりは、管理システムを好き勝手にコントロールできる敵側からすれば本来は必要のないプロセスで、ドアを開ける手段は他にいくらでもあったはずだ。
アクションが無くなれば、観客はあくびをしてしまうとでも思っているのか、無理くり警察に追われるハラハラドキドキを作り出している印象が強い。こちら側に7人の分身がいるのだから、相手をいいように翻弄できたはずだ。どうしてその発想でアクションを組み立てられなかったのだろう。
ストーリーも後付けくさい、悪く言えばご都合主義のひと言だろう。プロットが面白いだけに実に残念だ。命がけで1人の人物に成りすましている姉妹が、いかなる動機があっても、それぞれに秘密を持つことなど不自然だ。他の姉妹に比べて男性経験がないとか、こっそり彼氏を作っていたりとか、職場で連絡を絶つなど、その都度製作者の都合でおかしな設定がくっついてくる。それ以前に。モニタリング出来るのなら、外出中は常にそうしておけば月曜日だけが消息を絶つことすら起きなかったであろう。見せ場を作り出すことも大事だが、もっとディテールを磨く作業に時間を費やすべきだったろう。
何よりも、一番大切なこと。登場人物の「誰」に感情移入すればよかったのか。自己犠牲を哀しく、尊いものにするためには、7人の姉妹を均等に描くのではなく、誰か1人の主人公に付随する、6人の脇役たちという描き方が相応しかったはずだ。この映画では、命を落とすどころか、自分同士が殺し合うシーンすらある。観客はどちらの味方になればいいのか。決着した時、喜ぶべきか、悲しむべきか?きちんと描けていない。
この映画、製作陣には注目していたい。いずれ映画史を塗り替えるほどの傑作を生み出すかもしれない可能性を感じたからだ。でも、残念ながら本作は上手く出来上がったとは言えないだろう。
2018.10.2
この映画の世界でのウクライナとロシアはどうなっているのだろうか?その点を考慮すると、笑える話だ。
話がデタラメなのは許さるが、脚本がチープ過ぎる。要は背後から『ワァ』と脅かすだけの話。そして、グロい。
そもそも、こんな全体主義国家なんてありえない。資本主義の終焉なのだろうが、こうなる前に、
最後のバブルが弾け、何度もスタグフレーションが訪れ、また、何度も戦争が起こって、最後に世界は破滅する。こうなる前に。
子供を整理するなんてあり得ない。その前に老人が対象になるだろう。こんなことやった国が既に10年以上前にあったし、それは結局駄目と判断されたはずだ。
人口が増加すると世界が壊れると言うイデオロギーは、先進諸国、つまり、この監督の出身国のイデオロギーだと思う。そんなに、発展途上国が邪魔なのだろうか?
この映画の世界でのウクライナとロシアはどうなっているのだろうか?その点を考慮すると、笑える話だ。
戦争が起これば、誰もいなくなり、問題も解決すると言いたいのか?兎に角、出鱈目な話を時間かけていちいち説明するなと言いたいし、テロだけで問題を解決するな!
社会変革は法律を変える事では無い、教育と社会運動から始まると僕は思う。
すごい設定、そしておもしろかった、
まずはおじいちゃんがすごい(笑)。
でも娘たちは前日にあったことも次の曜日の子にシェアして伝えないといけないし、すごく大変そう。
ひとりのヘマでみんなが巻き込まれる悲惨な立場。
外では個性も消して、葛藤を持ち続けて、「みんなでひとりの女性」を共有して生き抜くためにずっとそんな生活。
「姉妹」の間で言い合いも、そりゃあるだろう。
現実にあると耐えられない境遇。
大人になって働きだしてからがドキドキソワソワ、当局に見つかる展開も早かったけど、そこからが長くてその後どうなるかのハラハラ具合が増していった。
不幸にも姉妹の人数も減っていって、仕事で誰がどうしてるか、誰と付き合ってるかも姉妹間でわからんようにもなったり、当局も迫ってくるし、終盤にかけてその追い込まれる流れが怖くもあった。
そして、最後には何人残るのか。
でも、大きくなるまで時間はかなりあったんだから、いざという時の脱出方法とか隠れる装置とか段取りとか、もっと備えて考えて練習しとけばよかったのに、とも思ったが。
どんどん惹き込まれていく
一家か一人っ子までで法律で定められてる国に、七つ子が誕生し、それぞれの曜日ごとで割り振り生活していくが、途中で姉妹が行方不明になってしまうというストーリー。
途絶えた姉妹の行方を追っていく過程も見応えがあって面白いが、それぞれの曜日に得意分野があってそれがちゃんと活かされているのがよく出来ててさらに良かった!!
後半に行くにつれてどんどん面白くなるので見応えもありオススメです。
人に勧めたくなる映画でした。
ストーリーが簡潔でしっかりしてて観やすい
タイトルやポスターを見て、チャラついたエンタメ性の高い作品かと思ったけど、レビューが良かったのと主演がドラゴンタトゥーの女の人と同じだと分かって見る気になった。
週一回しか外に出れないうつうつとした気持ちがコロナの今だと共感できるなぁと感じたし、ストーリーも最後まで納得のいくものだった。
週の始まりはMonday…
原題や始めの方に結構ヒントが隠されていて、終盤にはやっぱりな〜っていう展開。
我が子への愛は、姉妹の犠牲も厭わないのか?という部分に疑問を感じたが、母親とはそういうものなのかな…と考えさせられた。
しかし始めから7人で手を組めば、全員が助かったんじゃないかと思われるのは私だけだろうか…
設定が面白い♪
こんな国家は嫌ですが、問題を解決するためにどんな法律ができてしまうのかわからないですし、怖いですね・・。 ノオミ・ラパスのヌード好きだなあ(笑) 『ミレニアム~』で初めて知った時より今の方が好きになってるかな♪
わざと脱線させたような作風
極端な近未来を仮定する古典的なSFぽい発想のようで、予想を裏切ってくる。
主人公に使命を課して組織に立ち向かう展開がセオリーだが、姉妹は単純に生きることが最大のミッション。普通に生活したいだけという。
しかし、その普通の生活がある日崩れてしまうことで、結局は使命と向き合わざるを得なくなる。
展開も裏切りだらけで、どんどん減っていく。ヒロインとは言い難い弱さ。さらに全然一枚岩ではない。その人間ぽい脆さを取り入れることで、内緒の彼氏や賄賂といった重要な展開が生まれている。
子供の残酷描写を嫌うアメリカでは作りづらかったのか、舞台はヨーロッパ設定だし合作。
わざと脱線させたような作風がある意味見どころといった映画。
メモ
・部分最適と全体最適をいかに両立するか
・部分があるからこその全体があるわけだが、部分を優先すると全体が破綻する、そんな世界
・全体を守るための嘘は果たして是となのか?
・嘘をつかずに実現することはできたのか?
・体制側と抑圧される側の二項対立ではなく、双方が複雑に混ざり合い、絶対的な悪が存在せず考えさせられる作品
・理性と感情のバランスで最適解が異なる
・車のドアの開き方が面白かった。たしかに今の形が合理的かはわからない
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