四月の永い夢のレビュー・感想・評価
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じわじわと訪れる感動
青山シアターのオンライン試写会にて鑑賞させて頂きました。
いわゆる、喪失と再生の物語です。
粗筋はサイトにて確認の事
決して台詞が少ない訳ではないのですが、文学的な要素が高い情景描写の作品という印象を受けました。
ドラマティックな展開も殆どありません。
映像の行間を読む、とでも簡易的に述べておきましょうか。
明確な答えを提示してしまうのではなく、視聴者の想像力に託している部分が多い為、監督がフィルムに隠した物を発見すると各ピースが埋まり、より深い作品理解に繋がり感情が揺り動かされるかと。
平日の午後、あるいはレイトショーなどで観るタイプの作品って感じでしょうか。
派手さは無いですが、あとからジワジワと効いてくるものがあります。
是非とも新緑萌える初夏に観て貰いたい作品。
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清々しく、瑞々しい映画
冒頭の桜と菜の花の美しさと、朝倉あきさんの声の美しさから映画に魅惑されました。天井から吊るされた手ぬぐいは本当に金魚が泳いでいるかのようで、いつも中川監督の映画の映像美には魅了されますが、今回も素晴らしかったです。
そして、音楽も映画にマッチしていて、心に響いてきます。初海が浴衣姿で急に軽く踊りだすところは、ミュージカルを見るようでしたが、そのあとの瞬間の朝倉さんの表情が大きな転換を感じさせてくれました。可憐な朝倉さんの演技力が光るシーンでした。
主人公初海の成長と新たな出発を応援したくなる映画です。
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