「改めてタイトルが良いと感じた」映画 中二病でも恋がしたい! Take On Me ローチさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5改めてタイトルが良いと感じた

2018年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

萌える

シリーズの完全新作でおそらくこれで完結だと思うが、大変良い着地を迎えた。勇太と六花の関係も前進させつつ、これからの2人のあり方も、このシリーズなりの前向きなあり方をきちんと提示してくれた。

改めてタイトルが良く考えられてるいるな、と思った。中二病を卒業して、現実の中で恋を取る、それが成長だと安易に言わずに、『中二病でも恋がしたい』と爽やかに言い切った。中二病という言い方は、中学二年の感性から抜けずに精神的に成長してない、みたいな意味を含んでいるだろうが、それを抱えたまま成長することができるんだというのは素敵なこと。そこからもっと広く、自分らしく生きることが素晴らしいということまで、今回の劇場版は言えている。

本編始まる前に観客が撮影OKの短編フォトセッションがあるのだが、最近のアニメ映画にはこういうサービスがある。実写映画でもやってもいいんじゃないかと思う。SNS時代の口コミとファンサービスという点で良い取り組みだと思う。

杉本穂高