人生はシネマティック!

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人生はシネマティック!

解説

第2次世界大戦中のイギリス・ロンドンで、映画製作に情熱を注ぐ人々を描いたヒューマンドラマ。1940年のロンドンでカトリンはコピーライターの秘書として働いていた。人手不足のため、彼女が代わりに書いたコピーが情報省映画局の特別顧問バックリーの目に留まり、ダンケルクでドイツ軍の包囲から兵士を救出した姉妹の感動秘話を映画化する脚本チームに加わることとなった。戦争で疲弊した国民を勇気づけるための映画だったが、製作が開始され、ベテラン俳優のわがまま、政府と軍による検閲や横やりなどトラブルが続出。そのたびにカトリンたちの脚本は二転三転してしまう。なんとか撮影は大詰めを迎えるが、最後に最大級のトラブルが待ち受けていた。主人公カトリンを「007 慰めの報酬」でボンドガールを演じたジェマ・アータートンが演じ、サム・クラフリン、ビル・ナイが脇を固める。監督は「17歳の肖像」「ワン・デイ 23年のラブストーリー」のロネ・シェルフィグ。

2016年製作/117分/PG12/イギリス
原題:Their Finest
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2017年11月11日

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(C)BRITISH BROADCASTING CORPORATION / THEIR FINEST LIMITED 2016

映画レビュー

4.0戦時期の映画製作をめぐる笑いと涙と、その向こう側にある矜持を見た

2018年6月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

このところ「ダンケルクの戦い」を扱った映画が相次いで公開されているが、本作は英国史を決定づけるこの転機を「映画製作」という特殊な視座から描いた異色作だ。第二次大戦下という押しつぶされそうな限定状況下で、一人の女性が脚本家としての才能を思い切り開花させていく様子は、逆に観ていて気持ちがいい。

このまま各々が持ち味を最大限に発揮する展開が待っているのかと思いきや、事態は少しずつ異なった方向へ。うまくいっている人生の流れを一瞬にして粉々に吹き飛ばす運命の残酷さや皮肉といったものを強調し、観客の心を戦時中に生きる人々の押しつぶされそうな胸中へと深く寄り添わせていくのだ。「まさか!」と思うような展開も、明日何が起こるか見当もつかない当時の人々にとってみれば、これこそがリアル。それでもなお心を奮い立たせて前を見つめるヒロインの姿に、彼女が身を投じた「もう一つの戦争」の切実さと覚悟を見た思いがする。

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牛津厚信

4.5ほんとシネマティック

2022年10月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

な、結末!
え、そんな!でした
(あ、でも邦題か。久しぶりに良い邦題ですね)
ダンケルク、英国にとっては重要な歴史ですね。

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けはえ

1.0ひどい

2021年5月4日
Androidアプリから投稿

編集スタッフを雇えなかったのかというくらい単調で起伏のない展開。思い付いたシーンを端から並べれば良いというもんではない。眠くなった。

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時村博士

3.5ビル・ナイが良い

2021年4月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

劇中に似たような台詞があったが、いかにもイギリスの、アメリカとは違う控えめな映画だった。

舞台は1940年のイギリス。
1940年といえばバトル・オブ・ブリテンの年で空襲に街はみまわれ、アメリカは参戦しておらず、イギリスが孤軍奮闘していた時代。

そんな時代の中で作るプロパガンダ映画は観客であるイギリス人の士気を鼓舞するだけでなく、配給先のアメリカも喜ばせる内容でなければならない。
上流階級が支配する国というイメージから脱却するために普通の人々、特に女性が活躍する映画が求められる。
それに応え脚本を変更しながらなんとか映画を完成させるのは見応えがあった。

なんといってもビル・ナイ演じるヒリヤードが良い。
若い男性がいないからこそ巡ってきたチャンス。その機会から背を向けるのは死に支配されることでもあると言う台詞が印象的だった。

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カメレオン
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