帝一の國のレビュー・感想・評価
全438件中、1~20件目を表示
名作には役者のブレイクのチャンスが眠っているんだな、と改めて感じる見どころ満載のコメディ作品!
本作はコメディ映画としては非常に良く出来ていて、滑っているシーンが無いと言っても過言ではない、珍しいクオリティーです。
これは「翔んで埼玉」にも共通しているのですが、バカバカしそうなことを如何に必死に役者が演じ切られるのかが大切なのです。監督の力量が最も問われますが、その難易度の高い要求にどれだけ俳優陣が応えることができるのかで作品の成否が決まります。
その意味で、「帝一の國」は、未知数な俳優が多かった分、その俳優の今後にも影響を及ぼす転換点となる作品だったわけです。
まず主演の菅田将暉は本作の前からそれなりに活躍しているイメージはありましたが、本作で「赤場帝一」を緩急合わせた見事な演技で演じ切り、演技派に加えて、コメディ俳優としてのポテンシャルも示すことができました。
同様に、 「ちはやふる」で知られる存在となった野村周平はコメディもできることを示すことができたり、竹内涼真、間宮祥太朗、志尊淳といった役者も、この映画を機にブレイクした感があります。
時代設定が「昭和」なので、「高校の生徒会長の選挙」という題材も、本物の大人の選挙さながらの様相で、どことなくリアリティーのあるものになっています。そして、この時代設定だからこそ良い意味での「シンプルさ」と合わせて、しっかりとした人間模様を描き出すことに成功しているのだと思います。
さらにはエンディング曲のクリープハイプの「イト」も非常に良く、クリープハイプの存在感は本作をきっかけに拡大したと思われます。実際に私も、本作で初めてクリープハイプを知り、それ以来関心を持っています。
エンディングでも(ヒロインの割に作風のため出番の少なかった)永野芽郁が扮する白鳥美美子による「みみこダンス(パフォーマンス)」が話題になったりと、細かな演出も最後までしっかりとしていました。
ブレイク前の役者が多かった分、どこまで浸透するのか公開当時は心配でしたが、興行収入19.3億円を記録できたので、是非とも続編を希望したいところですが、果たして“あの後”にどんな面白い展開があるかを制作陣が思いつくのかにかかっているので期待しておきたいと思います。
めちゃくちゃよくできている。
原作未読、且ついい歳をしたオッサンなので、この映画に関してはほぼ客層ターゲットに入っていないと思われる。が、ネット等での評判がすこぶるいい。もしや印象だけで傑作を見逃しているのではと慌てて映画館に行ってきた。
果たしてコレは期待以上の作品。マンガを実写化する時に、人間やビジュアルをどこまでマンガに近づけるか、近づけないかがセンスの見せ所だと思うのだが、本作はマンガ的だけども実体でもあるというバランス感覚が絶妙で、門外漢でも気恥ずかしさを覚えることがない。
それでいてくだらないところはとことんくだらなく、しかも熱量を持ってやっていて、何度も笑わせてもらった。菅田将暉と吉田剛太郎の親子のやりとりなんてもう素晴らしいコンビ芸である。
あと永野芽郁のダンスは不意打ち的なサービスで、イケメン祭りに萌えない側の人間としてはオアシスであり、盛り沢山で胸やけ寸前の人間に与えられた一服の清涼剤である。
変人の國
生徒会長になるため、ゆくゆくは総理大臣になるため、謀略を尽くす青年の学園政権闘争映画
野望のため滑稽に思えるような物事にも全力で突っ込んでいく主人公がひたすら面白くとにかく笑わされました 一癖も二癖もある個性的なキャラクターたちも魅力的で、何人か性癖に刺さるなあとか思いながら見てました また、イケメン揃いでどことなくBLな雰囲気が漂っているところもよく、特に和太鼓のシーンはセクシーで楽しかったです
そのほか、ダサいファッションとか誇張した演技とか、細かな笑いがそこらかしこに仕組まれていて最高でした そんで、なんだかんだ伏線を回収しつつ、おしゃれなエンドになっていて美しかったです
まとめると、考えさせられるものは特にないけれど、エンタメ要素に振り切っていてずっと楽しくみてられるいい映画でした オススメ
最終局面
漫画のテンションをそのまま映画にした様な、漫画と舞台をハイブリッドさせた様な。序盤(と予告)でキャラを上手く立たせてるから後はひとりでに物語が動いてる感じでテンポが最高でした。テストの採点シーンはここ10年で3本の指に入るくらい笑って腹筋が痛くなった。
邦画を忌避していたが、他の邦画作品を見るキッカケとなった作品。
今まで邦画に関しては、演技力やストーリー性、動画のクオリティなど、邦画と比べるとどうしても見劣りする部分が多く見るのを避けていました。
特段、日本のキャストは演技力やセリフの棒読み具合などから、どうしても緊張感に欠けたりするものが多い印象があり、学生の演劇を見ている気持ちになり途中で見るのを止めてしまうことが多く、洋画ばかりを見ていました。
しかし、主人公が菅田将暉ということで何気なく見たこの作品で邦画に持った印象は全て吹き飛び、最後まで見てしまうほどハマって見てしまいました。
主人公は赤場帝一(菅田将暉)で、2017年と少し古い作品になり菅田将暉としてはデビュー歴はそこまで長くないが、しっかりと演者になりきっており、違和感なく赤場帝一として見ることができました。その他、孔明(志尊敦)、大鷹弾(竹内涼真)など著名な方も出演していますが、他の人と比べるとどうしても見劣りする部分はてでくるものの、脚本で持ち直しているなと思いました。
特に印象深いのが最後の選挙会長を決める場面で、赤場帝一が大鷹弾に触発され会心したかのようにみえたが、実は策略があっての行動であり、最後まで赤場帝一らしいと感じたシーンです。
美尻の大盤振る舞い笑
こ・・・濃い
コテコテに濃い
そして恐ろしいほどの。
ハイテンションの連続
胸やけそそうなほどの濃い面々の中に
場違いな爽やか君がひとり。
竹内涼真君ずるくね?
楽しく観てて~
まさかの~
うるうる
えっ!!こんなに感動する作品だったんだ~
からの!!
(^^;
オイ!!さっきのうるうる涙返せ~w
ストーリー性、展開のおもしろさ、お笑い、キャストの演技。すべてにおいて最高峰の作品でした。
(原作未読、ネタバレなしレビュー)
永野芽郁さん、菅田将暉さん、竹内涼真さん出演とのことで鑑賞しました。
ストーリー性、展開のおもしろさ、お笑い、キャストの演技。すべてにおいて最高峰の作品でした。
想像の一歩先を行くストーリー展開。このおもしろさは原作ではどう表現されているのか気になりました。テンポもよく、おもしろくて変な裏設定などがなくわかりやすいのに予想もつかない展開。まさに老若男女に好まれる映画だと思います。なにより最後の起こるあの展開。感動と合わさり続編が気になるシーン。最高でした。
たまに出るラフなシーンはたまりません。キャストの腕前が出る重要な緊張が走るシーンに入るラフさは素晴らしいものです。真剣さを失うことがなく、おもしろさがあり笑ってしまいました。
そして何よりキャストの皆さん。キャストの演技力が素晴らしく映えています。特に吉田さん演じる父と大鷹の入試の点数勝負をする帝一のシーン。ここは素晴らしものでした。ここの二人の演技は真剣さもありつつ少し笑えるシーンで二人の演技力の素晴らしさが前面に出ていました。まさに名シーンでした。
そして対面した際に怒りを表す帝一のシーン。ここは菅田将暉さんの怒りの表現力が本当に素晴らしかったです。
あと唯一のヒロイン。長野芽衣さん演じる白鳥美美子役。本当にかわいく気持ちが張ってしまうような作品を見やすく明るくしてくれました。目立たない役ですが永野芽郁さんでないといけない重要な役だったと思います。そしてなによりエンディングのダンス。可愛すぎます。最高のラストでした。
ぜひ皆さんにも見ていただきたい作品です。
シンプルに楽しめる
原作知らず、配信で鑑賞。
シンプルに面白かったです。
コメディだけじゃなくて、策略や友情などが入り混じった人間模様。あと、この手の話にありがちな鼻につく裏切り者もおらず、分かりやすい相関図で、シンプルに楽しめました。
どの俳優さんもそれぞれのキャラクターに合ってて良い。
あと、男性ばかりの中、時折でてくる永野芽郁がすごくたくましくてかわいかった。
素晴らしい映像化!
素晴らしい映像化と思う。
とは言っても原作読んでないのだけど、
丁度良いハイテンションとスピード感が
とても気持ち良かった。
コミックスでは色々あったであろうところも上手い編集で
原作未読でもついて行けたし、
想像で補えた。
3年間を上手いこと120分にまとめた監督の手腕にも
感服いたしました。永井聡監督は漫画の実写化がとても
上手いと他の作品も観てて思いました。
役者陣もフレッシュで爽やか。
今ではみんな主役級なのに!
ただのハイテンション青春映画に留まらず、
キャラクター個々の成長も描かれてて、
かと思ったら帝一らしいラストで最後の最後まで
とても面白かったです。
評判よりは惹かれなかった
前評判が良かったので期待値が高すぎたかもしれません・・・。あまりコメディを観ないので評価できない部分もあるのですが、可もなく不可もなくという感じでした。
ドラマにした方が面白そうというのが正直な感想です。
最後の畳みかけが気持ちがいい
同監督の最新作(キャラクター)が刺さりすぎたため、過去作が気になり、以前から周囲の映画スキの評価が高いこちらを拝聴。
いや~すごかった。
ぶっとんだ設定にも関わらず、時代設定が「昭和」。学歴戦争が過酷な時代だったのも説得力がありました。
途中途中(旗を引き上げるシーンや説得シーンなど)間延びしてしまった箇所がありますが、手に汗握る投票のシーンや、最後の友情の確かめあい。そして、それ以上に役者さんたちの演技力のすばらしさ!よいものを見ました。
全438件中、1~20件目を表示