劇場公開日 2017年6月10日

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「不倫愛を肯定しない、軸のブレない映画」昼顔 てっぺいさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0不倫愛を肯定しない、軸のブレない映画

2017年6月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

ドラマの延長、ありきたりな商用映画かと思いきや、不倫愛を終始決して肯定しない、軸のブレない映画。ラストの展開も衝撃的。
斎藤工は、ドラマ未鑑賞でも楽しめる映画だと話していたが、確かにそうかもしれない。ドラマの軸を引き継ぎつつ、映画として一貫したメッセージがあると思う。また、アドリブが多用されているらしいけど、上戸彩の熱演っぷりがスゴイ!
結ばれる2人に終始訪れる困難の連続。「幸せになろうなんて思ってない」「周りをどれだけ犠牲にしているか」色んな重い言葉に、不貞行為を決して肯定しない、この映画の一貫したスタンスというか、メッセージがこもっているように感じた。
一方で、散々不幸を背負う、上戸彩演じる紗和に対しての脚本愛があったように思う。終始罵られ、不幸の連続にハマる紗和が可哀想にすら感じてしまうけど、想像を少しだけ裏切る終焉を迎えさせたのは素晴らしい。
終演後に館があれだけざわついた映画も中々ない。見る価値ありの衝撃作って言っていいんじゃないでしょうか。

てっぺい