母 小林多喜二の母の物語

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母 小林多喜二の母の物語

解説

「蟹工船」で知られるプロレタリア文学作家、小林多喜二の母・セキの半生を描いた三浦綾子による小説「母」を、山田火砂子監督のメガホンにより映画化。貧しい家の娘に生まれたセキは、15歳で小林家に嫁ぎ、三男三女を生み育てた。銀行に就職し、その軸足を労働運動と執筆活動へと移していった多喜二の書いた小説は危険思想とみなされ、治安維持法下で特高警察の拷問により29歳の若さで亡くなってしまう。そんな多喜二とイエス・キリストの死を重ね合わせ、先立ってしまった息子を信じ続ける母親の姿が描かれる。セキ役を寺島しのぶ、多喜二役を塩谷瞬が演じるほか、渡辺いっけい、佐野史郎らが脇を固める。

2017年製作/112分/G/日本
配給:現代ぷろだくしょん
劇場公開日:2017年2月25日

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映画レビュー

3.5治安維持法があった時代・・

2017年9月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

小林多喜二は特高に治安維持法違反容疑で逮捕され、獄中で拷問の末に亡くなった。多喜二の母親セキは嘆き悲しみ泣いた。戦前にあった実話の物語は知っていたが、この映画でリアルに描かれていた。安倍政権は共謀罪を成立させ、集団的自衛権を行使容認した。どんどん戦前に戻っている。この空気が恐ろしい・・

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亮一君

4.0治安維持法下の社会・・

2017年6月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

蟹工船で有名な小林多喜二。その母親役を寺島しのぶが演じた。共産党は戦前、非合法な団体だった。戦前、戦中、戦後を生き抜いたキリスト教を信仰した女性セキの一生。共謀罪や日本国憲法や民主主義について考えさせられた・・

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Ryoichi

1.0なんじゃこりゃ・・・

2017年3月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

セリフも演技も舞台見てるみたいだった。
周りが大根すぎて寺島しのぶが浮きまくりだった。

作り手の思いが強すぎて、空回っていた。

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熊親父

5.0監督の情熱が伝わる作品

2017年2月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

悲しい

泣ける

この作品には、主人公である小林多喜二の母役の寺島しのぶさんをはじめ、錚々たる顔ぶれの役者の方が登場しています。決してお金をかけられた訳でなくとも監督の情熱・思いが役者に伝わる事により、これだけの素晴らしい作品が出来上がったんだと、よく理解出来ました。
今、日本はかなりの閉塞感に苛まれています。マスコミは真実をなかなか伝えようとせず、政府の御機嫌伺いに終始してどうでもいいニュースばかり流し、スピンコントロールに躍起になるばかり。
戦争は、絶対やってはいけない、という事をこの映画は諭してくれます。
日本は戦争の最中、治安維持法という悪法により余りに多くの無実の無辜の民が断罪され殺されました。小林多喜二氏もその一人で、常に貧しい者の味方し、現政府を批判した書物を書いただけで、映画では表現しづらい程のむごい殺され方をされたそうです。
今の日本の向きは、戦争をやる下準備を重ねているとしか思えません。特に、共謀罪成立を目指している事が大問題です。
名称をテロ等準備罪に変えて、テロ防止の為、日本五輪を成功する為と国民をごまかしていますが内容は同じです。コレが先に述べた悪法、治安維持法の復活となってしまいます。

少し話は逸れましが、戦争の悲惨さ、戦争による人民統制の怖さ、小林多喜二の母の大きく強い愛をもってしても、その流れには逆らえないとこの映画は語ってくれます。小林多喜二が如何に貧しい者の為に尽くしてきたかを知るキッカケにもなる筈です。
今一度、戦争とは何かを原点に立ち返り考える上でも、この映画を観て頂きたいです。

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よっしぃ