フィッシュマンの涙

劇場公開日:

フィッシュマンの涙

解説

薬の副作用で外見が魚になってしまった男の悲哀を描く、韓国製の異色青春モンスター映画。収入を得るため製薬会社の新薬治験に参加した若者の顔が、原因不明の副作用のせいで魚になってしまう。その事件は瞬く間にニュースとして広まり、若者は一躍時代の寵児となる。しかし、栄光はつかの間、やがてメディアは手のひらを返し、魚男は奈落の底へと転落していく。一方、男の家族や恋人、人権派の弁護士、スクープを狙う新米記者らは、それぞれの思いを抱いて製薬会社に立ち向かうが……。「コンフェッション 友の告白」の個性派俳優イ・グァンスが、特殊メイクを施して魚男に扮した。共演にイ・チョニ、パク・ボヨン。監督は、短編作品で評価されたクォン・オグァン。製作総指揮に「シークレット・サンシャイン」のイ・チャンドン。

2015年製作/92分/G/韓国
原題:Collective Invention
配給:シンカ
劇場公開日:2016年12月17日

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(C)2015 CJ E&M, WOO SANG FILM

映画レビュー

3.0コメディと思って観るのは間違い

2023年6月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

てっきりのんびりとしたコメディなのかと思って
観始めたら、予想外に鬱展開。

もはやこの世の中は生きる価値が無いのではないかと
思わせるような、
人を人とも思わないクソ野郎ばかりで、
エレファントマンにしては本家エレファントマンはまだ
人間への希望があったものの、
こちらは中には完全に欲に染まってない人も
たまにはいるよ、程度。

観終わってあたたかい涙は流れないし
殺伐として冷え切った心から
回復が困難だ。

人を人たらしめているものは何なのだろうか?という
哲学的なことを訴えたいのかもしれないが
ちょっとそこまでは自分には受け入れ幅はなかった。

世間は厳しい、ハートウォーミングなんて世迷言だと
言い切って、救いのない物語がお好きならば
この作品は気に入るかもしれない。

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こまめぞう

2.0思ってたんとちゃうなぁ!

2021年4月1日
PCから投稿

もっとフィッシュマンの話を掘り下げてほしいのに。フィッシュマンの周りの人の話になっちゃってるのが残念。あと親父はいらんやろ。

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aaaaaaaa

3.0原題は「突然変異」

2020年12月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

悲しい

楽しい

内容からして「シェイプ·オブ·ウォーター」に影響を受けたのかと思ったら、なんとこちらが先でした。

原題は「突然変異」。
タイトルの通り、魚人間になった青年を巡り、人々が変わっていく様を描いています。
にもかかわらず、なんでフィッシュマンうんたらなんていう邦題をつけちゃったんでしょう。

面白いのが、魚に変わった青年を「생선인간(センソンインガン=生鮮人間)」と呼んでいるところ。
韓国では、ただの魚は「물고기(ムルコギ)」と呼び、食用の魚を「생선(センソン)」と言って区別します。
また、センソンと言うと、たいていは死んでいる魚イメージします。
もうちょっと付け足すと、釣りに行ったり水族館にいるのはムルコギですが、人がその魚を「食おう」と思った瞬間「センソン」になります。

彼は自らセンソンインガンと呼び、周りの人間もセンソンインガンと呼びます。
誰一人ムルコギと呼ぶ人はいません。
つまり彼は最初っから人に食いものにされる存在として描かれているわけです。
ただの魚じゃないんです。人に食われる魚なのです。

韓国人の行動パターンをうまく描いた作品で、まあまあ面白みのある映画だとは思いますが、この魚人間の彼の姿のベースはどう見てもフナや鯉(ヒゲはないけど)で、マグロのような海水魚ではなく、海では生きられない淡水魚のようなのです。劇中も(飲料)水を欲したり、ただの水を吹きかけたり水風呂に浸かったりするわけですから、どうも淡水魚なわけです。
そんな彼がラストで···。

う〜ん、丁寧に物語を描いて来た作品なのに、最後がどうも腑に落ちないツメが甘い終わり方だったのが残念です···。

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よんしん

4.0超社会派ドラマ。魚男になってしまったことを観てるよりも、自分に重ね...

2019年10月28日
iPhoneアプリから投稿

超社会派ドラマ。魚男になってしまったことを観てるよりも、自分に重ねて自分の身に起きている不幸事のように解釈してみると怖くてたまらなくなる。
事実かどうかなんて関係ないし、一個人がどうあがいても大きな力の前には何も出来ない。

こんなラストが用意されているとは思わなんだ。

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