劇場公開日 2017年5月6日

「巨匠の考えることはわからない」追憶 ハムさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5巨匠の考えることはわからない

2019年7月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2時間ドラマと映画の違いってなんだろう。
岡田さんが少しオーバーな演技をすると2時間ドラマ感が...あと、崖(土建屋事務所裏)でのやり取り。
音楽。

音楽は、安藤サクラが最初に施設から出てきたとこ&回想シーンに掛かってたMがなんか違うな、と思い、そこから先、ベタッとつけられてる雰囲気モノ(大変失礼な言い方)のMがなんとなく気に入らない。
岡田母の病室シーンの母アップINSと、
廊下での夫婦のシーンの最後のヒキが、
前後のカットと表情つながってなくて気を削がれる。
誰と誰がタメ口の同僚なのかよくわからない配役。
夕日は、ひたすらずっときれいな画。

だけど、画がいくら綺麗でも、写真集を見たいわけじゃないからなぁ..
崖の上の岡田さん・小栗旬さんのシンメのヒキ、間に重機置いて断絶感表す、と構図で語っても、響かなかったなぁ..

結局物語の「芯」は何なのか、最後まで読み取れず。

役者さんはこの脚本演じるの難しかったんじゃないのかな。残念ながら、私には、誰も良くなかった。
あまりに活きてなくて、豪華なはずの配役も素敵に思えず。

周りが色々知ってて地元刑事役の岡田くんが何にも知らないちぐはぐさ、
柄本佑さんが東京から富山にいちいちお金借りにくるちぐはぐさ。
物語をそぎ落とす、とも言うけども、これじゃ、そぎ落とすではなく設定放棄。説明放棄。整合性放棄。

画にこだわってるわりには、
吉岡さんと安藤さんの老け後のメイクのちぐはぐさ、
物語や登場人物の感性がが昭和的なのに、役者の衣装や演技が現代的なちぐはぐさも。
いっそ戦後〜昭和の設定で撮ったらよかったのに。
ここにキャスティングされている俳優さんたち演じられると思う。
現在の若者に響きやすいように撮りたかったなら、脚本が違った。

巨匠の考えることは分からない。

理解できる日が来るのか。

しっくりくるレビューを探してみよう..

追記
だめだ、無かったです。

(雪割草の花言葉に触れられているレビュー大変参考になりました。
しかしながら、花言葉は、大抵の人が、後から調べなきゃ分からない。
「知ってる人・調べた人だけ」わかったらいいものでもない。
それより何より、花言葉有りきを前提とすると、安藤サクラさん扮するリョウコが、未来の物語を予め知っていたかのように「雪割草が好き」という設定なのが解せない。
それは追憶じゃなく予知能力。
喫茶店を営む安藤サクラが何故少年たちを保護するに至ったか?そこには「雪割草の花言葉」につながる過去があった...
それは...、というのを想像して楽しむ映画か?
ドヤ顔で喫茶店の名前にまでしようという脚本、やっぱりよくわからない)

高評価されている方ごめんなさい。携わられた方、勝手書いてすみません。私見です。

ハム