劇場公開日 2017年5月6日

「消えない罪悪感と秘密、そして親の害」追憶 ぐるめ部長さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0消えない罪悪感と秘密、そして親の害

2017年7月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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ぐるめ部長
さんのコメント
2018年3月8日

悲しい映画ですが、好きです。
長澤ひとみの「寂しいから迷惑をかけるのよ」と語るシーンがいいですね、

寂しさに堪えられない母を持った子の地獄。それを救ってくれたのが安藤サクラ、
その安藤を守ろうとした少年。その想いも寂しさの裏返し。

孤独の因果は止まることがない。負の循環を断ち切ろうとする小栗旬。
木村文乃が希望のシンボルになっているのが救いですね。

「誰かが覚えていたらいいんだから」とは記憶することではなく、断ち切ることを意味していらのではないでしょうか?

セリフで語る映画多い時代に俳優の演技で語らせようとした映画だった気がします。

主要7人が、レジェンドの期待に応えようと熱演した味わいのある映画だったのではないかと思います。
寂しい人(岡田准一)は寂しい人(長澤ひとみ)を作ってしまうのも納得です。
ラストシーンは再生を暗示している気がします。

おっしゃる通り、友を疑ったことへの悔いも反省もない点が、残念ですね。

素敵なコメントありがとうございます。ますますこの映画が好きになりました。

実