さよなら、ぼくのモンスター

劇場公開日:

さよなら、ぼくのモンスター

解説

カナダの新鋭監督ステファン・ダンが思春期の青年の心の葛藤を卓越した映像センスで描き、長編監督デビュー作にしてトロント国際映画祭で最優秀カナダ長編映画部門を受賞した青春ドラマ。父子家庭で育ったゲイの青年オスカーは、幼い頃に殺人事件を目撃しており、高校生になった現在もそのトラウマに悩まされていた。特殊メイクアーティストを夢みる彼はニューヨークの学校への進学を目指す一方で、バイト先の同僚ワイルダーに惹かれていく。テレビドラマ「フォーリング・スカイズ」のコナー・ジェサップが主演を務め、「ブルーベルベット」のイザベラ・ロッセリーニが声の出演。新宿シネマカリテの特集企画「カリコレ2017/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2017」(17年7月15日~8月18日)上映作品。

2015年製作/90分/PG12/カナダ
原題:Closet Monster
配給:ポニーキャニオン
劇場公開日:2017年7月16日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5【幼い頃のゲイの少年への暴行を見た事や、両親の離婚、男親の自身の性癖への不理解を乗り越え、青年は新しい道を歩み始める。】

2024年1月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■メイクアップーティストを目指す高校生のオスカーは、女優志望の友人・ジェマと共に作品作りに没頭する日々を送っていた。
 ある日、彼のバイト先に、掴みどころがなくどこかミステリアスで自由気ままな青年・ワイルダーが入ってきて、彼に対する淡い気持ちがオスカーの中に生まれる。

◆感想

・可なりアーティスティックな作品でありながら、音楽を含めて監督のセンスの良さを感じる。

・オスカーが両親が離婚した際に貰ったハムスターが人間の言葉を話すシーンなどは、オスカーの心の投影であろう。

■オスカーの腹の中から出て来る鉄の棒のシーン。あの鉄の棒は明らかにオスカーが幼き時からのトラウマの象徴である。
 そして、彼はその鉄の棒で相容れない父親に殴りかかるのである。

<今作は資料によると、ステファン・ダンの長編初監督作だそうである。
 更に彼の半自伝的な作品でもあるそうである。
 独創的な映像表現や、オスカーの繊細さを映し出した数々のシーンや、彼が抱えていたトラウマと対峙し、乗り越え成長する姿が印象的な作品である。>

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NOBU

4.5視覚に訴えてくる映像、音楽、物語の構成全てにおいてわたしの好みだっ...

2020年4月28日
iPhoneアプリから投稿
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rrringo0

3.5若さゆえの

2020年1月17日
Androidアプリから投稿

最後までしっかりと鑑賞出来た。
男どうしのイチャイチャのシーンなどは見てて気持ちのいいシーンでは無いが演出が個性的であったり音楽のチョイスが面白かったりと楽しめて見れた。
最後少し分かりにくいかなぁ

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かさし

3.5ティーンエイジャーの悩み

2019年2月24日
iPhoneアプリから投稿

10代の主人公の悩みや不安がよく描かれていた。家族、自分の未来に加えてジェンダーの悩みに自身の中で向き合う様子にグッときた。小さな頃の爪のくだりやリンチ事件を目撃したせいで「ゲイ」という存在が余計にトラウマになり、自分に怯えている感じがつらい。孤独を感じて耐えてる表情などよかった。
応援するような気持ちで観ていたが、突然でてくるメタファーに驚き、理解不能なものもあった。ラストもちょっとわからない。

父親は冒頭めちゃくちゃ良きパパで登場したので、変貌ぶりに引いたが、こうだったことが母親の出て行った理由のひとつだろうか。母親が出て行ったからそうなったのか。息子は耐えてた。
ワイルダーみたいな子には男女問わず魅力を感じるだろうな、10代なら特に。水を飲ませてからのキスシーンはきれいだった。(ワイルダー役の子はニールスシュナイダーの弟だった。すごく似てる。)

ハムスターもジェンダーに迷ってたシーンに笑った。
ハムスター超長生きの謎はラストに本人から教えてもらってスッキリした。

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まり☁︎