ぼくのおじさん

劇場公開日:

ぼくのおじさん

解説

北杜夫が自身をモデルに書いたロングセラー小説を山下敦弘のメガホン、松田龍平主演により映画化。「自分のまわりにいる大人について」というテーマで学校の作文コンクールの宿題を課せられた小学生のぼく=春山雪男は、居候の「おじさん」を題材に作文を書くことにした。おじさんは大学の臨時講師で哲学を教えているせいか、屁理屈をこね、時には雪男をダシに母からお小遣いをもらい、万年床でマンガばかり読んでいる。そんなおじさんに見合いの話が持ち上がる。相手はハワイの日系4世で、絶世の美女・稲葉エリー。見合いに消極的だったおじさんはエリーに一目ぼれ。しかし、祖母が経営するコーヒー農園を継ぐためエリーはハワイへ帰ってしまう。エリーに会いたい一心で、おじさんはハワイへ行く作戦をあれこれと練り出すが……。おじさん役を松田、エリー役を真木よう子がそれぞれ演じる。

2016年製作/110分/G/日本
配給:東映
劇場公開日:2016年11月3日

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(C)1972北杜夫/新潮社 (C)2016「ぼくのおじさん」製作委員会

映画レビュー

3.5松田龍平だから醸し出すことが出来た絶妙な「おじさん」

2021年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

山下敦弘のメガホン、松田龍平主演作。北杜夫が自身をモデルに書いたロングセラー小説が原作。
小学生のぼく=春山雪男と、大学で臨時講師として哲学を教えている居候の「おじさん」のコントラストは特別珍しいものではないのだが、これを松田が演じると全く異次元の魅力を放つから不思議だ。
真木よう子扮するエリーに一目ぼれし、会いたい一心でハワイにまで行くわけだが、おじさんのポンコツ具合に失笑を禁じ得ない。松田は演じること以外、特に欲がないようなパブリックイメージが定着しているが、今作の不器用なおじさん役は、まさに適役といえるのではないだろうか。

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大塚史貴

3.0淡々と

2024年1月1日
PCから投稿
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プライア

4.0ぼくの相棒、ダメおじさんはつらいよ

2023年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

父、母、長男、長女の4人家族宅に居候している風変りな父の弟(松田龍平)が主人公。哲学者であり、大学の非常勤講師をしている彼の不可思議な日常が、甥である長男・雪男(大西利空)の視点で、雪男のナレーションで、面白可笑しく綴られていく。

雪男と叔父の関係が面白い。ダメ男である叔父を軽蔑しているように見える雪男だが、叔父の事を作文に書いたりして叔父への愛も感じられる。二人の会話にも友人同士のような親近感がある。歳は離れているが相棒みたいな関係が垣間見える。

さらに、本作は、設定、ストーリー展開が私の大好きな喜劇映画“男はつらいよ”を彷彿させるものがある。“おじさんはつらいよ”と名付けたいような趣がある。特に、“男はつらいよ”と同様に、決して笑いを無理強いすることはせず、主人公の真剣さ、真面目さで笑いを取るのは日本喜劇映画の王道であり、真骨頂である。

両作に違いがあるのは、主人公のキャラである。“男はつらいよ”が元気な日本を背景にした多弁でパワフルな主人公だったのに対して、本作は、バブル崩壊、リーマンショック後の成熟した日本を背景にした無口でマイペースな主人公である。まさしく、映画は時代を映す鏡である。

本作の前半では、大事件は起きず、漫画、お土産、散歩、などの日常的出来事が、丁寧に描かれている。何事にも哲学を持ち出す主人公の風変わりな真剣さ真面目さが、抱腹絶倒ではないが、素直に可笑しい。松田龍平が、浮世離れして、フワフワとして掴まえ所のないダメ男である主人公を巧みに演じている。

そんな主人公も、気乗りのしなかった見合いで、見合い相手であるエリー(真木よう子)に一目惚れしてしまう。そして、甥のナイスアシストでエリーが住むハワイ行くことになる。ハワイで起きる珍騒動の数々、エリーの為に一生懸命に尽くす姿、恋敵とのやり取り等でも、主人公は至って真面目であり、その姿に自然に笑える。マドンナ役の真木よう子は、美しさばかりではなく、従来にないフレンドリーな感じで、主人公が一目惚れするのも納得の女性を好演。

失恋で終わるラストは予想通りだったが、後味の良い笑いに包まれた作品だった。何やら、本作で終わりそうもないエンドロールだったので、続編に期待したい。

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みかずき

2.0前半は”ぼくのおじさん”、後半の主役はエリー

2022年8月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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カメレオン
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