セルフレス 覚醒した記憶

劇場公開日:

セルフレス 覚醒した記憶

解説

「デッドプール」のライアン・レイノルズ主演によるSFアクション。余命半年と宣告された大富豪の建築家ダミアン・ヘイルは、父を嫌う一人娘のクレアとの仲を修復することなく死を迎えることに絶望していた。失意の中にあったダミアンに天才科学者のオルブライトがもちかけたのは、遺伝子操作で作った肉体へダミアンの頭脳を転送することだった。莫大な料金と引き換えに新しい肉体を手に入れたダミアンだったが、その肉体は遺伝子操作で作られたものではなく、妻子ある特殊部隊の軍人マークの肉体だった。真実を知ったダミアンとマークの妻は、オルブライト率いる秘密組織に命を狙われることとなる。新たな肉体のダミアン=軍人マーク役をレイノルズ、68歳のダミアン役をベン・キングズレー、科学者オルブライト役をマシュー・グードがそれぞれ演じる。監督は「ザ・セル」「インモータルズ 神々の戦い」のターセム・シン。

2015年製作/117分/G/アメリカ
原題:Self/Less
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2016年9月1日

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(C)2015 Focus Features LLC, and Shedding Distribution, LLC.

映画レビュー

2.5持てるものと持たざるもの。

2023年5月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

寝られる

建築家として巨万の富を得た主人公ダミアンだが、いまや病で余命半年の身。そんな彼が友人の勧めでクローンの肉体に記憶を移植するという手術を受け、新たな人生を謳歌することに.。
しかし、その肉体はクローンではなく金と引き換えに献体されたマークという青年のものだった。それを知ったダミアンはマークの家族を守るために組織と戦うことに.。

命をも金で買えるダミアン、かたや娘の治療費のために自分の命を売らざるを得ないマーク、まさに持てる者に持たざる者が搾取されるという社会の構図がここでも見られる。

ダミアンはトランプばりの金ぴかのペントハウスに住むいけ好かない金持ちだ。そんな彼が改心して貧しいもののために戦うという話かと思ったけど、はなから金持ちという以外そんなに嫌な奴でもないみたいで、いきなり襲ってきた敵からマークの妻子を守ろうと必死で戦う。
また、他人を犠牲にしてでも生きながらえるか、あるいは自分は身を引くか、そういった究極の選択に悩む描写は一切なく、ただ後半は逃走劇と組織への反撃という流れに終始する。主人公の心の変容を描けるほど脚本家には力量がなかったようだ。

ただ、自分の娘とは出来なかった子供とのふれあいができたことで最後の決断につながったんだとはわかるけど、これも誰もが予想できるラスト。

クローンに記憶の移植をして永遠の命を手に入れるというのはシュワちゃんの「シックスデイ」で既にやってる。本作はクローン技術が追い付かないから強引に生きた人間を利用したもんだから、当然非合法となり武装した私設警備員まで雇って証拠隠滅行為まで行うというのが敵役なんだけど、正直、敵のスケールが小さ過ぎて、またSF作品としても話はあまり広がらない。
本作を見て「シックスデイ」がいかに傑作だったかを再認識した。世間の評価は低いけど。

「ザ・セル」のターセム監督の名前につられての鑑賞だったが、内容があまりにも凡庸だし、映像にも監督らしさはない。やりたくてやった仕事ではないのだろう。

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レント

3.0記憶の断片

2023年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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kossy

2.5致命的な欠点、どっちが残ったの?

2022年8月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

「ロボコップ」では、死亡した肉体に上書きされた人格で、過去の記憶や、家族の思い出などの残像に苦しみ、「俺は機械なのか、人間なのか?」という葛藤に苦しむドラマがありました。

「フェイスオフ」では、警察と悪党の脳が入れ替わることで、それぞれの立場を利用して闘ったり、善から悪に人格が180度切り替わるコントラストを上手にストーリーに絡めて表現していました。

ところでこの映画、ベン・キングズレーが金にものを言わせて、新しい肉体を手に入れ、第2の人生を享受するという「入れ替わり」もの。肝心の「更新」の要素がうまく表現できておらず、肉体を提供したライアン・レイノルズは死亡しているはずなのに、ちょいちょい記憶が再生し、都合のいいことに、格闘技の達人(元軍人)という特技を生かし、ピンチを乗り越えていきます。これじゃどっちが闘っているのかはっきりしないままです。

それでも昔の妻は、彼が別人になっていることに気づき、元の夫が死んでしまったことに哀しみます。どう見ても、作劇上はライアンが生きて行動しているのに、ベンが宿っている体(てい)で話が進んでいくのです。

いちばん近いのはコミックのドラゴンボールでギニュー特戦隊の隊長に悟空が身体を盗られたシチュエーションでしょうか。んで、その悟空が死んでしまって登場しないまま徐々に死体の悟空が意識を取り戻していくというようなややこしい展開で、ギニュー隊長は自らの良心に従って、肉体と魂を、彼の本当の妻と子に返すという、とても素晴らしいストーリーになったはずの映画でしたが……

これだけ書くのもややこしくて、伝わらないでしょうが、要は、設定がややこし過ぎて、誰が何を成し遂げたのかが分かりにくいので、感動も薄いのです。

死んだはずのライアン・レイノルズは、どうやって蘇ったのか、ただ意識障害で脳死状態だった肉体にベンの記憶を植え付けただけなのか、そこらへんがかなりいい加減に描いてあるので、今行動している主人公は、ベンの意識で行動している正義の男なのか、ライアンの回復した意識で行動している、自衛の男なのか最後までよく分からないまま終わってしまいました。

かと言って、もう一度見る気にはとてもなれませんね。時間がもったいなくて。

2017.8.29

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うそつきカモメ

3.0監督つながりで鑑賞

2022年7月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

大好きなターセムシン監督なので観てみた。
世界観は悪くないが、やはり引き込まれ方は弱いかな?
石岡瑛子さんがいなくともターセムワールドに引き込んで欲しい!
今後に期待。

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パプリカ
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