バーフバリ 伝説誕生

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劇場公開日:

バーフバリ 伝説誕生

解説

インド国内で大ヒットを記録し、インド映画として初めて全米映画興行収入ランキングのトップ10入りも果たしたアクション大作。監督は、ハエに生まれ変わった主人公が活躍する奇想天外なアクションコメディ「マッキー」を手がけたS・S・ラージャマウリ。巨大な滝の下で育った青年シヴドゥは、滝の上の世界に興味を持ち、ある日滝の上へとたどり着く。そこでシヴドゥは美しい女戦士アヴァンティカと出会い、恋に落ちる。彼女の一族が暴君バラーラデーヴァの統治する王国との戦いを続けていることを知ったシヴドゥは、戦士となって王国へと乗り込んで行く。そこでシヴドゥは、25年もの間幽閉されている実の母の存在と、自分がこの国の王子バーフバリであることを知る。

2015年製作/138分/R15+/インド
原題:Baahubali
配給:ツイン
劇場公開日:2017年4月8日

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映画レビュー

4.5圧倒されるのに笑いが止まらない。

2017年6月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

インド映画として本作がべらぼうに優れているとは思わないが、インド映画の良さが詰まっている最強に愉快な映画だ。

有無を言わさぬテンションとパッション。冒頭の赤ん坊を抱えて逃亡を図る老婆から凄まじい力技。こんな絶命してみたいランキングがあればおそらく3位以内に入りそうな死に様が、開始5分で披露される贅沢さよ。

その赤ん坊が成長し、自分の血筋を知らぬままに英雄になっていく、というのが(前半の)大まかな筋書きだが、冷静に観れば「なんだそりゃ!」「それなわけねえだろ!」とかツッコミたいことだらけ。なのにツッコむ自分が無粋者であり、ここは力強く応援するのが正道だろうと否応なしに確信させられる。

一番の理由は、この映画が「絵空事が人を楽しませ、感動させる」と心底信じているからで、そのために必要なことに注ぐエネルギーは一切惜しまない。そして「すぐに続編を!」と叫びたくなるあのラスト。すぐに続編を!

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村山章

5.0前半ディズニー、後半マッドマックス!

2024年2月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

幸せ

さすがインド映画、前半、ディズニー調、後半、マッドマックスというモリモリ構成。
そして画面もモリモリ。豪華絢爛かつ人口密度も高い。
インド映画の何たるか、にもう慣れたせいか気になることはなかったが、
初見なら濃いなぁ、と思うこと間違いなしだろう。

物語はいわゆる大河モノで、主人公の人生と運命、宿命を壮大に追ってゆく。
単純明快、勧善懲悪なようで人間関係がやや複雑なところに、歌舞伎の戯作をダブらせた。
やはり普遍的物語といえばこのカタは、抜きに語れないというところか。

圧巻の戦闘シーン等、ややグロシーンに、「バービー」などを観た後ではポリコレ的に引っかかる描写もあるが、それはそれ、これはこれ。これがダメなら昔懐かしのおとぎ話は全てNGにならざるを得ない。
気づけば「オーノー!」「バーフ、バリ、バーフッ、バリ!」と応援鑑賞している展開の絶妙なリズム感が心地よかった。
そして二部構成の本作、とんでもなくイイところで切れている。
これは絶対、PART2も見なければ納得できない。

しかし、真骨頂のダンスシーンが思っていたより少なかった。
物足りなさを感じる自身にもう、インド映画へ順応しきっているらしいことを感じてしまう。

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N.river

最初のタイトルの出し方から爆笑(腹痛)。 そこから138分ずっと、...

2024年1月31日
PCから投稿

最初のタイトルの出し方から爆笑(腹痛)。
そこから138分ずっと、「そんな馬鹿な~!」という愉快な気持ちが続く。
なんだろうこの幸福感。
ダイナミックな物語なのに、ほほえましく、愛らしい映画。

ただ、楽しいことは楽しいんだけど
(というか、それでもう充分なんだけど(^^;;))、
観客が何kmも行列を成した程の大傑作、というほどの魅力は感じられなかった。
やっぱ家庭用ディスプレイだと真価は掴めないのか?
予習は済んだので、完全版を観に映画館まで行こっと!

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雨丘もびり

5.0オモロ過ぎるやろバーフバリ!

2023年11月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

興奮

インド映画で、この映画を観ろとなると必ず名前が挙がる映画バーフバリ。
改めて思った、インド映画の歴史ものはスケールが大きくて面白い!

ストーリーは、まず主人公の滝登りパートから始まる。
巨大な滝の麓で育ったシヴドゥは、何故か滝の上がいつも気になり、登ってみるもなにしろ滝は巨大。いつも途中で落ちてしまう。
そんな少年期、青年期をひたすら滝登りに捧げるシヴドゥ、文字で起こすとなんじゃそら、となるけど、結構テンポがよくて思ったより全然間延びした感じがしない。

そして、滝の上から落ちてきた仮面に何となく心奪われるシヴドゥ、ある日、砂の上に置いた仮面をふと持ち上げると、仮面の裏側が砂の上に転写され、美しい女性の顔が浮かび上がる。

ここから一気に序盤の山場の滝登りパートを謎の愛の力(片思いパワー?)で乗り切り、滝の上にたどり着く。そこから物語が動き始めるけど、インド映画にありがちなまどろっこしい恋愛パートも比較的サクッと進み、めんどくさい三角、四角、五角関係にもならず分かりやすい。

主人公の素性が明らかになるのも比較的早いし、敵も結構すぐ目の前にやってくるから、間延びしちゃわないかなと心配したら、なんとなんとそこから更に話は別の方向に進んで行く。これも実に自然に繋いでいるし無理が無い。

クライマックスの戦闘シーンもまことに壮大、時折CGの粗も見えなくはない(戦車に乗る敵役はもーちょっとなんとかならんかったか…)けど、そんなの気にならないぐらいにどデカいロケ地でめちゃんこエキストラ使っているのが分かって、結局こういうシーンっていくら映画にお金かけるかなんだよな、と思い知らされる。
日本映画では残念ながらこの規模は無理だと思う。

それだけ力が入っている分見ごたえ十分だし、ちょっとハリウッド映画のアレみたいな見せ方やなーと思うような殺陣シーンもありつつ、でも撮り方も凝っていて見入ってしまった。
この戦闘シーンだけでも十分見る価値あり!

最後の最後に、えー!と思わす絶叫しつつ映画は終わってしまう。

世間でよく言われている、歌とキレキレダンス、その辺がそんなに進行の邪魔にならないインド映画ビギナーには親切設計で、且つインド歴史ものの面白さをてんこ盛り盛りにした会心の作。確かにこの映画を観ろ!と言いたくなるのが分かる。
早速パート2を観ることにしよう。

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ハルクマール