蜜のあわれ

劇場公開日:

蜜のあわれ

解説

詩や俳句、随筆などさまざまなジャンルの作品を残した作家・室生犀星が、晩年の1959年に発表した会話のみで構成されたシュルレアリスム小説の古典を、「生きてるものはいないのか」「シャニダールの花」の石井岳龍監督のメガホンにより映画化。自分のことを「あたい」と呼ぶ愛くるしい赤子と、赤子から「おじさま」と呼ばれる老作家。親子以上に年の離れた二人だが、とめどない会話を交わし、夜になると体を寄せ合って寝るなど、仲睦まじく暮らしていた。赤子はある時は女(ひと)、ある時は真っ赤な金魚と姿を変えるが、普通の人間には彼女の正体はまったくわからない。そんな中、老作家の過去の女が幽霊となって現れた。赤子役を二階堂ふみ、老作家役に大杉漣。幽霊として登場する過去の女役を真木よう子が演じる。

2016年製作/105分/G/日本
配給:ファントム・フィルム
劇場公開日:2016年4月1日

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(C)2015「蜜のあわれ」製作委員会

映画レビュー

1.5あたいには分からなかった

2023年3月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

寝られる

萌える

室生犀星の小説の映画化。明治~大正から活躍し、芥川龍之介らと交友あった文豪だが、恥ずかしながら存じ上げず。
鈴木清順が晩年映画化を構想していたとか。幻想×文芸×エロス…あ~、なるほど。
叶わず、代わりに映画化したのは、石井岳龍。あ~、この人選も。
語れるほど作品を見てはいないが、異色作が多い印象。見た中でも『五条霊戦記』『パンク侍、斬られて候』は何とかついていけたけど、『シャニダールの花』はちんぷんかんぷん。
本作も後者。

室生犀星が自身を反映したという老作家。
一緒に暮らす不思議な少女。
実は彼女は、金魚だった。
老作家と金魚少女と、老作家に想いを寄せる幽霊の女。
そんな3人が織り成す、愛とエロスの幻想譚。

…マジ、意味が分からん。
幻想作品なので金魚少女とか幽霊の女とか設定するのはいいにしても、話の意図が全く見えてこない。
登場人物たちの言動もさっぱり。
私の理解力が無いのか、分かる人には分かるのか…?
私に言わせて貰えば、今何かと話題の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』以上に訳分からん!

それでも採点1や0・5にしなかったのは、演者のお陰。
二階堂ふみのキュートでコケティッシュな魅力は特筆もの。
真っ赤な衣装、“あたい”、まんまるお尻にダンスまで、本当にふわふわした“金魚少女”に見えてくるから不思議。
大杉漣も初老の哀愁と可笑しさとちょい変態チックの妙演。
真木よう子と高良健吾は…。

後は…
あたいには分からなかった。

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近大

3.0金魚は体外受精で交尾はしないんだけれど

2022年2月17日
Androidアプリから投稿

原作が1959年に刊行された室生犀星の幻想小説
会話だけのという斬新な手法の小説なんだそうです
3年後に72歳で亡くなっている
原作は読んでいませんが
70近い死がまじかに迫っている老人の心情に共感を覚えます

歳をとるほど若い女性にひかれる気持ちも少しはわかるけど
若くて可愛いだけではだめになってきていて、色気とかフェロモンがないと気持ちがいかないとかね
まだまだ性への欲求はあるけれど、身体がついていかない焦り
知り合いはどんどん死んでいき、話し相手が死者だったり、人間以外になったりが日常になる

金魚は体外受精で交尾はしないんだけれど・・・
夢の無い話は置いといて
他の男に彼女を抱かせる老人の気持ちは若いうちはわからないだろうな
それが少しはわかる年齢になってしまったのがさびしい

映画としては、幻想感に欠ける
これは監督のせいですね
減点です

2016年公開だから二階堂ふみは当時、22歳
彼女のために題材を選んだんだろうけれど、ちょっと違う
彼女は脱ぎっぷりもいいし、演技も上手いんだけれど、ヒロインは彼女じゃない
もっと現実離れしたかわいさと色気がいる
監督のイメージにずれがありますね

だから、映画としての評価は中途半端としかいいようがない

大杉漣も若すぎる
当時、64歳
原作当時とは寿命がのびているからね
80近い人でないと
なんて思うけど、2年たたずに突然死されました

歳は関係無い?
いやいや、歳をとるということは
明日死ぬ確率が、高くなるって事ですよ
なにもかもほっぽり出して逝くのが死です

観たかった作品だけに残念だけど、Amazonプライムだからね
二階堂ふみ作品は観ておきたい

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nakaji

0.5ミスキャスト

2021年8月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD

怖い

知的

難しい

一番のミスキャストは大杉漣さん。設定として必要なはずの、老練された作家の影のある色気や毒が皆無で、無駄に老けメイクをしただのご老人でした。
意外だったのは、爺作家のロリータ妄想爆発、てだけの単純な話ではなかったこと。作家の昔の女の正体は単に幽霊ではなく、ならば今面倒をみてる愛人だってひょっとしたら…?
エキセントリックに暴れまわるあかこと作家のやり取りだけに目がいき、背景の物語はぼやけてしまいがちですが、捻りもしっかりあり、観察眼が試されそうなお話でした。
あ、MVPは芥川龍之介役の高良健吾さんに。

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氷高皇女

3.0金魚と作家?

2021年6月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

面白くないだろうけど、ふみちゃんが出ているので観ました。
金魚?作家?大杉漣?二階堂?
この意外性が凄く面白かったです。
ふみちゃんらしさが出ている所も良かったです
大杉漣さんとの掛け合いも面白かった。

大杉漣さんのご冥福をお祈りします。

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ふみちゃんファン
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