ぼくとアールと彼女のさよなら

解説

映画オタクの男子高校生が余命わずかな同級生女子との友情を通して成長していく姿を描き、2015年サンダンス映画祭でグランプリと観客賞をダブル受賞した青春ドラマ。新人作家ジェシー・アンドリュースの同名ヤングアダルト小説をもとに、アンドリュース自らが脚本を手がけ、テレビシリーズ「glee」のアルフォンソ・ゴメス=レホン監督のメガホンで映画化した。冴えない男子高校生グレッグは他人と深く関わることを避け、幼なじみのアールと共に名作映画のパロディをつくる毎日を送っていた。そんなある日、グレッグは母親から同級生のレイチェルが白血病になったことを聞かされ、彼女の話し相手になるよう命じられる。仕方なくレイチェルのもとを訪れるようになったグレッグは、いつしかレイチェルとの間に友情を育んでいく。そして病状が悪化していく彼女を励ますため、アールとオリジナル映画の制作に乗り出すが……。グレッグ役を「ベアリー・リーサル」のトーマス・マン、レイチェル役を「シグナル」のオリビア・クックがそれぞれ演じた。

2015年製作/105分/アメリカ
原題:Me and Earl and the Dying Girl

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映画レビュー

4.5多くの人に観ていただきたい秀作!

2016年12月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

楽しい

日本では劇場未公開となった本作は、独特のストーリーとキャラの面白さ、そして映画そのものへのオマージュが詰まった秀作だ。何より面白いのは主人公の物の見方、感じ方だろう。学校内を世界の縮図に見立て、どんな国家(グループ)ともソツなく付き合っていく彼の飄々とした目線は、常に特殊な語り口となって我々を魅了してやまない。だが彼もやがて壁にぶつかり、飄々とした衣を脱ぎ捨て、闘病中の少女を励ますためにオリジナル映画を創ろうと情熱を燃やし始める。そんな主人公の心境の変化がたまらなく清々しく、誰しもが経験する大人への第一歩として実に魅力的。ブライアン・イーノの音楽、ストップ・モーションを駆使した不可思議なアニメも、この柔らかい触感に独創的な色合いを添える。完璧な映画とは言い難いが、むしろその不完全さも含めて親しみは増すばかり。サンダンスでの受賞も頷ける愛すべき作品だ。

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牛津厚信

5.0美しい映像、音楽

2023年7月29日
スマートフォンから投稿

泣ける

悲しい

幸せ

多くの人が観ていれば、アカデミー最優秀作品賞に選ばれてもおかしくない素晴らしい映画。取り返しのつかない出来事を通して大人になる少年の物語。人は、その人を知っている人がいる限り死なない。少しでも多くの人に観てもらいたいと思う作品。

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ブロディー署長

3.5彼女に捧ぐ

2023年6月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

幸せ

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近大

5.0骨髄性白血病の女の子と友達になった。母親に話し相手になるように言わ...

2021年6月24日
スマートフォンから投稿

骨髄性白血病の女の子と友達になった。母親に話し相手になるように言われたのがきっかけで。アールという(友達)ともう42本以上映画を撮っている。死にゆく彼女の為に映画を作った。それも誰かに言われてなんだけど。彼女とは友達で、でも本当に大切に思ってたし大好きだった。みたいな話。
大袈裟なことはなくて気取ってなく、ナチュラルな作風。面白い人が多くて、笑いの要素は多め。先生や親までも良いキャラ。レイチェルの母からハサミの話しを聞き、それがラスト彼女の部屋に置いてある本でわかるんだけどそこが唯一のうるうる場面か。泣かせにはいってなくて涙堪えてみたいな終わり。
#青春#学園#難病ものなんだけど、優しくてトボけた部分もあって味がある。
グレッグとアール二人だけでほぼ二人しか出てないような映画を撮ってるところが超良い。
木綿仕立てのオレンジA sockwork Orange
午後2時48分のカウボーイPM2:48 Cowboy
とか、名作のパロディみたいな。

雰囲気どこか90年代の映画みたいに感じた。

日本語吹き替え版は小野賢章&早見沙織というアニメ好きなら反応してしまう組み合わせ。
かなりの良作です。

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