ロマンス

劇場公開日:

ロマンス

解説

「紙の月」で高い評価を受けた大島優子の6年ぶりの主演映画。「百万円と苦虫女」「ふがいない僕は空を見た」などで知られるタナダユキ監督のオリジナル脚本作品で、小田急電鉄の特急ロマンスカーで働くアテンダントの女性を主人公に描いた。新宿・箱根間を結ぶロマンスカーで、車内販売を担当しているアテンダントの北條鉢子。仕事の成績も常にトップで、今日もつつがなく業務をこなすつもりだったある日、鉢子は怪しい映画プロデューサーの桜庭と出会う。ふとしたきっかけで桜庭に母親からの手紙を読まれてしまった鉢子は、桜庭に背中を押され、何年も会っていない母親を探すため箱根の景勝地を巡る小さな旅に出ることになる。

2015年製作/97分/G/日本
配給:東京テアトル
劇場公開日:2015年8月29日

スタッフ・キャスト

監督
脚本
タナダユキ
製作
間宮登良松
企画
加藤和夫
プロデューサー
佐藤現
中澤研太
坂井正徳
撮影
大塚亮
美術
仲前智治
衣装
宮本茉莉
録音
小川武
編集
宮島竜治
音楽
周防義和
Jirafa
エンディングテーマ
三浦透子
音楽プロデューサー
津島玄一
スクリプター
増子さおり
助監督
松倉大夏
キャスティングディレクター
杉野剛
製作担当
鎌田賢一
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(C)2015 東映ビデオ

映画レビュー

0.5NGWordかもしれないが、時間の無駄かも

2023年12月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

3.5【”良い日旅立ち。そして、母を訪ねて三千里。”今作は、口の悪い不愛想な大島優子さんも良いが、大倉孝二さんの駄目おじさん振りも絶妙な、不思議な可笑しみが漂うロードムービーである。】

2023年6月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

ー タナダユキ監督作品は好きである。どこかユーモラスで温かな人間描写が好きである。オリジナル脚本に拘っている所も、好きである。
  全作品を鑑賞しているかと思っていたら、今作品が未視聴であった。で、観賞した。-

■新宿~箱根を往復する特急ロマンスカーで社内販売係として働くハチコ(大島優子)。
 ある日、彼女はある中年の男性客桜庭(大倉孝二)に車内販売車からモノを万引きされ、揉めてしまう。
 更に男に、失踪した母親から届いた手紙を読まれてしまう。
 ハチコの母が自殺を考えていると危惧した桜庭は、彼女に母親を探すよう促し、二人でレンタカーで箱根周りをする事になる。

◆感想<Caution! 内容に触れています。>

・優秀な販売係だが、母との確執があるためか、常に不愛想なハチコを演じる大島優子さんと、普段は悪役が多い気がする多額の借金を抱えた映画プロデューサー、桜庭を演じる大倉孝二さんの、会話が面白い。
ー ハチコは桜庭を”オッサン”と呼び、桜庭はどこか剽軽な風合を醸し出しつつそれに応える。何気ない会話をしながら、凹凸コンビのオカシナ旅は続くのである。-

■今作は、普段は悪役(時代劇だったら、切られちゃう人。現代劇だったら、撃たれちゃう人。)が多い気がする大倉孝二さんの、どこか憎めないコメディ要素を漂わせた演技がナカナカである。
 流石、邦画の名脇役である。
 演技の幅が広い。

・桜庭とハチコが、何だかんだ言いながら箱根旅行みたいな感じで、旅をする姿。そして、道に迷ってラブホテルに仕方なく泊まるシーン。
 桜庭は、距離が少しだけ縮まったハチコを思わず抱きしめてしまうが、グッと堪えて”ゴメン。疲れているみたいだ・・。”と言って一線を越えない。
 そして、寝たふりをしているハチコの額に”キスだけね‥。”と言って唇を少しだけ触れるのである。
 ハチコもそれに気づきつつ、毒舌を浴びせる事無く、静に微笑むのである。

<結局、母親は見つからないのだが、二人は夫々の日常に戻って行くのである。
 そして、ハチコは何故か爽やかな顔で社内販売係に戻り、桜庭はやや浮かない顔で、借金塗れの日常に戻るのである。
 今作は、大きな出来事もない物語であるが、素敵なロードムービーであると思います。
 ロードムービーって、こういうモノじゃないかなあ。>

■今を時めく窪田正孝さんが、冒頭駄目男として一瞬登場します。

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NOBU

3.0「闇金ウシジマくん」劇場公開2012年 「紙の月」劇場公開2014年 での演技がそれなりに評価された大島優子がちょっと気の毒に感じた。

2022年7月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

動画配信で映画「ロマンス」を見た。

劇場公開日 2015年8月29日

2015年製作/97分/G/日本
配給:東京テアトル

大島優子は列車の中の販売員。
コーヒーや弁当やお菓子などを販売している。
まじめで成績優秀。

ある日万引きの犯人を捕まえたのだが、
その犯人の男と丸1日箱根を旅することになる。

この違和感のある脚本のせいで、
ちょっと残念な作品に仕上がってしまった。

「闇金ウシジマくん」劇場公開2012年
「紙の月」劇場公開2014年

での演技がそれなりに評価された大島優子がちょっと気の毒に感じた。

満足度は5点満点で3点☆☆☆です。

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ドン・チャック

3.5ロマンスカーに乗って

2020年3月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

楽しい

幸せ

東京~箱根のロマンスカーの優秀なアテンダントの鉢子。が、
ぐうたらな彼氏。
仕事では成長しない後輩の尻拭い。
疎遠の母からの突然の手紙…。
イライラが募る。

そんな時、万引き男を捕まえる。一旦最寄りの駅で降りるが、万引き男が逃走。鉢子は走って再び捕まえるが、ロマンスカーは出発した後。
取り残された上に、万引き男に手紙を読まれてしまう。
手紙の内容は、母親が箱根の何処かに居て、死のうとしているような…。
鉢子はその男、自称映画プロデューサーの桜庭と一日限定の母親捜しの箱根旅をする事に…。

後の鉢子の台詞でもあるように、「私、初対面のおっさんと何やってるんだろう…?」。
普通に考えると、オイオイな話。初対面の男と母親を捜して箱根を旅するって…。
小田急PRやご当地ムービーの赴きもある。
でも、このゆったりとした観光ロードムービー感。
ユルくて、コミカルで、悲しみやシリアスも込めつつ、ほっこりハートフルに。
結構賛否両論だが、自分は嫌いじゃないな、この作品。

何と言っても魅力は、W大(ダブルオー)。大島優子と大倉孝二。
仕事ではパーフェクトな接客、でも桜庭にはドギツイ事を言う。大島優子のクセあるナチュラルな演技はなかなか。
MVPはやはり、大倉孝二だろう。明らかに胡散臭く、テンション高めでウザい。でも何故か憎めない。
この二人の掛け合い、やり取りが楽しい。

旅の中で鉢子は、昔家族で出掛けた箱根旅行を思い出す。
楽しかった家族旅行。
でもその後、父と母は離婚し、母は男を取っ替え引っ替え。学校でもイジメの対象に。
高校を卒業して母とはそれっきり。
母から逃げていたのかもしれない。

逃げていたのは桜庭も。
本当に映画プロデューサー。が、手掛けた作品はコケてばかり。
大借金を抱え、出資者から追われている。
自分の才能の無さを嘆く。
しかし桜庭の台詞で、「映画を作ってる時はもう二度と映画なんて作りたくないと思うけど、映画から離れるとまた映画が作りたくなる」。
何だかそれが、タナダユキ監督が込めたあらゆる映画人の本音や代弁に聞こえた。
大コケばかりの人生。
一日だけでいい。
この現実から逃げて、旅の中で模索したものは…。

タナダユキ監督の過去作で言うと、『百万円と苦虫女』『四十九日のレシピ』に近い作風。ちょっと風変わりなユーモアの中に、しんみりさ。
口を開けば辛辣なやり取りばかりだが、徐々に育まれる奇妙な交流、好意があるのか否か、二人の距離間の描き方も絶妙。
それにしても、あの名曲がこんなにも本作にぴったり!

旅は終わって、終着駅。
まさに珍道中であったが、何か得るものもあった筈。
桜庭のラストは賛否分かれるかもしれないが、鉢子の敢えて描かなかったラストは個人的に好きだ。

ロマンスカーに乗って、
旅と、出会いと、自分の大切なものを見つけて。

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近大
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