セル

劇場公開日:

セル

解説

「シャイニング」「キャリー」などで知られるスティーブン・キングによる小説を、キング自身の脚本により映画化したアクションホラー。コミック作家のクレイは、ボストンの空港から別居中の妻と息子へ電話をかけるが、携帯のバッテリーがなくなり、通話の途中で電話が切れてしまう。その瞬間、空港内で電話をしていた人びとが次々と暴れだし、空港はパニック状態と化す。なんとか地下鉄へと逃げ込んだクレイは、車掌のトムらの協力のもと、暴徒化した人びとの攻撃から身を守りながら、妻と息子が住むニューハンプシャーを目指す。主人公のクレイ役を本作の製作総指揮も務めるジョン・キューザックが演じるほか、サミュエル・L・ジャクソン、イザベル・ファーマンらが脇を固める。監督は「パラノーマル・アクティビティ2」のトッド・ウィリアムズ。

2016年製作/98分/PG12/アメリカ
原題:Cell
配給:プレシディオ
劇場公開日:2017年2月17日

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映画レビュー

3.0題名は「携帯電話」と「細胞」のダブルミーニング

2017年2月17日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

怖い

単純

原題「Cell」をカナにしただけ。思い切ったと評価すべきか、工夫がないと嘆くべきか。まあ、刊行済みの小説の邦題に倣うしかなかったのかもしれないが。

ともあれ、携帯からの怪音波で人間がゾンビ化するという点が新趣向。アンデッドになった彼らは自らの意志を失い、大いなる存在の一部、つまり細胞のようになってしまう。ロメロの「ゾンビ」が郊外ショッピングモールにたむろする人々に象徴される大量消費社会の風刺だったように、「セル」もスマホ依存症の現代人のカリカチュアだ。

エンディングには意表を突かれたが、「ミスト」のような圧倒的衝撃はない。S・キング原作映画の定番的な仕掛けではあるが。

「エスター」の怪演が忘れられない女優、イザベル・ファーマンが出演しているが、ごく真っ当な役で肩透かしを食わされた。先入観はいかんと反省。

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高森 郁哉

2.5視聴後に逆算してみるとシナリオの妙を感じた

2024年3月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

スティーブン・キング原作のミストに近いプロットで、どうしてもミストを思い起こしてしまいながら視聴。
携帯電話、とりわけスマートフォンが我々の生活の一部となり、その占有する領域の多さからこの映画の展開は背筋が冷えるものがある。
携帯電話嫌いのキングの嫌悪感が発端になった作品なのだとしたら、彼の携帯電話への忌々しさがこの映画には詰まっているのかもしれない。

導入からそう時間も立たないうちにパニックが起こり、テンポが良いどころか急速すぎる展開。
そんな中、主人公と彼と出会った仲間たちは実に的確に、時に冷徹になりながらも逃げおおせていく。
通れない道路も上手いこと生贄になるバイク乗りが来たり、
銃を取り揃えているお宅を発見したり、
ゾンビたちをとてもよく観測して分析して仮説を立てたり、
なんでも上手くいきすぎていてあまり緊張感がない。
途中途中であわや、という展開もあるのだけど、何となく用意されたものっぽいので緊張感には繋がらない。

観終わってみて、ラストのシーンから逆算した時に”なんで上手くいきすぎていたのか”が個人的には腑に落ちたのだけど、だからといって映画体験がめちゃくちゃ良くなるほどの効果は無かったかな…

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昭和ヒヨコッコ砲

2.0状況の呑み込みが早い!

2022年11月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

携帯で感染するという新しいタイプのゾンビもの。展開はそこいらのゾンビものとあまり変わらない。「携帯で感染」「夜眠っている間にアップデート」「声を使っても感染できる」など携帯人の新奇な特性を主人公たちがあっという間に受け入れて対応できるから展開が速くてよろしい(褒めてない)。

もともとS.キングものってあまり好きじゃなかったのでした。相当数観てるけど、好きなのはスタンド・バイ・ミーくらいかなあ。シャイニングもショーシャンクもそれほど好きじゃない。

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arlecchino

3.0脚本が…。

2022年10月8日
iPhoneアプリから投稿

設定は悪くないのですが、脚本が酷いですね。

原作者であるスティーブン・キングが手掛けたとの事ですが、小説家としては凄くても映画の脚本家としては微妙なのか、意図が監督に伝わってなかったのか、どうしてこうなったのでしょうね?

各シーンの繋がりに唐突感が有りますし、登場人物の心理状態の描き方が下手なので、かなりちぐはぐな感じがします。

そして、あのラスト。

いろいろ解釈出来そうですが、視聴者に丸投げとも取れなくもないですよね。

スマホに依存する世の中に対しての警鐘ー伝えたい事はしっかり伝わってきましたし、発想もキャストも悪くないだけに勿体無い作品でした。

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刺繍屋