君が生きた証のレビュー・感想・評価
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退屈はしなかったけど
サムの顔が好み、すごい好みだけど、人としてはひっどいクズ野郎ですよね。それでもあの顔に引き込まれる自分が残念。途中、登場人物が、モーフィアス!とか、デスパレートな妻たちのあの人!とか、セッションズの牧師さんっ!とか雑念だらけになってしまった。退屈はしなかったけど、心揺さぶられるほどではなかった。
音楽の中で確かに生きていた。
パッケージを見た時、これは泣けると直感した。息子が銃乱射事件で亡くなって、息子の残した歌を親父が歌う。素直に泣けると思ったのだが、とんでもないどんでん返しで、それは「素晴らしい!」と思ったのだけど、涙の前に眉間にシワが寄った。
感動とはいかなかったが、加害者側を描こうという意欲に凄いなと思った。
描ききれてない気もしたけど、音楽が素晴らしいし、事実を知った事で音楽に対する見方が変わってしまうかな?と思ったけど、音楽の中には真実の息子の葛藤や気持ちが乗っかってて素晴らしい楽曲は素晴らしいままだった。
主人公の俳優も良かった。
初めて見た俳優さんだったけど、エリートから酒に溺れてその日暮らしの落ちぶれた父親を完璧に演じてたように思う。
他の人達から息子はやはり殺人者で、それを肯定するわけではないけど、俺からしたら息子なんだよ。と言う真実と息子への愛の間で苦しんでる姿が胸を打った。
ラストは描かれなかったけど、身の回りの物を全て整理したと言う事は…
息子の残した歌と共に生きて欲しいと切に願う。
考えさせられた
ストーリーが想像していたものと違っていた、父親としての葛藤、現実から逃げていた事に気づいた後の行動はきっと何かを残したはず、息子の罪は消えないけど深い作品だ。
ローレンス ウイッシュバーン以外はあまり知らないが。
父はどこへ行くのだろうか…
程よく乾いた感じが心に沁みた一本。
ビリー・クラダップも、所々でいいスパイスを効かせる芸達者たちも、程よいどんでん返しも良かったけれど。
全ての軸が「息子の遺した音楽」にあり、そこを丁寧に作り込んでいたのが本当にワシに効いた。
ベタな演出で、感情に迫る様なことはせず。
観客の心に問うような断片の描写と、其処の隙間を音楽で繋ぐ物語りが見事。
ホント、最近こういう「察する」映画って少なくなったよな…
映画として合格点、プラスで音楽加点の作品。
イチロー
よもやのネタバレ厳禁映画とは。
お墓を掃除するシーンまでは全く予想していなかったので、この展開には驚き。
単に息子を亡くした父親が立ち直るストーリーではなかった。
こういうストーリーは楽曲が良くないと話が成り立たなくなるが、劇中で歌われる楽曲はどれもごまかしなしで素晴らしかった。
息子の気持ちを無理に掘り下げなかったのも、この映画に関してはよかったと思う。
バンドの素直なサクセスストーリーではないのだが、ギターを引っ張り出してきて曲の1曲でも作りたくなった。
父子で一緒に鑑賞するのに最高の映画。
人それぞれの感じ方
ベテラン俳優さんが作った処女作にしては、とてもよく考え込まれてると思いました!
ストーリーと見せ方と裏切り方が上手で、見ていて新鮮でした。
音楽も主演の方の声も綺麗でサントラを買ってしまいました(^^)
今の社会で起こり得る問題を取り上げつつ、父と息子の愛を歌で表現した、まさにそんな映画でした!!!
まさかだったな。
マスコミに執拗に追われたり、あの地に落ちた生活ぶり、ロックの青年クエンティンと出会って、メジャーデビューしそうな勢いにも、いつも浮かない表情。言葉も冴えない感じ。なんかおかしい・・、
まさかだったな。
息子の墓の落書きKILLER。
被害者ではなく加害者だったとは。
冒頭で出てきた感じでは、そんなことするようには見えないだけに・・・。
ロックの青年も純粋なだけに、音楽には罪はないかもしれないが、無理だろうね。息子の彼女が、世論を代弁しているかのようで・・・。
ラストソング、息子への想いは、十分伝わるけど・・・・、つらい。
すげー期待してた。 大変残念や。 銃乱射ってなかなか社会を騒がせた...
すげー期待してた。
大変残念や。
銃乱射ってなかなか社会を騒がせた所をついてたくせに
そこは、さらっと、、
話は主人公の息子を亡くした父の2年後へ
と
まあ、そこから息子の残した曲達を聞き、演奏しとなるんですが
シリアスにならず、コメディ調に。気に入らなかったです。てか違和感?違和感を持ったまま話が進むというより、なんかその場でこんなもんよと言われた感じ。腹立った。
軽く描いて、違和感から中盤の驚きへと持って行きたかったか分かりませんが。アカンと感じた。こんな実際に何件も起きてる悲惨な事件をあっけらかんと描いて
しかも、加害者側から、、、これは中盤分かることなんですけども唐突に出されて、ビックリというか、ゾッとして不快感すら感じた。
納得じゃなく不快感。
物語はバンドを組む流れに、イベント参加、みたいなトントン拍子に進んでいきます。
ギターの若者が曲を気に入り、主人公は息子と重ねていく?と雰囲気は感じられました。
曲はいいなぁと思うのもありって感じです。
でも、最後まで拭えない不信感。
被害者、被害者家族
何もといっていいほど、触れられない。そこが大事じゃないんだよと言いたげ。大事だよ。この映画は違います。って言われてる感じ。だとしたら邦題はなんか微妙かな〜まぁありか。
銃乱射なんて、世に与えた影響。被害者複数。身内の話、自分の話だけに持って行けるわけなし。そーゆう映画じゃないと言われればそうなのかとは思えるががが
この映画で、銃乱射の加害者設定は負でしかなかった気がする。
まあ、あれですかね
息子を亡くした父ですけど、ちょいと事情が複雑と言うか、笑えないものを笑うみたいな
ブラックコメディに近いのかな?
気持ちいいものじゃなかった。気持ちいい驚きじゃなかった。
それでも、生きていかなきゃならんのです。って話なら、別で間に合ってます。
楽曲のダサさ、気持ち悪さが正しい話ではあるが。
この映画、序盤からずっと違和感を付きまとう。
主人公の身の落とし方が明らかに被害者のそれではないからだ。中盤のネタバレまで心持が悪いのは正しい感性。
人を感動させる曲、というのを表現するのは難しい。
その意味でこの映画は最もうまい方法で、それを演出していることの「あざとさ」にとりあえず評価。
はっきり言って、楽曲のレベルは低い。さらに歌詞は気持ち悪い、ときている。
しかし、これには意味があるのだ。楽曲のレベルの低さと歌詞の気持ち悪さは中盤のネタバレで納得させられる。
この気持ち悪い歌詞にグラッとくるのが、またしても気持ち悪い兄ちゃん、ということも見逃してはいけない。
こういう楽曲を書く人間は危険視したほうがいい、と暗に示唆している。ただし、このお兄ちゃんを「気持ち悪くない」人間にしていく成長談でもある。
ラストに主人公が一人で事実を明かし、一人で歌うのも、「気持ち悪さ」を親である主人公が一身に受け止めた、ということでもあるのだ。
だがこの映画の欠点は、演出が仰々しい点にある。
省略を引き算、と考えるのは早計で、描かない、という表現は足し算だ。事件の全貌も描かないのはあくまで、主人公の生き様しかこの映画は描くつもりがないわけだが、息子のしたことやその心情は、主人公たちが演奏する曲に少しずつ、しかし間違いなくエスカレートしなければ、主人公の到達する境地へはすんなりと共感できないと俺は思う。
そういう「上手さ」がこの映画になく、省略の演出と非常にバランスが悪い。
もっというと、ラストの独演は「弾き語り」であるべきなのに、余計な音を入れ込んで感動させようとしている。コッテコテの演出過多の典型。序盤でアレンジでドライブ感を曲に与えていく、アレンジのマジックを描いている一方、アレンジで映画を殺しては台無しである。
楽曲のダサさはそれでいい、むしろそうあるべき話だ。だがしかし、妙なところで演出が走りすぎ、その一方、映画的面白さががっつり欠如している。
追記
主人公が音楽好き、広告マンという誰が見ても憧れるおやじ。息子とはうまくいっているようもあった。
しかし、そうではなかった。結局、何をどう考えても仕方ないんだよね。
だからこそラストの弾き語りは、余計な音は入れてほしくなかった。
真摯なようで、実は雰囲気だけの映画、というのがオレの結論。
まさかの観点。。。
日本で『◯◯ロック』という映画が公開されていたが、本作のような海外の音楽映画とはやはり比べものにならなかった
ただただ、『銃殺事件』というワードだけを頭に入れて見に行ったら、やられてしまう。
よかった
バンドの描写が本格的でよかった。
人殺しの作った歌で感動してはいけないのか、というような表現について考えさせられた。オレは作品は作品として作者がどんな人間であろうとも、楽しんだり感動したりすればいいとしか思えない。ただ、岡田斗司夫さんのように評論や自己啓発が自分の正当性を示すための手段として使われている裏が分かってしまった場合は全く楽しめなってしまう。主人公と一緒にバンドをする、若手メンバーがあまりにピュアボーイすぎるとは思ったのだが、岡田さんの問題で考えるとオレも理解できなくもないと思った。
主人公の息子はなぜあのような強行に及んでしまったのか、ほとんど描写されていなかった。素晴らしい音楽の作り手であるだけに、ピュアだったのだろう。おそらく魔が差してしまったのではないだろうか。
ラダーレスが演奏していた音楽はよかったのだが、ラストシーンで掛かって涙するほどではなかった。普通にいい、くらいでラストシーンで泣いている客を見たら気持ちとの隔たりをむしろ感じてしまった。
船で生活するのは楽しそうだった。ヨットの大会にギターを鳴らしながら突っ込んでいくのは痛快だった。
音楽の完成度。
私の中でメイシーといえば何たって「ER」のモーゲンスターン外科部長。
でっかいお目目が印象に残る名脇役として名を馳せてきた彼がまさか
今作で監督デビューとは驚いたが、内容を観て更に驚くことになった。
大まかなあらすじは読んでいたものの、思わずのけぞる後半の仕掛け。
そこまで普通に観てきた観客の予想を裏切り、深い闇の真相が広がる。
大学で起きた銃乱射事件で息子を失った父親が、息子の遺作ソングを
歌い継ぐといういわば感動物語なのだが、息子の曲に共感した若者が
バンドを組もうと言い彼らは「ラダーレス」という名でヒットを飛ばす。
息子ジョシュの作った曲はどれも完成度が高く、こちらも聴き惚れる。
それをトニー賞を獲得している俳優で弾き語りも巧いB・クラダップと、
A・イェルチンが吹き替えなしの実演で聴かせる。これが本当に巧い!
飛び入りバーのオーナーでメイシーも出ているが、何と妻F・ハフマン、
若手ではS・ゴメス、あらビックリL・フィッシュバーンまで出てくる。
もの凄い顔ぶれ。さすがの交友幅と、音楽に対する寛容性がアリアリと
感じられる秀作。と感想を〆たいところだったのに!あの真相である。
私もそうだったが、ここで子供がいる親の立場がズシンと圧し掛かる。
エリートだったサムが突然ヤサグレた理由はそういうことだったのか!?
と冒頭からの異変に納得はいくも、於かれた心境に納得がいかない。
どう受け取ればいい?どうすればいいの?と、そこからは自問自答だ。
手探りで歌っていたサムの心境は、息子とダブる若者クエンティンへの
愛情を増してゆくが、ここに大きく立ちはだかったのがモラルの問題。
それを由とするかしないかは別として、やっと息子の魂と向き合える
準備ができた父親の叫びは伝わる。ラストの弾き語りに拍手は必要ない。
(初監督でよくこんな作品が作れたものだと感服。さすが元・外科部長!)
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