劇場公開日 2015年1月17日

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「シルバースパイ」スパイ・レジェンド 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5シルバースパイ

2019年1月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

興奮

ピアース・ブロスナンがMI6からCIAに移籍して、スパイに復帰。
本作の見所はそれに尽きる。

過去の事件が原因で引退した伝説的敏腕エージェント、ピーター。
元同僚で恋人が殺され、再び現場へ。
CIAや国家が絡む陰謀が…。
銃撃戦、肉弾戦、カーチェイスを刻み、スリリングでつまらなくはないが、特に目新しさは無い。

ブロスナンの役所もあの名スパイのような活躍を期待すると肩透かし。
女にモテモテでもヒロイックでもないが、年相応の渋さが光る。程よく、いぶし銀の魅力。
元同僚の恋人を殺し、彼を追い、敵対するのは、かつて教育していた教え子、デヴィッド。師弟対決。
敵役的な位置付けだが、やはりピーターの方が上手。
ピーターがデヴィッドと関係を持った女性を人質に取り、逆に脅しにかけるシーンも。
どちらが善でどちらが悪か、時に手段を厭わぬ非情なスパイの世界。
陰謀に巻き込まれたピーターの復讐ドラマでもあり、デヴィッドの苦悩・葛藤のドラマとしても見れる。

行動を共にするヒロインに、元ボンドガールのオルガ・キュリレンコ。
偶然か狙ったのか、彷彿させるようなキャスティングは粋でユニークで、先にも述べた通りつまらなくはないが…、
ストーリーもアクションも至って平凡な任務だった。

近大