鉄馬と風

レビューを見ると微妙ですが、いやいや素晴らしいかったです。

男の涙をここまでうまく撮れるのもなかなかいないんじゃないかな？

日本でロードムービーをうまく撮ってる作品は、そう多くない中、ましてやバイクものは皆無に近い中、ロケーションに拘り撮れるのは力量だと思う。

ドラマは、バイクを残し死んだ兄、その兄に無関心な弟に現れるムショ帰りの男。
男に、連れられ、旅をして行く中で兄を考えていくストーリー。
最後男の妹に会い、言われるセリフも胸を打たれる。秀逸。

芝居も、絵の力もある作品。
5本中で一番映画的で良かったです。

全部で5本みましたが、これが5本目だったらもっと悪い印象持ってたかもしれません。人の感情を描くのはまだ勉強中の監督さんかなと感じました。バイクの所はかっこよかったです。

この作品は「角川若手育成プロジェクト」５本同時上映の最初の1本目でした。

    ここでは評価が低い様ですが、 それは、この映画が叙情的なというか『雰囲気を感じる作品』だからだと思うんです。
 確かにテーマや笑いのある作品の方が評価は高くなると思うのですが、これはこれで一つのジャンルというか……
   この監督さんの他の映画を知らないので勝手な事は言えませんが、ブレイクというのは斬新な物を撃ち出して世間の度肝を抜くパターンもあれば、緩やかな世界観を長年、安定して発表し続けた結果、世間に見出されるという形もあるわけで……

   まあ選んだ道は茨の道でしょうが……

内容的には「ここで殴っちゃいますか～(⌒-⌒; )」とか、くすぐったい様な青春に照れ笑いしちゃいます。

最後に、この作品「若手…」のプロローグとしてはピッタリはまる映画なのですが、監督が「５本同時上映ならこーゆーの欲しいでしょ？」と思って作ったのならＧＪ過ぎますよΣ(￣。￣ﾉ)ﾉ

レビューで監督の初期衝動がいいとか書いてる人がいたが、これが初期衝動なら映画なんか撮らない方がいいと想う。
全てが酷かった、ただそれだけです。

ストーリーは
疎遠だった兄が死に、弟が数年ぶりに兄と安置所で対面する場面から始まる。※そこからツッコミどころのオンパレード・・・。

遺品整理のため訪れた兄のガレージでピカピカのハーレーダビッドソンを見つける弟。
そこに謎の男が現れる・・・※タイミング良くね・・・

「お前の兄貴と約束したんだ」と弟と共にハーレーに乗り、男二人の旅が始まるんです・・・※って砂浜の男の話しってなんの意味があるの・・・？

見てるこっちが恥ずかしくなる映画です。
レビューの採点にマイナスがないのが残念。