紙の月のレビュー・感想・評価
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「やりたいことはやりたいじゃないですか?」
確かそんな台詞ありましたよね・・いい台詞だ、僕の場合は実現させる術がないですが(涙) イヤらしい意味でなく女性更衣室での会話とかの場面好きなんです(笑) 主人公は悪いことしてるのにハラハラしながら「大丈夫?バレてない?あまり大金じゃないほうがいいんじゃない?」なんて心配しながら応援してしまいました(笑) あの若い男に天罰下ればよかったのに・・
宮沢リエが綺麗
前からずーと見たくてやっと見れた94年だからやく20年前かすげーな
古臭くは感じない
最後は良かったね寄付した男の子に会えて
というよりあの状態で海外にたかとびできるの?
いやーできないでしょ
クライム映画なんだけど綺麗な世界観
道徳に反する方法で手にいれた金でも、他の人のために使うのは尊いことなのか。
真面目な主人公が横領に手を染める瞬間を不謹慎にも楽しめる1作。
初犯のシーンは結構緊張感ある。
クライム映画だが全体的な雰囲気が綺麗で見易い。(音楽の影響もありそう)
あと、主人公と関係を持つ大学生の金を貰えるようになってから調子に乗り始める感が憎たらしくて楽しめる(笑)
紙の月
回想における女学校時代(?)の主人公の歪んだ正義感と堂々たる弁、毅然とした態度には圧倒されたものの、リアルタイムで主人公が女上司(同僚?)に詰められて何も言い返せない姿には、「もうすこし開き直れよ…」 との感想がありました。心に響くセリフ、名言などは殆どなかったにしても (「あなたが行けるのはそこまでよ」の台詞にはハッとさせられたかも。)既婚アラサーのOLが大学生男子にハマっていく"ありがち"なシチュエーションのストーリーしてはそこそこ楽しめました。
ニセモノ
言っちゃえば割と普通で、何か強烈なインパクトがあるわけじゃないんだけど
見た後しばらく心に何かひっかかるような感覚が残った。
「あなたが行けるのは、そこまで。」ってセリフ良かったなぁ。
ニセモノかどうかは自分で決めればいいっていうね。
凡庸
銀行員が金を横領するって話で、現実の世の中に山ほど類例があるなかで、なにかこの映画が優れている点はあるのかと思ったが思いあたらず、なにかこの映画が存在することで世の中が良くなるのかと思ったが思いあたらず、宮沢りえはシワだらけで魅力がないし。
【”宮沢りえVS小林聡美” 平凡な主婦が巨額横領に走り、崩壊していく姿を描く作品。The Velvet Underground and Nicoの”Femme Fatale”の曲調も印象的である。】
ー 近年の邦画の中では頭一つ抜きん出た一品。ー
・取り分け、宮沢りえ、小林聡美の二大女優の演技が今作の素晴らしさを成り立たせている。
・一線を越え、加速度的に横領額が増え、比例して華やいだ姿になっていく梅澤梨花(宮沢りえ)の姿。
彼女が、平林光太(池松壮亮)と横領した金で、ホテルのスイートルームではしゃぐシーンの虚しさ、怖さは忘れ難い。
・真面目な後方事務員、隅より子を演じた小林聡美の抑制した演技。対照的な窓口係、相川恵子を演じた大島優子の描き方も上手い設定だなと唸った。
・妻の気持ちに全く気付かない夫の姿(田辺誠一)、銀行の中間管理職井上を慇懃に演じた近藤芳正も忘れ難い。
・それらを各役者さんから丹念に引き出した、吉田大八監督の手腕も素晴らしい。
<宮沢りえさんの何かが憑いたような素晴らしすぎる演技と、「The Velvet Underground and Nico」の「Femme Fatale」の使い方も印象的な作品である。>
<2014年11月15日 劇場にて鑑賞>
同僚の奥さんが不倫をしてしまって
この映画を見たタイミングは、同僚の奥さんが不倫をしてしまって、同僚からその相談を受けている期間でした。
この映画を見て、初めて奥さんの立場を考えることができました。
よくないことをやっていると、きっと本人も充分わかっていたと思います。
ただ、引き下がれなかった。
奥さんの「こんなつもりじゃなかった」という気持ちが理解でき、許そうという気持ちが生まれました。
ラストの海外の場面。
あれはきっと、寄付をしてあげた子どもが大人になった姿なのでしょう。
破られない月
そそられるテーマ。
個人での横領のニュースをきくたびに、
正直なところわくわくする。
もちろん倫理的にアウトだし、紛れもない犯罪なのだけど、犯人は何にお金を使ったんだろう?と巡らせたり、「宝くじ当たったらどうする?」といった話題に通じるような手の届かないロマンを感じてしまう。
こちらの映画はそんなミーハーお茶の間心を満たしてくれるような気がして、ずっと気になっていた。てっきり若い男に溺れ、貢ぐために横領し、身も心もボロボロに…という話だと想像していたのだけど、実際には一癖ある映画でおもしろかった。観賞後に監督が吉田大八さんだと知って納得。この方の映画、とても好みだ。
「腑抜けども…」、「クヒオ大佐」、「パーマネント野ばら」、「美しい星」をかつて鑑賞したことがあるが、並べてみるとどの映画も人間の痛さや弱さを全面に、絶妙に突いていて、言ってしまえば世間的に「イタい人」主人公みな変人なのだけど、どの主人公もその信念を決して曲げず、でもその信念は真理さえも突いている気がして、観ている側としてはこの映画の小林聡美さんのように、信念を貫き通す主人公を結局止めることなどできないのだ。その主人公たちの姿や信念は真似したくないし真似できないのだけどどこか羨ましくもあり、多分好きになってしまっているのだろう。小林聡美さん的ポジションで、この監督の他の映画も観てみたい。
この映画の主人公の横領は、過度な募金精神から始まる。幼い頃に「良いこと」として教えられたことが傾いていく。募金に限らず、幼い頃に教えられた「良いこと」に縛られている大人はたくさんいると思う。揺るぎない「良いこと」信念には、要領の加減によってそれが「良くないこと」に傾くという思考が入る余地などない。暴力的な正義の起源は全てそこにある気がする。
何事もほどほどに。でもやっぱり宝くじ当てたいし横領した犯人にこれからもロマンを感じてしまうだろう。蓋を開けてみれば、そこには到底持続不可能な刹那的な快楽しかなかったとしても。
数年前に観てとても印象に残ってた作品の、2度目の鑑賞。こんなに大金...
数年前に観てとても印象に残ってた作品の、2度目の鑑賞。こんなに大金の横領を犯してしまった主人公の心情、やっぱり理解しきれないんだけど、なんかこう、相変わらず気になる作品。登場人物それぞれの人生背景が、ぜんぜん深掘りしてないのにちょっとした言動から浮き上がってくる。脚本と俳優の力かなと思う!
考えさせられた
アマプラで配信されている映画をボーッと眺めてたら宮沢りえさんがとても綺麗だったのでなんとなく視聴。
目を離せず一気に見てしまった。
今にも折れそうな弱々しさと儚さを感じさせる主人公。販売店員に捕まり4万の化粧品を流されて購入したり、客の行為がセクハラまがいでも拒否できないような性格。私自身は1番こうなりたくないと思っている性格だ。(私も勧められて欲しくもない商品を買った経験が何度もある…)
宮沢りえさんの演技は日常に溶け込むという点では上手いとは言えないのかもしれないが、独特な話し方や節目がちな目が主人公の存在感を引き立たせていた。すごく色気があって私は女なのにドキドキする。
あらすじを見て旦那さんはモラハラDV夫かなと思っていたら違った。それがまたすごいと思った。優しいようにも見えるけど、主人公と対等ではない。主人公も働いてるのに主人公が全て家事をやる。旦那が海外に転勤になったら当たり前のように主人公も仕事を辞めることになる。主人公が稼いだ金で買った時計より遥かにいい時計をプレゼントする。
海外に付いていくことを断るために、「私だけにしかできない仕事がある」と主人公か言ったのは、言い訳にも思えるが、自分の存在を必死で主張しているようにも思えた。
不倫も横領も、ほとんど片鱗を見せずに自分からする主人公。
普段は弱々しいのに突然大胆なことをするから観ていて少し戸惑ったが、それは主人公の性格を勝手に決め付けていたからだ。不倫や横領を行う破綻した性格は主人公がずっと秘めていたものであり、彼女自身にとっては大きく変化したわけではないのかもしれない。
あと、大学生がもっとイケメンの方が良かったんじゃって思ったりもしたが、敢えてイケメンじゃないんだろうなって思う。若いイケメンがいいんじゃなくて自分と対等で、自分を認めてくれる存在が必要だったのかもしれない。
ラストで窓ガラスを割るシーンはすごく良かった。このまま捕まって終わりだと思ったから。支店長みたいな男が「追いかけろ!」とか言って走り出すシーンは思わず笑ってしまった。最後に爽快感を感じるとは思わなかった。
若い男に入れ込んで捨てられ破滅した哀れな女、と言う印象は全く感じなかった。観る前はそう言う映画だと思ってたけど。
もちろん、犯罪行為を肯定する気はないが…。
テレビドラマ化もされた「紙の月」を、映画化。宮沢りえが映画主演を務...
テレビドラマ化もされた「紙の月」を、映画化。宮沢りえが映画主演を務め、年下の恋人のため顧客の金を横領してしまう銀行員の女性を演じた。
幸せになるのは誰
りかは、生真面目で地味だが容姿の美しさから上司にも優しくされ、新人なのに大口の契約を取ってくる。
お局の今井やスミは長年まじめに勤務しているのにいつからか社内で疎まれる存在に。
りかの旦那は無神経なところはあるが、優しい。
それでも物足りなさを感じていたりかは、年下の大学生にハマり、彼を助けるつもりで横領をはじめ次第に貢ぎつづけてしまう。
横領にきづいたスミとりかの対決では
『惨めだと思ってるんでしょ?』
『あなた、自分を惨めだと思ってるの?好きな事全部やったんでしょ? あなたこそ私を惨めだと思ってたんじゃないの?』
会議室の窓を割り逃げるリカが、スミを誘うが彼女は行かない。
欲望のまま突っ走ったりかと、
羽目を外すこともなく真面目に生きるスミ
どちらの生き方も好きではないし、
結局は、大島優子演ずる相川が、1番いい加減なようで周りに気づき行動ができ、1番幸せになれるタイプというのも気にくわないが納得。
池松壮亮って演技ど下手だよね。
でも、その場しのぎで適当な男の役はまぁまぁあってたかな。
あーいう男は可愛い子と食べるクレープも年上女とのフレンチもどっちも楽しめてどっちもすぐ飽きるんだろうな。
目的は?
吉田大八監督作品では、
「桐島~」「腑抜けども~」「パーマネント野ばら」など、
深層心理を露わにした人間関係描写が上手いと感じていて、
今回も御多分に洩れず、そこは描かれていたが、
ちょっと端折ったのか、導入が少し共感出来なかった。
光太との馴れ初めの所ね。
あれは、男と女の性欲のピークが上手い事重なって、
(一般的に、男は19歳、女は40歳とのこと)
あーなったと思えば良いのかしら。
そーなる前の日の梨花は光太をかなり意識してたし。
で、不倫とかはよくあるじゃん(世間的にも身近にも)。
でも横領は見ててどんどん不快になっていく。
偽の営業ビラの作成から領収書の偽造まで確信犯だし。
10万円渡して、200万円の受領書にサインさせるのとか、
スウィートルーム連泊で、請求書が146万円とか、
何が目的で何が手段なのか訳が分からなくなってくる。
最終的には横領発覚するのだが、
追い詰めた隅さんが言い放った本当にしたい事、
「徹夜くらいしか思いつかないわよ!」
「次の日の仕事に響くからやらないけどね」
追い詰められたはずの梨花が優勢になってしまう妙な展開。
お金があってもやりたい事が無い人は、
横領する人の気なんか1ミリも分からない訳で、
なんか、やったもん勝ちみたいで、まあまあ気分悪い。
まあ不倫もやったもん勝ちか、最近は負けが多いけど。
濡れ場俳優こと、池松壮亮がまたもや台詞少ない若者役。
ベッドシーンはあるけどノービーチクです。
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