「荒野の羊飼い」荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)
荒野の羊飼い
ほんとお下劣なコメディにはもったいないぐらいモニュメントバレーの雄大な風景が魅力的。
ここはジョン・フォード監督の西部劇のロケ地として有名であり、言わば西部劇の聖地でもある。
古典的な西部劇を感じさせる音楽も捨てがたい。
だが本作はコメディだ。
笑えなきゃそんなものは"馬の糞"の足しにもならない。
主人公のアルバートは心優しき羊飼いの青年だ(カウボーイじゃないところがミソ)。
しかも超が付くぐらいの腰抜け野郎である。
生ちょろいヤサ男と言った雰囲気を、全身から醸し出しているセス・マクファーレンにとっては、まさにうってつけのキャラだったかもしれないが、ダイナマイト級の笑いを誘発するほどのインパクトはない。
ギャグのクオリティーもイマイチだったし、コメディなのに結構マジで人が死んでいる点も気になった。
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