劇場公開日 2014年11月22日

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「予定調和ぶりが凄い、でも相葉雅紀&榮倉奈々ファンなら必見でしょう」MIRACLE デビクロくんの恋と魔法 スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0予定調和ぶりが凄い、でも相葉雅紀&榮倉奈々ファンなら必見でしょう

2016年11月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

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犬童一心監督は一体どうしちゃったんだ?と言いたくなるぐらい、超ベタ、超予定調和な恋愛映画でしたが、「クリスマス」「奇跡」「恋」がキーワードだっただけに、あえて誰でも作れそうだけど誰も作りたがらないベタ中のベタ路線に行ったんでしょうかね。
だとしても、もう一工夫欲しかったような。
まあ個人的にはクリスマスのベタ物は結構嫌いじゃないので、何だかんだでこのベタさ加減を楽しんだりはしたのですが、これだと世間的な評価が微妙だったのは何となく納得かも。

ただ主演の相葉雅紀&ヒロインの榮倉奈々ファンなら評価が甘くなるのも確実でしょう。
ほとんど2人のPVのようなラブストーリーでしたもんね。
私も何だかんだで榮倉奈々のキャラにガッツリやられた口ですが、ホント2人のいいところをキャラクターにしたような役どころでしたので、双方のファンならこの脚本でもある程度の満足感は得られるはず。
いい人を画に描いた様な鈍感男の光、男勝りで姉御肌な杏奈、まさしくイメージ通り、予定調和な結末でも妙にほっこりとさせられました。

2人の子供時代の回想シーンも、何気に出来が良かった印象で、特に松本来夢→榮倉奈々への成長は物凄く納得、光を守る杏奈、杏奈を癒す優しい光、この関係性があったからこそ、ある程度納得できた気がしました。
でも、子供の頃からこの関係性があるならば、光はもうちょっと早く何とかしておけよ!(苦笑)
光の鈍感さには、かなりイライラさせられました、けど相葉雅紀がまたそんな役が似合うから憎めないんだなぁ。

光が惹かれるソヨンとの物語は、いくらなんでも無理がありすぎたかな、でも演じたハン・ヒョジュが物凄く美しかったので、惹かれる気持ちは分かるし見ていて目の保養にもなりました、けど、かませ犬感は半端じゃなかったね・・・。
それと生田斗真は思いのほか出番が少なく、しかもソヨン共々・・・何だかねぇ。
アニメキャラのデビクロくんも、声が劇団ひとりだった分、効果が薄まってしまった感。
正直全体的な完成度は微妙だった印象ですが、まあこの時期は特に堅いこと抜きにこんな予定調和でクリスマスソング満載な恋愛映画を見るのも、悪くはないかもしれませんね。

スペランカー