エヴァの告白

劇場公開日:

解説

マリオン・コティヤール、ホアキン・フェニックス、ジェレミー・レナーの豪華共演で、希望を抱いて新天地アメリカへと渡った女性が過酷な運命に翻弄され、それでも生きるためにある罪を犯してしまう姿を描いた人間ドラマ。監督は、「リトル・オデッサ」「裏切り者」のジェームズ・グレイ。1921年、戦火を逃れてポーランドからアメリカへと移住してきたエヴァは、病気の妹が入国審査で隔離されてしまい、自身も理不尽な理由で入国を拒否される。強制送還されそうになったエヴァは、彼女の美しさに見惚れたブルーノという男に助けられるが、ブルーノは移民の娘たちを働かせ、売春を斡旋する仕事を生業としていた。厳格なカトリック教徒から売春婦へと身を落としたエヴァは、彼女に思いを寄せるマジシャンのオーランドに救いを求めるがそれもかなわず、やがてある罪を犯す。

2013年製作/118分/G/アメリカ・フランス合作
原題:The Immigrant
配給:ギャガ
劇場公開日:2014年2月14日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第66回 カンヌ国際映画祭(2013年)

出品

コンペティション部門
出品作品 ジェームズ・グレイ
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映画評論

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映画レビュー

3.5Feminist Drama with Superb Cast

2021年6月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

萌える

David Grey has proven to be of the best auteurs this century, both defying and fulfilling expectations with his two most recent Lost City of Z and Ad Astra. His earlier films skirted our attention when they came out, but look back and see they are outstanding vehicles for all performers and technicians involved as well as fine films in general. Renner shines. Cotillard is gorgeous. Phoenix shocks.

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Dan Knighton

2.0物語が動くまでが長くて間がもたない

2024年3月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ポーランドからアメリカへ渡った移民の女性の苦難を、マリオン・コティヤール、ホアキン・フェニックス、ジェレミー・レナー、というなかなか贅沢なキャストで綴るドラマ。

コティヤール演じるエヴァとフェニックス演じるブルーノの関係性にレナー演じるオーランドが割って入って、どのように変化するのか、生きるための努力は罪なのか?罪人と赦しとは?
最後まで観ると上手に組上がったプロットに感心するのだけれど、そこに至るまでがよくない。

時代感などの映像面は申し分ないし、キャストの豪華さで普通に観ていられるものの、そこまで好きなわけではない三人だけだと間が持たなかった。
ある程度始めのうちに秘密の一端を覗かせてもらえないと何を思いながら観ればいいのかわからないし、勧善懲悪の単純な物語でもないのだからキャラクターの一面だけを見るわけにもいかず、ブルーノやエヴァの行動の意味とか、裏に隠されたものを推測しようもなかった。
とにかく、主人公エヴァに対してさえ、彼女が可哀想だと肩入れしていいのかわからず、気持ちの入れどころが見つからなかった。

邦題にもなっているエヴァが告白するところから本格的に物語が変化していくのだが、これがまあまあ後半の出来事で、そこまでの暗闇状態が長い。
終盤も終盤、ほとんどラストくらいになってようやく物語の核が見えてくるが、そんなに驚くような深さもないし、前半の退屈さを覆せるほどではなかった。

多分、二回目を観たらかなり感心するのではないかと思うのだが、現段階ではそのつもりはない。

マリオン・コティヤールかホアキン・フェニックスかジェレミー・レナーが画面に写っていればそれで満足っていうファンの方にはオススメ。

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つとみ

3.0エヴァの人生を歪めた本当の原因は…。

2023年5月25日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

それは入国審査(入国管理)という法制度の適正な運用を蝕んでいた「情実」というものではなかったでしょうか。

本来、エヴァについて言えば身元の引受けが確実でないこと、エヴァの妹については伝染性の病気があることで、それぞれ強制送還になるはずのところでした。
それが、なぜそうならなかったのか。
それは、ブルーノが入管当局に利かせていた情実(賄賂の提供)であったことは、間違いのないことです。
ブルーノとしては、強制送還になりそうな女性の中から「上玉」を選りすぐって連れ帰り、彼女にさせる売春の上前をはねて、糊口をしのいでいる訳ですから。
自分がせっかく潜り込んだアメリカに居着くためだけではなく、「病気の妹も助けるためには、もっと稼がなければいけない」という、ブルーノが利用した状況は、エヴァが売春することについての大きな原動になっていることは、疑いがありません。

そう考えてみると、結局は、情実に応じた入管当局が、直接にエヴァに売春を強いたのと、どこが違うことになるのか、よく分かりませんでした。評論子には。

評論子が在学した学校(大学法学部)の刑法の教員が、まるで壊れたテープレコーダー(今風にはICレコーダーというへきか?)のように、「法律の解釈・運用に携わる者は、斬られれば赤い血が流れる人間でなければならない」という趣旨のことを、繰り返し繰り返し言っていたことが思い起こされます。もう20年近くも前のことになりますけれども。

本作でも、ブルーノから賄賂を受け取って職務を捻じ曲げている入国管理官(?)たちは、自分たちがそうすることでエヴァにどれだけの苦痛を与えているかには(当たり前のことながら?)まったく無頓着です。

情実によって法制度の運用を捻じ曲げることの恐ろしさ、醜さを垣間見せて余りある一本だったと思います。評論子は。

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talkie

4.0切ない。

2023年3月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

二人の男たちは愛したけれど、エバには…
過酷な運命の中で生き抜くエバの執念、私には真似できないです。エバが美し過ぎるからなのか?

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jiemom
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