銀の匙 Silver Spoon

劇場公開日:

解説

テレビアニメ化もされて人気の荒川弘による同名青春コミックを実写映画化。北海道の農業高校を舞台に、個性的な学生たちが酪農の現実や実習、部活動に悪戦苦闘しながらも成長していく姿を描き、人気ジャニーズアイドル「Sexy Zone」の中島健人が主演、「さんかく」「麦子さんと」の吉田恵輔監督がメガホンをとった。進学校に通いながらも挫折し、逃げるように大蝦夷農業高校に入学した八軒勇吾は、将来の目標や夢を抱く同級生たちに劣等感を抱き、酪農実習や部活には四苦八苦。慣れない農業高校の生活の中で悩み、戸惑いながらも、次第に自分なりの答えを見つけ始める八軒だったが……。

2014年製作/111分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2014年3月7日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8

(C)2014 映画「銀の匙 Silver Spoon」製作委員会

映画レビュー

3.5農業高校の青春映画

2024年4月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

豚が見たくて視聴。
豚だけでなく牛も、馬術部のだから馬が沢山登場していた。
友情、家族、青春、恋愛の要素もあって楽しめた。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
Don-chan(Daisuke.Y)

3.5「ヒメアノ~ル」や「神は見返りを求める」などスリラー描写に一目置か...

2023年12月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

「ヒメアノ~ル」や「神は見返りを求める」などスリラー描写に一目置かれる吉田恵輔監督が漫画原作をどう面白くするんだ?と思ったけど結構真面目に面白かった。

これを機にアニメも見たし、漫画も買おうと思います。

原作を見た今分かるのは、キャラクターはかなり削ぎ落とされているということ。
アニメではメインでエピソードがあったキャラも尺の関係で影が薄いかもしれないです。

ただ八軒が食物連鎖の事実と向き合い、動物たちと向き合う姿には自分もハッとさせられた。

第一次産業を担う仕事をする人へのリスペクト、そして広大な学校で仲間と汗水たらし作り上げる食事のおいしさ、そんな青春を見届けた先に感動があった。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
二ノ前

4.0原作未読、アニメ未視聴

2023年10月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

楽しい

幸せ

今活躍する方々が多数いらっしゃるんですが、ちょっと棒を感じて面白いです。
みんな上手くなったんだなあとしみじみできます。
ただ、それはそれとして話は面白かったです。

食べるために動物を殺すし、生きるために動物を殺します。
そういう、ちょっと目を背けたくなるようなことが描かれていて、いろんなことを考えさせられます。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
海渡

4.5「いろいろと背負っているものがあるからね」

2023年6月12日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

単純

知的

高校生なりにも。
 いただいたフライヤーに載っているキャッチコピーは「最強に理不尽な青春!!」
 その背負っているものを背景に、高校生なりの夢と挫折、そのための努力・気持ちの切り替え・居場所を見つけるための落としどころ(適応能力が上がるというのは成長なのか)。相互扶助、そんな彼らと対する大人の態度。
 心にグッとくる台詞・エピソードが散りばめられた漫画・映画です。『少年サンデー』連載中の2012マンガ大賞大賞他受賞作品の映画化です。

映画の出来としては突っ込みどころ有なので☆3つと言うところかな?
 ”背負っているもの”もライトに、淡々と(時にコメディチックに)描くから、深刻さは「大変だなあ」くらいの感想になってしまいます。
 でも「絶対に観るべきだよ~」と皆に声を大にして言いたいから☆4.5。
 屠殺の場面がありますが、その肉を我々は頂いている。昔だったらごく普通に庭で鶏を潰してそれが食卓に並ぶんだというのは子どもでも見ていた事実。だから隠すのではなく子どもにだって観てもらいたい映画です。

やはり原作の持つ力は大きい。(アニメは未見)
 そういう漫画を映画化するとがっかりすることが多いですが、この映画は原作の世界観はそんなに壊さずに仕上がっていると思います。あれ?こんなエピソードあったけ?こういう展開になったけ?と私の勘違いかもしれないけど、すべて原作に忠実というのではなく作り変えているようです。でも言わんとしていること、その世界観は、”映画”ならではのやり方で表現しています。(例えばドキュメンタリー風の屠殺の場面の挿入)

原作は、原作者の代表作『鋼の錬金術師』のように、重いテーマ・現実を、時に誇張・デフォルメされたギャグを交えながら、原作者独特のスピード感・リズム感で描き出しています。

原作に比べると映画は淡々と進みます。時に原作にあるギャグが入りますが、基本淡々と。
 例えば、主人公・八軒が初めてばんえい競馬を観る時のばんえい競馬は漫画の方が迫力があります。(漫画では、主人公が初めて生き物の力強さに触れる場面としての躍動感が半端ない)
 キャストも基本よくキャスティングしたなと思います。特に南九条役の黒木さんは後半ばんえい競馬の場面ハマってました。タマ子はどなたが演じていらっしゃるのでしょうね。ぴったりです。
 反面、駒場役の市川君は駒場ほど目力はない。でもだからこそ、等身大の高校生として現実感が出ていました。獅童さん演じる中村先生も漫画より普通の人間として描かれていました。だからこそ、獅童さん演じる中村先生が言う「あいつなら…」という言葉にじーんと来ました。
 より地に足付いた現実感溢れる映画になったと思います。

主人公・八軒目線で描かれている物語なので青春映画と言ってしまえばそれまでなんだけど、命をはじめ生きるってことに改めて気付かせてくれる映画かな。そういう意味では文部科学省のお墨付きで全国の小学校~大学等で上映してほしい。なんて書くと説教臭い道徳的な話に見えそうですが、肩の力を抜いて楽しめる映画です。

命の繋がりを忘れてしまった人、いろいろ背負っていてへたれそうになっている人、自分の力で成功したと思っている人に特に観ていただきたい映画です。

原作には他にもエピソードたくさんあるので、ぜひ、原作をご鑑賞ください。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
とみいじょん
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る