劇場公開日 2014年5月3日

「子供には難しい?雰囲気暗めのブラックファンタジー。」悪夢ちゃん The 夢ovie 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5子供には難しい?雰囲気暗めのブラックファンタジー。

2014年5月9日
PCから投稿

悲しい

怖い

難しい

【賛否両論チェック】
賛:思春期の微妙な感情の揺れ動きを、見事に体現。悪夢ちゃんの訳分からない予知夢を、彩未が見事に読み解いていく様が痛快。
否:家庭内暴力や自殺など、扱う内容が大人向きなので、家族サービスには不向き。テレビ版の知識も、あった方が良い。

 一見荒唐無稽なお話の中に、大人になると忘れてしまうような、思春期の微妙な感情の揺れ動きが見事に体現されています。家庭内暴力や自殺など、扱うテーマは大人向きですが、「自分の生き方を決めるのは自分」という大切なテーマが、ストレートに取り上げられています。
 悪夢ちゃんの意味不明な予知夢を、彩未がふとしたひらめきで解読していく様子も、観ていて痛快です。家族サービスにはやや不向きですが、誰か大切な人を想いながら、是非ご覧になってみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド