パージのレビュー・感想・評価
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こういうのでいいんだよ!という意味では満点の作品
先ずこれは恋人と見よう。
観てる途中でイチャイチャ始めるも良し、観終わって月並みな感想を言い合うも良し。妙に会話が盛り上がるパターンもあるだろう。
そんな映画。私は好きだ。
「もしパージになったらどうする?」
「誰々さんに殺されるかも笑」
「誰か殺したい人いる?」
いい意味で軽く荒削りで色々話す余白がある。
「そもそもパージ法とか絶対可決しないよね」なんていう分かり切った話でさえ会話になる。
特に深い印象も残らない、でも最後まで観れる。
だが、掘り下げればあるレビュアーさんみたく、「戦争や反戦とかメッセージありそうだよね」とか「日本人のみた感想とアメリカ人が観た感想違いそう」といった酒がすすみそうな会話や、「もし続編つくるなら?もっとこうすれば良かった点はどこ?」みたいな楽しみ方まで出来る。
全体的には酷評が多いが映画としては観た後も楽しめる要素と忘れていい軽さが共存した名作なのではないか?私はそう思う。
ケチつけて遊ぶも良し、大喜利しても良し。
貴方も観てそれに参加することをオススメする。
スリラーにしても後味が悪すぎ
12時間だけ、犯罪をしてもお咎めなし、但し医療機関や警察も機能しないという話。突っ込みどころ満載で、鑑賞後も胸糞が悪くなること多すぎて支持できない。娘の彼氏、交際を説得しにいくのに何故か銃を持って行って、いきなり発砲。あり得ない。なら駆け落ちでもしろ。そのタイミングと追われてきた黒人を匿うタイミングが同時。あり得ない。父母に相談せずに、息子がその黒人を入れてあげるのもあり得ない。その後、謝りもしない。黒人に対しても、何とか逃がす方法を先に考えるのでは?黒人を差し出すのを途中で間違っているって気づいて、戦うことを選んだけれど。それでどうなった。自分たちが殺される危険性もあるし、何人も殺さなければならない。結局、自分たちも人殺しが好きなの?襲撃する方だって、パージが許されているから襲撃している。普段は、まともかもしれない。であれば、犠牲は少ない方がよい。
スリルとサスペンスを増幅するために、不気味な仮面を被せ、効果音と暗さで恐怖を煽る。最後には、近所の人が、恨みと妬みを晴らしに、最初のパージのグループを殺してしまう。その後、黒人が助けてくれたにしてもだ、その後の近所付き合いどうするの?殺しに入った人同士も、普段通りの人間関係に戻れるのだろうか。
こんなパージが、1回でも行われれば、成功した人は味をしめ、更に犯罪は増える。遺恨がある場合には、この日に復讐をする。罰せられないとなれば、「割れ窓効果」で犯罪は増えるに決まっている。次の年から行われなくなるだろう。だいたいにして、豪邸は侵入者に対して遠隔で人を殺すようなセキュリティシステムを作るだろうし、金持ち連中がゲーム感覚で人を殺し、金がある商店が貧乏人に略奪されるのがおち。道徳が腐敗すること請け合い。
でも、こんな映画が作られること自体、アメリカ社会がこのような社会に近づいているから。よっぽど病んでいるのだろうって思った。
【人間の悪性を、シニカル極まりない視点で描いた問題作。作品設定は醜悪であるが、怖かった作品。一番怖いのは人間なのである。】
■1年に一晩だけ全ての犯罪が合法になる「パージ」の日。
ジェームズ(イーサン・ホーク)は妻、娘、息子と共にパージの夜を完璧なセキュリティの家で平穏に過ごすはずだった。
しかしターゲットとなった1人の黒人男性を息子が家に匿ったことで、暴徒化した市民から命を狙われてしまう。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・暴徒化した市民には、パージ直前まで会話を交わしていた臨家の夫人もいる。
”貴方たちの資産を得た傲慢な姿が嫌なのよ!”
・ジェームズは刺され息を引き取るが妻、娘、息子を最終的に助けたのは、黒人男性だったというシニカルさ。
<作品設定は醜悪であるが、怖かった作品。一番怖いのは人間なんだな。>
ひどい
設定の奇抜さで興味をひかれ、期待して見たのだががっかりした。もう少しお話を練り込んでから制作してほしかった。登場する人間が全然現実味なさ過ぎて、「あるわけねーじゃん。こんな話」という全否定の感想に落ち着いてしまった。
だって、余裕でパージの日を過ごす気でいた父親が、ほんの些細な計算違いで恐怖のどん底に突き落とされるという展開は、その落差の激しさが面白いはずなのに、始まりの余裕ぶりがあまりにも嘘くさくて、もっと焦っていてもいいはず。見ていてあまりの準備不足に、「余裕あったはずだよね?何してたの今まで」とツッコミたくなる。
パージの日が終わった後の人間関係も、もはや修復不可能な展開で、政策として大当たり、国の運営に無くてはならない慣習として定着するはずがないし。国自体存続できると思えない。パージで死んだ人は犯罪者扱いなのか、事故の犠牲者扱いなのか、疑問ばかりが沸き上がってくる。でも、また次のパージの日がやってくるということで、制作費を回収できれば、人を変え時と場所を変えていくらでも続編が作れてしまうではないか。
そこらへんの映画より全然面白い
正直そこら辺の映画より全然面白いし考えさせられました。
登場人物がちょうど良い人数でストーリーもわかりやすく頭に入ってきやすかったです。またカメラワークやテンポ、間がちょうど良く退屈しない映画だと思います。特に感情移入がしやすいように作られているなと思いました。家の中という狭い空間の中で繰り広げられるスリルが個人的には一番味わえた部分でした。パージというイカれた法律を軸に人間の醜い部分がうまく描かれていてメッセージ性がある映画でした。下手に他の映画を観るならこの映画をおすすめします。
シリーズを追うのが楽しみな作品
12時間は殺人を含む犯罪が合法化されるパージ法。
このワンアイディアから生まれるパニックスリラー。
それを閉鎖された家に舞い込ませる視点が面白い。
そしてイーサンホーク演じるお父さんが強すぎる。
それは元軍人とかの活躍で、ただの金持ちサラリーマンとはとても思えない活躍です。
そしてイーサンホークが倒れてからの転調が、また素晴らしかった。
ここからラストへの畳み掛け方は、観ていて気持ち良かったです。
エンドロールで流れるラジオがまた良い。
また、鑑賞後にはその人気の高さを知りました。こんな派生してたんですね?
これからシリーズを追うのが楽しみな作品でした。
遠くのパージより近くの住人
「フォーエバーパージ」が面白かったので最初の作品から観てみることにしました。
キャストにイーサン・ホークをみつけた時からこれは絶対面白いと確信しましたが、容赦なくえげつない展開に後半で「なんでこのシリーズを観ようと思ったんだろう」と後悔しました。
それくらい「パージ」はよくできてる。
「パージ」という最悪の事態を上回る、登場人物たちの人物像があまりによくできているため、映画を観ているだけであるはずのこっちのメンタルが一番やられてしまう秀逸な作品。
最後の最後に「映画だったらこういう展開になってドラマチックでいい話に盛り上がっておさまるはず」という期待は最後まで打ち砕かれ、「パージ」という非現実的な世界線の中を超現実的に話がおさまっていくあたり、本当に容赦ないので一般受けはしないと思うけど、私はこのシリーズ観ていこうと思う。
反戦がメッセージの一部なのかな?
殺人等の犯罪が許される期間=パージの日=戦時中
そして、肉親を殺された等のマイナス感情は、戦時中のことだったから(パージ中だったから)、という理由では納得出来ないし、
終戦(パージ終了)を迎えた後も引きずるでしょう。例え戦争(パージ)によって経済が活性化されたとしてもそれでも良いの?っていうことかなと思いました。
最後のシーンの、夜が明けた明るい庭を暗い家の中から眺めてる3人が印象的でした。
『ホーム・アローン』の真面目版。
「この法律に何の意味があるんだ?」って思えるけど、冒頭から警鐘しているシーンがあるので、違和感はないか。
『ホーム・アローン』を真面目にやったバージョンと言えば早い。
普通に鑑賞は出来たけど、それだけかなぁ・・・
おもろい
自宅PS4にて、U-NEXTで鑑賞しました。
スリラーとしては面白い作品だと思います。侵入者が家に入ってくる恐怖、隠れながらの戦闘、ドキドキしました。
息子の行動が全ての元凶ですよね。パージ反対派ということで、怯えた黒人ホームレスを家に入れたことが全ての始まりでした。
子供の一手で簡単に解除できてしまうシステムもどうなんですかねえ?
あとお父さんのせいで地域のたくさんの人から恨まれてたみたいですが、どんな悪徳なセールスしてたんだよって思っちゃいました笑一回見せて欲しいですね、地域の人も納得して購入したんじゃないのかな?そんな押し売りするようなタイプには見えなかったですけどね笑
えっ思った以上におもしろくない!
少林寺4k版を観た帰りモニターに、石川県では全く上映されてこなかったパージシリーズがいきなり10日後に公開という予告が。ということで、気にはなっていたのですが1作目と3作目、4作目しかWOWOWやスカパーで放送されず弱ったなと思っていたのですがアマゾンプライムでもネットフリックスでも3作目までは基本料金で観られるということで早速1作目を鑑賞。
1日だけ全ての犯罪が許される「パージ」という日がある、という設定というところまでは知っていましたが、(実際には半日)映画で詳しく聞けば聞くほど倫理的以前に理論的に納得できない制度だなと思います。
まず支持者が自分が殺される側になる事を全く想定していないのが(防犯設備を整えるとはいえただ殺人衝動があるだけの人に外から火つけられたらどうするのだろう)愚かすぎるし、一方的に弱者をいたぶるから楽しいはずなのに、明らかに戦力が互角のところに躊躇なくつっこんでいくし、ある家でのシーンがほとんどなのでアメリカ全土で起こっている狂気が全く伝わってこないし、殺しに失敗した後に会う気まずさとか考えてないのかとか、ツッコミどころ満載でつまんねぇ映画だなと。倫理的に不快で話が面白くないともうただ不快なだけでストレスだけがたまる映画でした。
これがシリーズ化されている事に驚きです。うーん、後事前予習3本か・・・。
パージって動詞なの?
そもそもチャーリーが悪いという意見も多いが(確かに余計なことすんなよ〜!と思ったけど)、何も悪くないのに襲われて殺されると聞いたら助けてあげたくなる。
なんだかんだきれいごと?言ってるけど、結局常日頃の妬みが原因で近所の人を殺してもいいんですよ、認めま〜す!というイベントなわけか。
どう考えてもおかしい。
後味の悪そうな作品なのに続編が出てるから、よほど人気なのかと思って観てみたが、やはり後味は悪かった(笑)
パージが明けて、いつも通りにご近所付き合い?
出来るわけないじゃん!
作品の要となるPURGEのルール(特に武器の使用)が曖昧
サイコパスな彼氏に銃殺されかけ、サイコパスな息子がPURGEを理解出来ずに無駄に人助け、PURGEを利用する武装集団に狙われる羽目になり、セキュリティ会社の営業マンが攻撃が防御する自信がないときた。どんな武器を使用してもいいが、レベル4以上の武器は不可、という法律があるのにレベル4にも対応出来ないセキュリティなんてテロリストや核攻撃があれば全滅する、なんと素晴らしいセキュリティ。もう少し規模を限定的にして武装を禁止して素手のみ許可して等すれば現実的にも可能かもしれない。日本列島でも無人島や離島等被害を最小限に抑えられて有料化すれば(つまりチケット制)可能だと思う。そう考えれば『バトル・ロワイアル』は先駆けかもしれない。
全ての元凶は…
息子のチャーリー。のっけから不気味なラジコンを動かし、母親を驚かせる見た目も不気味な息子。こいつがシャッター開けたから悲劇が始まったわけで、何でパージ制度の怖さをきちんと教えていないんだか。。そもそものこの制度で何で経済が豊かになり、犯罪率も低下してるのかはさておき、映画なのでということでだが、セキュリティ会社に勤めている割には家の防犯がショボすぎる。もっと非常電源があり、家の外でも中でも仕掛けがあってほしかった。見ず知らずのホームレスを家族を守るため、殺されるとわかってて引き渡すか、正義心に燃え、子供の教育のためにも、その後のトラウマにもならないよう、罪のないホームレスを助け、命懸けで悪と戦うか。究極の選択でもなく、前者だろう。仮面を被っていない悪のリーダーが最も仮面ぽい。
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