猿の惑星:新世紀(ライジング)のレビュー・感想・評価
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ハズレ続きの中で見ましたけど、悪くないと思う。
序盤で熊が息子を襲わなければ、どれが息子か分からないし、かと言って最初から引っ掻き傷あると何であんな傷あるの?、って見てる人思うし人間なら顔でわかるけど、サルのかとなんてどれも一緒だし。でいろいろ考えてるな〜と思った。
猿を超え過ぎると「ただの毛深い人種」に見えちゃう。
前作がとても良かったのでハードル上げ過ぎたのかもしれないですけれど、ちょっと物足りない印象でした。
猿軍団の知性と社会性、あそこまで進んでしまうと、もう“猿である必要性”を感じません。単に“異人種”と捉えるなら、いわゆる「白人酋長モノ」ということで、ありきたりな映画になってきちゃうわけです。
それでもシーザーの“モテ上司”っぷりに萌える楽しみはあるのですが、そのへんは前作を超えてない感がありますね。
でもいちばん物足りなかったのは、やっぱりコバの行動原理だったのではないでしょうか。とにかく人間に復讐したかったのか、シーザーへの嫉妬や逆恨みが暴走してしまったのか、もしくは自分が汚れ役を引き受けたという解釈ができなくもない場面もあったりします。
「乗馬二丁マシンガンでヒャッハー」とか「戦車奪取ヒーハー」とか「バカ猿のフリしてババン」とかアツいシーンがたくさんあるわりに、見てて燃えなかったのは、観客としてコバに対する姿勢を決めかねちゃったからじゃないかなと思いました。
この好対照がガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーのアライグマですね。
人間の愚かさを思い知らされた
シーザーとコバ。
現代の人間に例えると誰と誰になるのでしょうか?
そんな事を考えさせられました。
人間は嘘をつく
シーザーは人間に愛された経験があり
コバはおそらく実験などで虐待されたと思われ、人間を憎む心があった
言葉を話し、高い知性と知能を持つ、シーザーに果たして人類はどう向かうのか?
この続きは第1作の猿の惑星へと続くのだろうか?
傑作!といいたいけど……
良く練られた脚本とオーソドックスな演出な印象。
家族がいるエイプのシーザーと同じ立場の人間のマルコムは“未来を見る者”で、昔に付けられた痕を身体に残すエイプのコバとタブレット端末のフォトで涙する人間のドレイファスは同じ“過去を引きずる者”として描かれる。前者が共存を望むが後者はそれを阻む。
ようするに、これは“紛争”を描いた作品であるということ。結末が分かっていても、それをどうしても止められない“業”を描いた映画だ。本来なら社会派的なつくりになるのが、本作ではきれいにエンタメとして落とし込んでいる。見事だとしかいいようがない。
だけどなぁ、やっぱり猿インフルエンザで「人類は衰退しました」はない。リアリティをだしたつもりなのかもしれないが、インフルエンザがどうゆうものであるかを理解できていない。そして、人類のみが滅亡寸前になるのは都合がよすぎる。少なくともエイプ達も何らかの犠牲があったという描写がなければいけない。映画での嘘のつきかたが下手すぎる。なにか惜しい。すごく惜しい!
殺さずの誓いを殺すとき。
前作から10年後の世界、猿たちは森林でコミュニティを創設、
シーザーを頭に平和に暮らしている。
人類は例のウィルスで90%が死滅、残った人間達は荒れ果てた
都市部に身を潜めている。という設定。
冒頭しばらく猿たち(だけ)の生活ぶりが流れ、あぁもう人間は
いないんだな。と匂わせるが、そこへ突如、ダムを視察にきた
人間と猿が出くわして、パニックの幕開けとなる。
オリジナルを観た人は今後にどんな展開が待ち受けているか
百も承知だが、この時点で解決策はなかったのだろうか。
元は人間が編み出した新薬による猿への投与が原因でこうなり、
猿は高度な知能と共に人間への信頼と憎悪を同時に抱くことに
なった。彼らはもはや猿ではなく、人間に近い。
人間に近いということは考え方までも人間に相似てくるわけで、
そのことが猿の世界に思わぬ影響を齎す。
今作では、ほぼ互角の対話や圧力による支配が描かれていく。
前作のウィル同様、人間側に親和派マルコムが登場する。
生き残った人間達が生活するための電力、その確保の為のダム
再開工事を担う彼は、それが済めばすぐに撤退すると約束する。
平和を守りたいシーザーは辛くも同意するが、仲間は認めない。
人間側にも猿側にも相手を憎む同派がいて一致団結とはならず、
あちこちで諍いが起こるが、街へ降りて人間を視察した猿の
掛け声で事態は急変を迎え、ついに裏切りと戦いが幕を開ける。
同派に必ずいるといっても過言ではない異分子。どっかの政治
派閥でも同じようなことがよく起きるが、これが人間ならではの
性質というか、行動だといっているようなもの。それを纏める
リーダーの何と大変なことか。何とか諫めて穏便に済ませようと
しても反旗を翻した暴者は留まることをしない。殺さずの誓いを
守る猿と、平気で人間を殺す人間。その違いを描いてきた本作が
遂に猿側にそれを破らせる。この衝撃と選択をどう見るべきか。
いよいよ全面戦争と化す今後を憂いマルコムとシーザーは別れる。
まるで人間ドラマを観ているかのような131分、どうして!?と
叫ぼうとも、やはり世界は変わらないことの悲痛は止まらない。
(A・サーキス絶好調!ずっとシーザーのままでいて欲しいくらい)
正義とは
前作のラストでパイロットが何かに感染している描写がありましたが世界は激変してしまったようですね。
その世界で息衝く猿と人。
友情、家族愛に涙が出ました。
前作のシーザーの親、ウィルが出演していなかったのは残念でした。
争いが起こる時、、、
どちらにも正義があって、それがぶつかり合う。
話し合いができるうちは問題ないがそれが狂気にかわった瞬間に戦争が起こるのかなと思いました。
家族、友人、仲間それらを思って行動しても皆が全て幸せになるのはなかなか難しい。
まずは相手を信じることなんですかね。
エイプはエイプを殺さない。
シーザーがとった行動が正しいのかどうなのか?
それはのちの時代が示してくれるんでしょう。
続編があれば、また観てみたいと思います。
ファミリー!
「猿の惑星 新世紀」見ました。前作以上に深い。そして恐ろしい。
ですが、設定が。
人類が絶滅に瀕する設定はよくあるけど、これも例に漏れずその理由が雑すぎる。ただ、前作でその兆候を見せてる辺りはとても関心させられたし、前作で第一感染者がくしゃみを人に浴びせるシーンをわざわざアップにした意味が今作で回収されてるのは感動モノでした。
あとは、周りの小物サルにウホウホさせるけど、シーザー他幹部クラスにはウホウホさせないという分かりやすい設定で、幹部クラスの進化を描いていた。シンプルだけど大切な対比のように感じました。
これは個人的な意見ですが、シーザーの演説はどれも良かった。特にサルどもに演説する場面の「っブァミリー(ファミリー)」の一言。「っブァ」の言い方と、声の低さ、掠れ具合、全て耳から離れない。
シーザー最高!コバも良かったなー。特に人里に降りて行った時の2回目。ウホウホやっといて銃を掻っ攫う。=シーザー卿&人間様大ピンチ。スマートだな、この場面。
今作も面白いと思いますが、猿の細かい心理描写や表情は、前作の方が丁寧だったかなと感じました。
楽しめる
人間と猿それぞれの葛藤が面白かった。さるのボスは人間には良いもの悪いもの両者がいてさるの世界を保持しようと必死に考え戦っている。また人間もしかり。最後に共存を目指すのかと思いきや止められないシーザーの想いとは。続編につなげるためにはしょうがないか?それにしてもシーザーの目力凄い!
悪人がいないから、余計に辛すぎる…。
せめて悪役が一人でもいれば、そっちに悪感情をぶつけられたのに、そんな選択肢が何処にもないから最後まで見るのが辛すぎた…。コパにしろ、ドレイファスにしろ誰だって必死に戦っているから、どちらも死ぬ結末に爽快感は全くない。むしろドレイファスは子を思う父で、コロニーを主人公と一緒に生んで、人を救おうとした人間だから、死んだときの悲しみは大きかった。良い人だったから尚更に。
ここまで心身を打ちのめされるのは大作映画では中々なかったし、シリーズをよく知る人たちもきっと満足できる映画。
でも結末は重かった。人間と猿のどっちも"悲劇"の結末しか見えなかったから…。
けっこう面白かった
猿の表現がすごい実在感で、映画秘宝でパフォマンス・キャプチャーなどについて記事を読んで見に行ったので、いかにすごいのかなんとなく理解できた。どこからどこまでがCGなのか全然わからない。
顔や体が傷だらけのあいつが、全然人望がないのに他の猿を従わせようとしているところがなんとも切なかった。それに比べてシーザーの風格やカリスマ性がすごくて、あまりにかっこよすぎて、むしろ傷だらけのあいつの方に感情移入してしまった。無惨に負けてしまうところは悲しかった。
猿は銃など見たことも触ったこともないはずなのに、すぐに撃つことができて、弾切れもなかった。知能がそれほど発達しているということなのかな。戦車も簡単に奪っていた。
人間は太陽光パネルは全くないことになっていた。ちょっとくらいはあるだろう。電気が通って浮かれまくっているところが間抜けだった。いくら嬉しいからって、レイブパーティみたいになって、そんなに楽しいのかなと思った。
終末世界的な荒廃した街の感じがすごくよかった。特に軍艦がボロボロになっているところは、本当に人類が弱っている感じがした。
面白かったし、できばえもすごくて、しかし元からあまり猿に思い入れがなく、シーザーは始めからかっこいいし、人間にもそれほど印象深い人もおらず、あまり心に残るものがなかった。
猿の大群に酔う。
とにかく全編、猿、猿、猿の大群で、猿に限らず動物がウジャウジャ出てくるのが苦手な人は気をつけた方が良い。酔う。
テレビでリリコが本作ではどうしようもない悪い奴が出てくると言っていたので、人間と猿の両方にいるのかなと思って見てたら猿だけだったので少し驚いた。(でも別にどうしようもないというほど悪い奴でもなかった)
この手の映画が陥りがちな結局悪いのは人間、みたいな結末ではなく、知恵と力を持つと猿も人間も結局同じような悪意に支配される、という落とし所に持っていったのは流石だろう。
もちろん猿の表情とか動きのCGは凄いんだけど、前作で十分すごかったのでさほどインパクトはなかった。
全体的に前作にあったような、どうやって猿が知恵を持つんだろう人間が滅びるんだろうドキドキ、みたいなのはないので、なかなか前作を超えるのは難しい。
次回作があるとすれば、猿と人間の全面戦争のくだりになるのかなあと思うけど、それはあんまり面白くなさそうなので、本作では描かれなかった猿カップルのラブコメとかの方がいいかもしれない。猿と猿の濡れ場なんか最高に酔いそう。
シーザーっ(T_T)
前回よりさらにサルと人間が互いへの恐怖と誤解でいがみ合う世界
シーザーは戦争したくなかったけど
人間との全面戦争に進んでいってしまった世界
現実世界の国同士のいがみ合いをみてるようで…
ほんの少しのボタンの掛け違いで
簡単に殺しあいに発展してしまうんだと
映画の中のお話では済ませられない苦い後味の残る作品でした
次も楽しみにしてます
あれ?熱くなってきたね・・・
最初に言っとくとこの映画は
アクションよりかは人間(猿)ドラマ
で魅せてくる映画です。
派手なアクションを期待する方は
退屈すると思います。
簡単に話を言うと予告編の通り、猿と人間がいがみ合う
話なんですが決して”人間が悪い”とか、”猿が悪い”とかって
話ではなく、どちらの側にもビチグソはいるし、素晴らしい人も
いるよといった感じ。観ててイラっとくることはなかった。
もっとも現実と違って映画の方の悪役も前作とか見てると「そうなるわな・・・」と同情しちゃうけども・・・
そんな感じでドラマが進み「こんな感じでそのままおわるんだろうな」と思ってた矢先に物語の雰囲気が変わってびっくり。
なんか熱くなってきます。
そんでクライマックス。
高くそびえ立つ塔の頂上で仲間の命運をかけた
”絶対に負けられない相手”との極限のド付き合い!!
シーザーかっこよすぎでしょ!!
アクションは少なかったものの
ほどよい感動と予想外の漢臭さが味わえた良い映画でした。
素晴らしい映画!引き込まれた(^_^)v
金曜ロードショウで猿の惑星ジェネシスを見て感動!ライジングを見て涙でした。前々からみようと思っていたんですが、どうも猿が生体実験で虐待されているのを見るのが嫌で避けていましたが、意を決して視聴!続けざまにライジングをみました。
かすかな記憶に残る人間の愛情と仲間・家族の間で揺れ動くシーザー。かつて人間の生体実験につかわれて、人間に憎しみしか感じないコバ。なんとか戦争を回避させようと奔走する人間のマルコムと戦争の準備を着々と進める指導者。悪人 悪猿?はどこにもおらず、悲しいくらに戦いに近づいていってしまう。
何処かの国と国、何処かの民族と民族の争いのようで、その争いがちょっとしたすれ違いとほんの少しのエゴで起こってしまうことを感じなけれなならないと思います。
結局猿が人間に限定的に勝利しシーザーはコバから群れを奪回するのだけれど、人間との全面戦争は避けられそうになく、映画はそこで終わる。おそらく続編があるならば次回は全面戦争になるのでしょう。結果は猿の勝利なんでしょうが、、、、。
シーザーがかつて人間と住んでいた家で、自分と飼い主が写っているビデオテープを見るシーンがあるんですが涙が止まりませんでした。
悪人悪猿はいないとかきました。個人的にコバって猿の気持ちが痛いほどわかるし、戦争を準備した人間の司令官の気持ちもよくわかる。洋画にしては珍しく勧善懲悪でなくいい映画です。
続編期待! シーザー頑張れ!
シーザー
さすがシーザー。最高のリーダーでした。裏切り者を許しませんでした。
エイプと人間の共存は、難しい事になりました。
ドラマとアクションが上手く折り重なっており、なかなか面白く、ストーリーに入り込み、あっという間の2時間11分でした。
アンディー・サーキスのシーザーの演技力は、神業で凄すぎました。
セットが良く作り込んであり、この作品の独特の世界観を表現していました。
またの続編に期待します。
ここからが新世紀
リブート版の一作目である前作「ジェネシス」は何をどーした所でオリジナルシリーズと比べられる運命にあった。俺自身も比較しリブート版には大きな違和感を感じた。
そんなリブート版の二作目は既に前作でその方向性やスタイルは打ち出しているので、もはやオリジナル版と比べる事はせず、こっちはこっちと割り切った気持ちで鑑賞した事でなかなか楽しむ事が出来た。
前作はCG映像ばかりが印象に残ってしまったが、今作はドラマがしっかり演出されていたと思った。
その理由の一つには製作スタッフや出演者にJJエイブラムス人脈が散りばめられていたあたりに本作のドラマ部分で深みを感じる事が出来た気がした。
ラストに若干の締まりの無さを感じてしまったものの、「猿の惑星」シリーズの根底にある「きっかけは人間」でも「結局猿も人間と同じ事をしちゃう」っていうテーマは今回のリブート版でもしっかり継承されてます。
オリジナルシリーズとは違いリブート版は時系列順に作られてるので今後もし続編やるならどんな展開でリブートし続けるのか楽しみです。
共栄、裏切り、相互理解
待ちに待った本作を先行上映で鑑賞。 映像もさる事ながら物語が非常によく出来ていて引き込まれました。猿側も人類側もタカ派とハト派の対立により火種がくすぶり一触即発の火薬庫状態になってしまった近未来のアメリカ。そこで描かれる多文化共生の理想と現実、時代が求める真のリーダー像など現代アメリカ社会に通じるであろう問題が浮き彫りになっていた興味深かった。コバとシーザーの対決には前作からのファンとしては色々と感慨深いものがありましたね。もう一度見たいと思える良作でした^_^
続きが見たいですね
『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』の続編。前作から10年後の世界を描いている。
冷静に考えてみて、これって、人類そのものではないのか?
この作品では、資源=電力の確保をめぐり、資源の有るところ=ダム、居住しているグループ=猿たちと、資源の欲しいグループ=人類が争っています。これを、資源=石油で、資源の有るところ=中東(イラクとか)、居住しているグループ=イラクの旧フセイン政権、資源の欲しいグループ=アメリカ(多国籍軍)とすると、2003年のイラク戦争そのものの構図に見えるのですが?もっとも、映画では、猿達から攻撃を仕掛けているので、そう言う意味では、アメリカ(多国籍軍)側から攻撃を仕掛けたイラク戦争と完全に一致はしていないですけどね。でも、やっぱり、人類世界の縮図に思えてしまいます。
ところで、昔の猿の惑星は人類視点で描いていたと思うのですが、この作品は猿=シーザー視点での作品だと思います。そういう意味では、前作の『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』もそうなのだと思うのですが、その時シーザーはまだ成長の過程だったので、あまりそう言う風には感じませんでしたが、成長し、類人猿のリーダーとして活躍している今回は、ハッキリとそれがわかります。その証拠というわけではないですが、結末は明らかに次に物語が続く作りになっていますが、そこにはマルコムの入る隙はなく、シーザーがこの先どういう風に類人猿を纏め、人類と対峙していくかと言う描き方になっています。続きが見たいです。
それにしても、アンディー・サーキス、凄い。特殊メイクとパフォーマンス・キャプチャーの賜では有るのだと思いますが、猿の動きだし、何と言っても表情が良い。言葉で感情表現をし難いだけに、表情が動作での感情表現が重要になってきますが、物凄く上手く出来ています。
続きがあるのなら、早く続きが見たいですね。
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