親父(2006)

劇場公開日:

解説

死んだはずの『親父』が帰ってきたある家族の姿を通し、家族愛、夫婦愛、そして勇気と心の絆を描く物語。原作は小学館『ビッグコミックスペリオール』に連載された、もりやまつるによる同名コミック。主演は千葉真一(JJ. Sonny Chiba)で、「リメインズ 美しき勇者たち」以来17年ぶりの監督作でもある(『ゼロ 零』の井出良英と共同監督)。田中好子、斉藤慶太が共演。

2006年製作/108分/日本
配給:チェイスフィルム エンタテインメント
劇場公開日:2007年8月25日

ストーリー

ボクサーを志しながらも、悪い仲間とつるんだ挙句、いい様に利用され警察の世話になる弟の伸吾(斉藤慶太)。ヤクザの夫の暴力に耐えかねて実家に出戻ってきた姉、洋子(北川弘美)。そんな二人を心配しながら必死に生活をやりくりする母、敏子(田中好子)。盆を迎えようというある晩のこと、洋子の夫、津川(榊英雄)が無理やり洋子を連れ戻そうと乗り込んでくる。敏子の制止を振り払い、容赦なく暴力を振るう津川。二人を守ることもできず無力に立ち尽くす伸吾。家族の身が危険にさらされたそのとき、17年前の火事で命を落としたはずの父、竜道(千葉真一)が帰ってくる。しかし、突然の父の帰宅をすぐには受け入れることのできない姉弟。そんな二人をよそに、親父はこれまでの不在を埋めるように、姉弟の前に立ちはだかる問題や二人を襲う暴力に対し、全身全霊をかけて立ち向かっていく。熱く強い父の姿に徐々に安心感を覚え、いつしか家族の調和を取り戻していく伸吾たち。その一方で母は、鬼神のような竜道の姿を違った思いで見つめていた。線香花火に願った思いを抱えて戻ってきた親父の秘密とは……。

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