プロミスト・ランド(2012)

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劇場公開日:

プロミスト・ランド(2012)

解説

アカデミー脚本賞ほか2部門を受賞した名作「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」のマット・デイモンとガス・バン・サント監督が、再びタッグを組んだ社会派ドラマ。不況にあえぐ農場主からシェールガスの掘削権を安値で手に入れるエネルギー会社のエリート社員が、ある田舎町で遭遇した出来事を通じて、人生の決断を迫られる姿を描いた。農場以外は何もない田舎町のマッキンリーに、大手エネルギー会社の幹部候補スティーヴがやってくる。マッキンリーには良質なシェールガスが埋まっており、相場よりも安値でその掘削権を手に入れるため同地に赴いたスティーヴは、町を掌握するための賄賂も仕込み、いつも通りに仕事を進めていた。しかし、予期せぬ障害が立ちはだかったことをきっかけに、スティーヴは自身の仕事への信念や情熱が揺るがされていく。主演のデイモンは、「グッド・ウィル・ハンティング」同様に脚本にも参加。共演にジョン・クラシンスキー、フランシス・マクドーマンドといった実力派がそろう。

2012年製作/106分/G/アメリカ
原題:Promised Land
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2014年8月22日

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映画レビュー

4.0マット・デイモンの眼と佇まい。

2023年11月22日
iPhoneアプリから投稿

マットデイモン脚本、

すごくよくできた映画。

シェールガスは10年ちょっとでその開拓を終えたらしい、
その最中の問題点とそれに振り回される市井の農場の人々、

会社という巨大な組織の中で動く1人の会社員と重ね合わせて
何がこれから100年先でも大切と感じられるか。

マット・デイモンは生粋の俳優
彼の演技に感嘆する。

ガスバンサント
撮影リヌスサンドグレン、
マットデイモンの脚本
彼の演技

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yep11016

3.0マット・デイモンの魅力

2023年10月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

マット・デイモンの印象は、ゆるぎない無邪気さにある。

そこが彼の俳優としての絶対的武器であり、また限界でもあると思う。

自ら製作と脚本に関わった以上、主演を勤める自分の評価を、本人も知り尽くした上での役作りなのだろう。

住民をだましているという罪悪感よりも、自身がアイオワの田舎出身で住民がステップアップ出来るお手伝いをしているというアイデンティティを疑いすらしない無邪気さ。これを観客にすんなり理解させるには、それなりの実力が要る。

さらには、この映画は二重構造で、「だまされた人が実はだましていて…」という逆転が起こる。そのツイストも、ほろ苦い喪失感よりも、「これからまたやり直すさ」みたいな爽快感につながっている。そこが、マットの最大の魅力であり、武器なのだ。

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うそつきカモメ

4.5レモネードスタンド

2023年8月25日
PCから投稿

日本ではほとんど見ないが海外には“慈善家系”という感じでハンデを負っている人や困窮者に寄付や激励をして感動シーンへもっていくYouTuberやTikTokerがいる。

さっきそんなタイプのTiktokを見た。(2023/08)
動画で対象となるのは9歳の少年。生まれつき盲で家の前でレモネードを売っている。
前提知識だがアメリカにはレモネードスタンドという子供による資金集めの雛形がある。

『アレクサンドラ(アレックス)・スコット(Alexandra "Alex" Scott、1996年1月18日 - 2004年8月1日)は、癌を罹患しながらもレモネードスタンドを開き、同じ境遇の子供たちのために癌治療の研究や闘病を助けるための資金を集めた少女。彼女は8歳で短い生涯を閉じた。』
(ウィキペディア、アレックス・スコットより)

その少年はグレイソンといい売り場には自己紹介が貼ってある。

『ぼくの名前はグレイソン。ぼくは9歳で生まれつき目が見えないんだ。でも、そんなこと気にしないで、みんなができることは何でもするよ。音楽と旅行が大好きなんだ。
まだ片目が少し見えるうちに、世界を「見る」ためにお金を集めています。
世界を見るというぼくの夢を叶えるために、力を貸していただけませんか?』

TikTokは連作になっていて、最初にお客がひとりもいない“お店”でグレイソン少年がぽつんと座っている絵が撮られた後、その慈善家TikTokerが声かけし拡散し、やがて有名人もやってくるほど繁盛するという顛末。いちばんバイラルになったのは18.4Mを叩いていた。

──

Promised Land(2012)をよく覚えている。
マットデイモンとジョンクラシンスキーが共同で書きガスヴァンサントが演出し、デイモンもクラシンスキーも中で演じている。
わかってる人がつくった、ジョンセイルズみたいにいい映画だった。

企業への忠義心と人情のはざまで揺れ動くデイモンがうまい。
企業は顧客の味方とは限らないが常に顧客の味方であるという態度をとる。ほんとに誠実に対応するなら企業戦士なんて無理だがたとえクビになっても人間たるもの誠実に生きた方がいい。そういう静かな主張があったと思う。

好きなシーンがある。ラスト前、住人らがあつまっている体育館でスティーヴ(デイモン)は企業がみんなを騙してきたことを白状しなきゃならない。

その会場の入り口で素朴な少女がレモネードスタンドをやっている。一杯25セント。スティーヴは商売人らしく立地をほめる。

いい場所だ。
そうでしょ。
(のんで)うまい。
そうでしょ。
(払って去ろうとすると)まって、おつり。
あげるよ。
看板にも25セントって書いてあるから25セントでいいの。(ニコっとわらう。)

本筋とは関係ないシーンとはいえこのシーンをここに置いたのには理由がある。1杯クオーターのレモネードを何杯売ったら彼女の目的になるのか知らない。にもかかわらずおつりをいらないという誠実さ、おつりをもらうなんて夢にも思っていない少女の純心さ。けっきょくそれはこの映画が言いたいことの縮尺でもあっただろう。

私事ながら前からプロミストランドのレモネードのシーンよかったって書こうと思っていてやっと書けた。

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津次郎

3.5アラスカ州マッキンリー

2023年2月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

知的

マッキンリーが舞台
マット・デイモンも田舎のアイオワ州出身の設定
男女とも顔が似てる人が多く、それぞれの出演時間も短かったから誰が誰だかあまり分からなかった
真面目なストーリーだが、たまに笑えるシーンがあるのはマット・デイモンだからか。
ただ単に街の人に感化されていくという予想を裏切ったのは良かった。ハッピーエンドっぽいけどちょっと可哀想なお話だった

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ゆい
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