劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME

劇場公開日:

劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME

解説

美しい北陸の四季を背景に、祖母の経営する温泉旅館に住み込みで働くことになった東京生まれの女子高生の成長を描いたTVアニメ「花咲くいろは」(2011年4~9月放送)の劇場版。温泉旅館「喜翆荘(きっすいそう)」での住み込み生活にも慣れた松前緒花は、次第に変化していく自分に気づきはじめていた。そんなある日、緒花のクラスメイトでライバル旅館「福屋」のひとり娘・和倉結名が、女将修行のため喜翆荘にやってくる。自由奔放な結名に振り回されながらも、面倒をみていた緒花だったが、物置の中であるものを見つけて……。監督の安藤真裕、脚本の岡田麿里、アニメーション制作を担うP.A.WORKSほか、TVシリーズのスタッフが再結集。

2013年製作/66分/G/日本
配給:ショウゲート
劇場公開日:2013年3月30日

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(C)2012 花いろ旅館組合

映画レビュー

4.0母と娘、3代に渡る成長期

2018年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

幸せ

本作はTVシリーズが本編となるものの、劇場版で、上映時間も66分と短くファンサービス的な面があるのだと思う。しかし、本作は単独の作品として、母と娘の物語として非常に完成度の高い作品だ。

TVシリーズは、働くことをテーマにした作品だが、この映画版は主人公とその母、そして母の母、主人公から見ると祖母にあたる、母娘3代の葛藤と許しと的確に詰め込んで描いている。

亡くなった夫の影から、そして母親の影から自由になりたい、そして輝きたいという思いと時を経て、母への理解が深まり、次第に共感に変わっていく様、同じような道を通ってきたことに気づいた時に見える母の別の顔。それに気づくことは人としての成長した瞬間。

脚本の岡田麿里とP.A Worksの組み合わせは『さよならの朝に約束の花をかざろう』が素晴らしい出来だが、こちらも「母の物語」も優秀な作品だ。

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杉本穂高

5.0天使の様な少女の懸命に働くな姿で、薄汚いジジイの人生を癒やしたくない。

2024年2月5日
スマートフォンから投稿
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マサシ

3.5花咲く皐月さん(母親)YouTube配信中

2024年1月23日
iPhoneアプリから投稿

楽しい

幸せ

萌える

テレビシリーズ『花咲くいろは』サイドストーリー。
安藤真裕監督、キャラクター原案とデザインは人気イラストレーターの岸田メル。

【ストーリー】
石川県金沢市湯涌温泉、温泉旅館・喜翠荘。
女将の孫の松前緒花は、同じ高校に通う鶴来民子、押水菜子と共に仲居と厨房見習いとして毎日忙しく働いている。
ある時、女将修行にやってきた結菜が散らかしたアレコレの中に、豆じいの業務日誌を見つける。
何気なく読みはじめた緒花だが、そこには田舎の生活に苛立つ母親・皐月と、金沢の風景を撮りにきたカメラマンの父親との出会いが記されていた。

元作品は2クールのテレビシリーズで、温泉旅館を舞台にした経営コメディ。
主人公、松前緒花と同級生の鶴来民子、押水菜子の主要三人娘に、今回はライバル旅館の一人娘・結菜が加わって、慌ただしくも楽しい日々がつづられます。

P.A.WORKS制作の当シリーズ。
得意の日常描写が冴えわたります。
2クールを成功させ力と自信をつけたP.A.WORKS、その後もオリジナル企画を連発して成功させて、『SHIROBAKO』『サクラクエスト』などのちの「お仕事シリーズ」としてお仕事アニメのジャンルを確立しています。
特徴は丁寧に作られた画面のきらびやかさと、女の子の愛らしさ。

2024年元旦の能登半島地震へのチャリティーとして、プロディースの株式会社インフィニットより、YouTubeで全話+この劇場版が配信されました。
小仕事しながらの流し見でしたが、ドラマがディスコミュニケーションを軸に作られるので、当時1クール前半を大変息苦しく見ていたことを思い出しました。
高校生たちは仕方ないとして、まわりの大人たち、なんでちゃんと報連相ないんだろう、とか。
近年の「なろうアニメ」がヒットしたのは、このあたりのストレスを回避するためにテンプレ使い倒してさっさと本題に入ったことが要因かも、なんてズレた分析してみたり。

でもまあキャラクターの関係が確立するにしたがって、信頼感でストーリーが進む様になってからはスムーズに見られます。
それと、本編ではほぼほぼ人格破綻者にしか見えなかった緒花の母親・皐月さんの性格もマイルドに描かれていて、この話ではちゃんとした大人に描かれています。
物語と時間が進んで、キャラの理解が進んだんだろうなあ。
イケメンカメラマンの父親との、夢のようなロマンチックな恋も語られており、緒花が生まれ育った東京での背景の補完にもなってますよ。

まだしばらくYouTubeでの配信は続くようです。
66分と、テレビ番組一本分ちょいの長さと短いので、ちょっとした時間つぶしや手なぐさみがほしい夜にでも、ドリンク片手にどうぞ堪能してください。

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かせさん

3.5【”私、輝きたい!”温泉旅館で働く松前緒花と一緒に働く同僚との人間関係や、過去の緒花の両親の姿を描いた作品。P.A.WORKS初期お仕事シリーズ。10年前の作品とは思えないクオリティである。】

2023年11月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 本日、初めてP.A.WORKSの「駒田蒸留所へようこそ」を見た。シンプルなストーリー構成であるが、絵も綺麗で面白かった。で、過去作を観ている。-

◆感想

・今作を観ていると、P.A.WORKSの製作スタイルである”仕事をお客様の事を考え、真摯に行う。”と言うスタイルが10年以上前から確立している事が分かる。

・尺が60分しかないのと、TVドラマは観ていないので最初はやや混乱するし、物語としても深みは薄いが、今作は仕事をする仲間を家族として描いている所が良い。
 悪人はおらず、皆善人であるし、家族だからこそ厳しい事も言う中で、温泉旅館のおもてなしクオリティを、維持している事が良く分かる。

<P.A.WORKSの”お仕事シリーズ”は申し訳ないが、「駒田蒸留所へようこそ」で初めて鑑賞した。
 だが、NHKの「プロフェッショナル」のアニメ版の様な作品を、今後も楽しみにしたいと思っている。
 序でに、和風温泉旅館に久しぶりに行きたくなった作品でもある。>

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NOBU
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