Pierce LOVE HATE

解説

すべてが満たされているが故に、深い虚無感に陥っていた90年代後半の空気を繊細に描いた異色の青春映画。魚喃キリコ原作の映画「blue」の安藤尋監督が、1997年に撮った幻の作品。

1997年製作／97分／日本
配給：スローラーナー
劇場公開日：2003年2月22日

ストーリー

たまたま出会った男とホテルに入って、セックスの前に殺してしまう行為を重ねる女・奈穂。そんな彼女に犬のようにまとわり、側に寄り添う男・学（村上淳）。学は奈穂の胸にピアスをつけ、奈穂はピアッシングの時だけ生きている実感を持っている。ある日、フリーライターの中谷（町田康）という中年男とホテルに行った奈穂は、電気スタンドで彼を殴りつけるが死ななかった。それがきっかけで奈穂の無気力な日常は、じょじょに変化してゆくのだが……。