火垂(2000)

劇場公開日:

解説

雄大な自然と歴史情緒溢れる奈良を舞台に、ストリッパーと陶芸家の愛を描くドラマ。監督・脚本・撮影は「杣人物語」の仙頭直美(河瀬直美)。撮影監督に「独立少年合唱団」の猪本雅三があたっている。主演は、「TRUTHS:A STREAM」の中村優子と「ざわざわ下北沢」の永澤俊矢。尚、本作は“J-WORKS”の第2回作品として製作・公開された。2000年第53回ロカルノ国際映画祭国際批評家連盟賞、同ヨーロッパ国際芸術映画連盟賞受賞作品。2009年のカンヌ国際映画祭で河瀬監督が「黄金の馬車賞」を受賞した際に、再編集版が制作されている。

2000年製作/164分/日本
配給:サンセントシネマワークス=東京テアトル
劇場公開日:2001年3月24日

ストーリー

奈良県。男を作って出て行った母に代わって、姉として一緒に暮らしてきたストリッパーの恭子に育てられ、自らもストリッパーとなったあやこは、妊娠、堕胎、男との別れを経験し、今や生きる意欲を失っていた。そんな中、彼女はたったひとりの肉親である祖父を亡くし、天涯孤独の身の上となった陶芸家・大司と出会う。互いに欠けている物を補うように強く惹かれ、愛し合うようになるふたり。だが、警察の手入れに遭い大司にとって大切な元興寺の万燈祭に一緒に行く約束を果たせなかったり、たったひとりの肉親である祖母の死に際に立ち会えなかったあやこは、再び自分の存在を否定し殻に閉じこもってしまう。そんなあやこの側に、何があってもいようと決意する大司。お陰であやこの心は少しずつ回復していった。しかし暮れも押し迫った頃、恭子が倒れ帰らぬ人となる。恭子を荼毘に付した後、大晦日に窯の火入れをする大司と、恭子の代わりに正月興行の舞台に立つあやこ。やがて、ふたりは過去を捨て新しい人生に向けて歩き出す。

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