100匹目のサル

劇場公開日:

解説

不思議な力を持つ人物に魅せられ、彷徨する男を描く短篇ドラマ。監督・脚本は「月に水」の伊刀嘉紘で、撮影も担当している。99年みちのく国際ミステリー映画祭オフシアター部門グランプリ、01年ネクストフレーム・アジア・インディペンデント・フィルム・フォーラム・グランプリ受賞作品。スーパー8テレシネ→DV作品。ビデオプロジェクターによる上映。

2000年製作/40分/日本
配給:@nifty映像フォーラム=幻影厨房
劇場公開日:2001年9月16日

ストーリー

アメリカ人とフィンランド人のカップル、ロブとネリは、ある日、“入口”という日本語の添えられた奇妙な落書きを発見する。落書きのポーズを模倣したネリは何者かに同調し、やがてロブの前から姿を消してしまう。ネリを捜して町を彷徨うロブ。しかし、彼はむしろネリに憑依した人物の方に理由もわからぬまま惹かれていくのだった。その人物=ヨコシマらは、見た物を他人とシェアする“broadcast”と呼ばれる特殊な力を持っていた。ネリは落書きのポーズを模倣したことで、それを受信する能力を得、様変わりしたのだ。ロブは紆余曲折の末、遂にヨコシマに会い自分も受信したいと望むが、古い環境に適応し過ぎた人間には不可能だとヨコシマは言い放つ。確かに今までの自分は視界にある筈のものごとにチューニングを合わせていなかったと認めるロブ。そんな彼を横たえさせたヨコシマは、ならばそのまま小便して見ろとロブに言う。そしてロブは、ヨコシマの目に吸い込まれるように、自分自身の深いところへ下降していくのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く