王母鄭氏 チョンおばさんのクニ

劇場公開日:

解説

従軍慰安婦として中国へ連行されて以来、故国の韓国へ帰ることを願い続けた女性の半世紀ぶりの帰国の模様に迫ったドキュメンタリー。監督は、本作が初監督作となる班忠義。撮影も班監督自身があたっている。VTR作品。ビデオプロジェクターによる上映。

2000年製作/90分/日本
配給:シグロ
劇場公開日:2000年3月25日

ストーリー

17歳の時、織物工場へ働きに行かないかと騙されて韓国の江景村から中国の武漢市に強制的に連行され、旧日本軍の従軍慰安婦となった鄭順意(韓国名・順素才、日本名・小山なおみ)さん。以来、中国人の王利超と結婚し、70歳を過ぎるまで湖南省双峰県で暮らしてきた彼女には、死ぬ前にもう一度生まれ故郷を見てみたいという宿願があった。1996年秋、「中国戦争被害者女性を支援する会」は、そんな鄭さんの希望を叶えるために奔走する。苦労の甲斐あって、97年の早春に韓国への永住帰国の入国許可を得ることに成功。だがその時、彼女は末期の肺癌に冒されていた。しかし、故郷を思う彼女の気持ちは強かった。子供や孫、多くの親戚や村人に見送られ韓国に旅立つ鄭さん。ところが、彼女が思い続けた故郷には昔の面影はなく、肉親もいなかったのである。その後、マスコミが取り上げたおかげで、鄭さんは幼なじみと再会を果たすも、中国に残してきた家族の元に帰ることは叶わず、97年11月21日、ソウルで息を引き取る。そして、99年12月29日、ようやく鄭さんの遺骨は遺言通り、中国の家族の元に帰るのだった。

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